我が家のパソコンのページ(メイン機)に以前ちらっと書いてるんですが、CPUクーラのファンを静音タイプに載せ替えたついでに、風向きをCPUに対して押し込みから吸い出しへ変更して、CPUはもちろんセット全体の冷却が劇的に良くなった経緯がありました。以来そのまま何のトラブルもなく使っているんですが、ではなぜ市販品は揃いもそろって押し込みタイプなんやろう、という疑問は晴れずにいました。
それを先日ふと思いついたのですが、ひょっとしてファン−特にその軸受け部−に温度の高い風を当てたくない、まさかそれが理由ではないかという気がしてきました。いや、多分そうでしょう。ファンが故障したおかげでセット全体がダメになるなら、全体の温度を上げて故障の発生を分散させようと…ファンばっかり壊れたら、欠陥品扱いされますし、それの対策にはまた費用がかかる…
下衆の勘ぐりでしょうかねぇ。
余談:我が家の漢字変換、「げすの勘ぐり」を正しく候補してくれません。今時こんなことってあるんですねぇ。頼むぞ国産ソフト!
http://www.mars.dti.ne.jp/~matsumu/tozea001.html
こちらにいろいろ載っていますが、我が家のは「解すの勘ぐり」と出ます。別に何でもいいんですが、こんだけ資源を占有してるんですから、候補くらいは出してほしいものです。
FANについては私もいろいろ試したのですが、結局
ようわかりませんでした。
ただ、吹きあてるほうに関しては次のメリットが
あるんじゃないかと。(勝手に思ってるだけ)
・ヒートシンクの表面積を熱交換に有効に使える。
吸出しだと、FANのすぐ下の側面から空気が流れ
込み、最悪の場合、CPUに近い側の空気の動きが
悪くなる。
押し込みなら、勢いで奥まで空気が流れる。
・FANそのものを流れる空気の温度の違いによって
吸出しの場合は暖められた「薄い?」空気を必死に
かき出す感じになるのに対して
押し込みな場合は冷えた「濃い」空気を押し込める
ので、熱交換する空気の量を稼げる?
ってなことを思ったりしたのですが、そんなに大きな
差がでるのかどうか、わかりません。
それよりも、熱の発生量を抑えたCPUを開発して
ほしいものです。
まいどどうもです。
> ヒートシンクの表面積を熱交換に有効に使える。
> 吸出しだと、FANのすぐ下の側面から空気が流れ
> 込み、最悪の場合、CPUに近い側の空気の動きが
> 悪くなる。
> 押し込みなら、勢いで奥まで空気が流れる。
これは確かにあると思います。特にフィン部が背の高いクーラの場合、顕著に差が出そうです。で、フィン部の横、上から三分の二ほどにテープを貼って、CPUに近いところから集中して吸気するようにしてみたりもしたんですが、実際にはほとんどデータ的な違いはありませんでした。
> FANそのものを流れる空気の温度の違いによって
> 吸出しの場合は暖められた「薄い?」空気を必死に
> かき出す感じになるのに対して
> 押し込みな場合は冷えた「濃い」空気を押し込める
> ので、熱交換する空気の量を稼げる?
CPUに対してダクトなどでダイレクトに送り込む場合はまさにそうなのですが、一般的な(メーカ製でない)PCの場合、ダクトはまずありません。そうなると、CPU部に吹き当てて横へ出た温風をまた自分で吸い込んで吹き当てる(=ショート・サーキット)状態になりますね。これが一番の問題だと思ってます。
ですから、システム全体は別のファンを設け、その排気を妨げないような内部配置にして、CPU冷却については風邪の流れを考えたダクトをセットすれば、押し込み・吸い出しでそれほど差が出ないかも知れません。
小生の場合、ケース前部から吸気して後部へはき出す流れで(大半がそうでしょう)、CPUクーラのダクトも後部へ接続しましたので、この向きが良かったようです。例えばCPUへサイドからダクトを引くような構造(近ごろ結構見かけますね)であれば、むしろ押し込みの方がいいかも知れません。それでもケース内温度はだいぶ上がりそうですが。
> それよりも、熱の発生量を抑えたCPUを開発して
> ほしいものです。
ホンマですわ! ちかごろPentium-Mが脚光を浴びつつありますね。VIAあたりももっともっと頑張って欲しいんですが、方針なのかCPU単体で使えるようになってないのが残念です。周辺も含めて自由に組み合わせできれば、もっと面白くなってきそうなんですが。
一般に押し込みにする理由は、ご指摘どおり温度による空気密度の変化で熱伝導率や風量に大きな影響を与えるからだと思います。 一般のファンは密度の低い空気用には設計されていない?というか高速回転になると思うので騒音の面でも不利なのでは? わたしも吸込みか押出しかで迷っています。
ゆうじろうさん、検索でお越しでしょうか。貴重なコメントありがとうございます。
高回転になる(する/させる)かどうかは結局対象物の温度との兼ね合いでしょうから、単に押し込みか吸い出しかだけでなくて総合的な動作環境に左右されると思います。むしろ吸い出しの方が風切り音が低いので騒音的には有利とも考えられないでしょうか。(こじつけかな)
この記事を書いたのがもう五年以上前、ですが未だにこのPCはファンを交換することなく毎日使用しています。さすがにいい加減新しいマザーに入れ替えたいんですが、TigerMPを越える魅力的なものを見つけられていないので…
もちろん有効なダクトがなければ吸い出しへの変更は無謀だと思います。また、このPCには合計7個のファンをつけていまして、全てを低回転で運転させております。そのあたりも(ファンそのものの)長寿命に影響しているかも知れません。