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まずブレーキオイルを少し減らします。それまでの整備状況にもよりますが、 途中でブレーキオイルを補充したり交換していると、必ずこれが必要です。 目安としては、とりあえずMINラインまで抜けばよいでしょう。あとでMAXまで 戻せるように、きれいな容器にとっておきます。→注意!絶対にこぼさないように しましょう。塗装などがかなり激しく傷みます。またオイルに埃や水分を混入 させないようにしましょう。(ホントは同時にブレーキオイルの交換もしてやれば いいのですが、レーサでもないので今回は省略しました) |
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次に車をジャッキアップして、交換する側のタイヤをはずします。この状態が 続くので、車体の下にブロックなど「ウマ」を入れておきましょう。どんなタイプ でもジャッキは必ず下がってきます。しかも力を入れる作業がありますので、 十分注意しておきましょう。手頃なものがないので外したタイヤを入れておきまし たが、ホイルがゆがむ可能性があるのでおすすめはできません。それからジャッキ アップ中は極力ドアの開け閉めは避けましょう。モノコックの車ならなおさらですね。 |
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キャリパーを外します。車種によっていろいろだと思いますが、たいがいはこの ようにボルト2本で止まっています。このボルトが堅いので、力を入れすぎて車 を倒さないように注意! ホイルナットと違って逆ネジになっていることはまずない と思います。あっ、スパナやモンキーはやめておきましょうね。 |
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キャリパーを外してしまう前に、写真のようにゆっくりこじてピストンを縮めて おきましょう。当然ながら新しいパッドは厚みがかなりありますので。必ず無理 しないでじわじわと押しましょう。またピストンの片側だけでなく、四方まんべん なく押すようにしましょう。だめならせめて上下の2点ででも。 |
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外したキャリパーは、ブレーキホースを傷めないような姿勢で置きましょう。この 時にも車の下に置いたウマが役に立ちます。 |
パッドを外す |
ここまでくればパッドが外れます。押さえの薄い金具の入り方を良く覚えておき ましょう。まぁたいがいは入る方にしか入らないと思いますが。またパッドにも 向きがある場合がありますので注意しましょう。 |
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この車の場合も向きがありました。パッドが減ってきたらキーキー鳴る「鳴き板」 がついているのですが、鳴きだしてからずいぶん走ったので、その鳴き板がすっ飛んで しまっています。(^^; 写真は左側が新品。 |
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パッドホルダの埃を取ってパッドを取り付けます。ブレーキクリーナという専用スプ レーを使う人もあるようですが、ブレーキに脂気は気が進まないので、ワタクシは乾 いたウエス派です。押さえ金具、パッドの向きに注意しましょう。また、パッドのあ たり面は面取りする(角をとる)べきだというご意見もあるようですが、その点は気に しないでいいと思います。 |
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ピストンの戻しが足りない場合は、こうやって戻してやりましょう。今回も予想外に 減っていたようで、戻しが全然足りませんでした。このときブレーキオイルがあふれて こないか、注意しておきましょう。 |
キャリパーをつける |
キャリパーを取り付けます。2本のボルトにはグリスがついているはずですが、 これが切れている場合は補給してやりましょう。ただしつけすぎは禁物です。 それとボルトの締め過ぎやホースのねじれにも注意。 |
ホイルをつける |
タイヤをつけて片側完了です。オットその前に、ホイルナットの締め過ぎにも注意 しましょう。普通の男性が普通車のホイルナットを締める場合、体重をちょっとかける くらいで充分です。足でぐいぐい踏んづけるなんてもってのほか。もちろん対角に 順番に締めていくのも基本ですね。 |
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反対側も同様に作業します。くれぐれも慎重に! |
走る前に!! |
反対側が終わったら、感触が戻ってくるまでブレーキペダルを何度か踏みます。そして ブレーキオイルをMAXまで戻します。今回の場合去年の車検でディーラーが馬鹿みたいに たくさん入れていたので、フィルムケース7分目で4本抜いて1.5本戻しました。 |
試乗 |
これが終われば、いよいよ試乗です。周りに何もない安全な場所で、ゆっくりスタート してブレーキを踏み、を何度か繰り返して様子を見ます。足の感触に違和感はないか、 窓を開けておいて異音は聞こえないか。 |
その後 |
無事終わっても、しばらくはブレーキに注意しながら走りましょう。過激に走るには 1,000キロほど走ったあとでホイルやキャリパーの増し締めを確認してからの方が 無難でしょうね。新しいパッドの表面は、あまり効かないものだそうですし。 今回の車も、300キロ過ぎてからまともに効きだした感じです。 |
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オイルを抜きます。たいがいは径の合ったボックスレンチが必要ですね。 |
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ドレンプラグはマグネット式になっていて、鉄粉が写真のようにてんこ盛りに なっているはずです。きれいに掃除しましょう。 |
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清掃後です。全然違うでしょ? 滅多に弛めることもないので、銅パッキンも交換 しておきました。 |
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新油を入れます。こんなのがないとちょっと難しいでしょうね。あと量は注入口 からあふれ出すくらいでちょうどです。この車の場合950ccというところで、足り るかどうか冷や冷やでした。マニュアルにちゃんと量まで書いといて欲しいもの です。 |