FC-102 1の6

 時間を見てやっておりますが…右図はおさらい、本機種の検出部分です。

 頭が悪くて良く分からないのが、アース間に入っている(燃えた)コイルです。なんで順方向と逆方向とで検出方法を変えているんでしょう?

 ちなみにこちらはAT-230の同部分。やっぱり縦にコイルが入っているのですが、これまた使い方がちょっと違います。うーん、意味が分かりません…横方向のコイルも接地の取り方が違いますね。


 とにかく『SWRのずれ』を解消せにゃいかんのですが、これはひょっとして炭化したベーク基板が悪さをしているのではないかと思い、


 まわりの部品を全部撤去して、


 影響がなさそうなところまで


 削り取ってしまいました。そして、


 トロ活や重箱本を参考に


 新たに検出部を組み上げて二階建て構造にしてみました。

 ところが、ハイパワーを意識しすぎてしまい、検出出力が足りません。それと、なんかおかしいなと思って調べてみたところ、なんとFWD/REFの接続が逆でした! 重箱本にも間違いはあるんですねぇ…

 ちなみに検出用のCには、耐圧を考慮してディップドマイカの2pF(400V)を使ってみました。銅板で作ろうかなと思ってたんですが、1kWならそこまで必要ないかなと思い直しまして。(元々は米粒ほどの普通のセラミックが使われていました)


 そこでコイルの巻き数を減らし10Ωを47Ωにして、FWD/REFを逆にして望んだところ…パワー指示はいい具合なんですが、残念ながらSWRのずれはそのまま!! いやー、これには参りました。検出部ではないということなんでしょうか…ボトムはあるので回り込みなどの類ではないと思うんですが、甘いかな?

 ちなみに無線機内蔵のSWR計とは別に、入力側に(安物ですがBirdで較正した)SWR計、それに出力側にBirdを接続して見比べていますので、その辺の見間違いということはないと思うんです。

 うーーーーん…ちょっと頭を冷やして回路図全体と装置全体を眺め直す必要がありそう。時間をおいて出直しですね。

コメント(11)

えっへん! 
ちんぷんかんぷんですね。

D03はスイッチングダイオードですね。DC9Vはどんな時に印加されるのでしょうか。そこが少し気になります。
あと、この回路の原理は私もよくわかりません。どうしてもダメな場合、アイコムが使っているコイルに中点を出す方式とすればいかがでしょうか? C08がトリマになっていて、サービスマニュアルには50ΩのダミーロードをつないだときにSWR=1を表示するように調整すると指示されています。IC-4KLなどのサービスマニュアルをダウンロードすれば記載してあります。

C08じゃなかったです。C08とアース間にトリマが入っていました。コイルは一つだけで、アース間に入らないので、焼損することはないと思われます。

大前さん:分かる人にはなんでもないことなんでしょうね。AT-230のを見るとなおさら分からなくなります(^^;

 西村さん:その部分の記述が漏れていました。この機種のパワー計部分にはピークホールド機能もありまして、それをonにしたときここにDC9Vがかかるようになっています。Yamadaさんからもコメントいただきました通り、その初動を捉えるためのバイアスなんでしょうね。

 それからご案内、ありがとうございます。実はすでに『どうしてもダメな場合』でして(^^; 記事の通り検出部を全く一から組み直してしまいました(トロ活その他の猿真似)。回路のSWR改善用トリマも実装しましたが、容量が小さかったのかそれほど劇的な効果は見られませんでした。必要であればまわりのCの再調整でいけそうですが、とりあえず今のままにしてあります。

 いずれにしても焼損したコイルとコンデンサ(を含む上述のバイアス回路そのもの)を使わない回路にしたので、再発は防げるとにらんだんですが…残念ながらSWR指示のずれが残ってしまいましたので、もう少し調査してみます。

IC-4KLの回路図を拝見しました…が、これまたいずれとも違うタイプですね。コイルがバイファイラ?になってますし、検出ダイオードの向きが??です(^^; SWR検出一つとっても、いろいろあるんですねぇ…

C08ってR01とR02の中点に行かないのですかねー?
なんか見慣れないです.

ここを通る電波の身になって考えてみるんですが、どうも「なりきり」度が足りないようでチンプンカンプンです…

 『一つのコイルに二つのコンデンサ』の、素人にもある程度分かりそうなタイプのものに載せ替えてしまったんですが、引き続き原因不明な動作に悩んでおりますHi
http://www11.plala.or.jp/jk1hrb/SWR_display-2/swr_2.htm
http://jr4pdp.blog.enjoy.jp/myblog/2012/12/swr-f5a7.html
http://www.icom.co.jp/beacon/kousaku/000637.html

こんばんは。

私も、移動しない局の落成検査の当日の午前1時頃に、某メーカーさんのkWチューナーで、各バンドのチューンと出力の最後の確認をしていたら、検出部が同じように燃えて、明け方まで掛かって、同じようにトロイダルコアで検出部を作って入れ替えた憶えがあります(笑)。

この時には、とりあえずFWDとREVのメーターだけ振れば良かったので、何とかなりました。

動作的にはトリオさんの回路図がわかりやすいのですが、トランスL2とR1、R2で方結を形成して、FWDとREVの検出をしています。主線路に入っているトランスL1は、主線路に誘起するFWDやREVの大小に関わらず、FWDとREVの比率を正しくするためのものでしょう。

八重洲さんの回路は、主線路に入っているL02と、R01-R02の中点に接続しているL01は、周波数補正を考えなければ原則として同じ物です(たぶん補正のために少し違う巻線比にしていると思います)。L01で方結のRF基準電位をダイナミックに変化させて、SWRが高い場合も低い場合も、なるべく正しいFWDとREVの指示を実現しようという意図でしょう。一般にREVが高くなるとFWDの表示も高くなりますよね。

メーカーさんの回路はプロの技術者が何日も考えて作ったものなので、私たちアマチュアには勉強になりますね。

いらっしゃいませ、お待ち致しておりました!!Hi コメントありがとうございます。そうですか、その時燃えたのは何が原因だったのでしょうか? 今回、現状復帰まではできたとして、燃えないようにできるかどうかはまったく未知なもので…

 まずトリオの方、なんと垂直側がメインでしたか! いやー、そういわれて見直してみてもなかなか分かりません…(^^;; 八重洲の方がもう一つ難しいのですね。サービスマニュアルの部品表では、L01とL02はまったく同じもののような記述でした。『なるべく正しいFWDとREVの指示』ですか…片方に引っ張られないようにということなのかな? うーん、ダメだこりゃ(^^;; せっかくご説明いただいたのに、鈍いことでスミマセンm(_ _)m

 いずれにしましても、そろそろ片付けないとなと思いつつ、まだしばらく熟成中であります。

うーん。私の考えが正しければ...

R01とR02の中点をグラウンドに接続する。
よく見えませんが、R02の右側とL03の接続はカットする。
これでFWDとREFのパワーをなるべく正確に測定して、機械のメーター読みと比較する。下の周波数から上の周波数とか、10Wとか数百Wとか。

L03を元通りつないで同じことをする。
どれくらい差があるか確認する。

くらいでしょうか。

基板が燃えたのは一般的にはキャリアを出しているとコアが温度上昇して、キュリー点を超えてインダクタンスが減るのでトランスの変換比が無くなってパワーがそのまま二次側に伝わって燃えて...というシナリオかなぁと想像しています。

これを考えるとダイオードその他の周辺部品もチェックしておく方が良いと思います。

早速(ふたたび)ありがとうございます。先述のとおり、本回路の復旧については諦めてまして、トロ活に載っているものに乗せ替えてしまいました。

 L03から向こうの回路については、PEP表示動作時のものなのでとりあえず無視(外したまま)してます(^^; オーナさまはここらの周波数で10Wやそこらの運用はなさらないので、低いパワーの部分はいいかなと思いまして(まだ了解をもらってないHi)。それとここなしで動かしてみても、とくに違和感はありませんでした。厳密にはここなしだとPEPより少し低めに指示しているのかもしれませんが、残念ながらメータそのものがラジケータに毛の生えたようなものなので。

 燃えた原因についても、ありがとうございます。今回の個体については、L02つまり一発目のものなので???となってます。確かに1kW Capableの割には小さいコア(FT50より少しだけ大きい程度)なので、無理があったのかなとも思えますね。

 仰せのとおりの心配があったので、ダイオードも含めてすべて一から部品を集めて組みました。変な回り道はしたくないですもんね。時間を置いているうちに、SWRのずれについて少しやってみたいことが出てきました。

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この記事について

このページは、ji3kdhが2014年6月19日(木) 21:55に書いた記事です。

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