カラーバースト信号


 から基準周波数を得るという基板をずいぶん前に入手してたんですが、放ったらかしのままアナログ放送が終わってしまうと面白くないので、何年かぶりで動かしてみました。

 写真が異様に暗いですが、家族が寝静まっているすぐ近く(=唯一エアコンが効いてる場所)でやってるものですから、お許しを。


 ニキシー管表示が好きで使ってきたこのカウンタ、ずいぶん古いもので原発はなんと1MHzという代物です。写真のように0.1Hzまで表示させるにはゲート10秒! とまぁあまり現実的ではありません。しかも、たいそうなドンガラだけあってその原発には例のTOYOCOMのプラグインタイプのが使われてるんですが、それなりに時間をかけて追い込んだものの周囲の温度にだいぶ左右されるようで、通電しっぱなしやったのに朝になったら(夜明け前にエアコンを切ったので)数十Hzもずれてました(^^; まぁ時代を考えると仕方ありません、その程度と割り切ることにしましょう。今回の基板をケースに入れるついでに、その基板からの10MHz出力を1/10してカウンタの原発に放り込むという手を試してみるのも面白そうです(外部入力端子が最初から用意されてます)。

 ただこの基板ですが、ちょっとよく分からない動作をしてます。受信チャネルを替えるたびに、周波数が落ち着くまで数十分かかります。でもロックが外れているわけではないのです。さらに、朝(周囲温度が高いから?)は、すっとすぐに落ち着いてました。基板が悪いのか、受信している電波あるいは映像によるのか…ま、いずれにしてもそのレベルを語れるカウンタがない我が家ではどうでも良いと言えばそうですので、原発に突っ込む細工を近々やってみたいと思ってます。他にあと二つ周波数カウンタ「もどき」があるにはあるのですが、いずれも間違いなく「追い込むだけ無駄」ですので接続すらしておりません。

 それから今回、手持ちの壊れたポータブルカーナビ(テレビは生きてる)を受像機にしたらセットでコンパクトになるなと目論んでたんですが、こちらはどうもビデオ信号出力も壊れてる?ようでうまくいかず、残念ながら我が家で滅多に使わないビデオデッキの出力につないでの実験となってしまいました。

 ところでアナログ放送がなくなると、こういった遊びはGPSですることになるんでしょうか。手軽に遊べればいいんですが。

コメント(7)

私は こんな遊びをやったこと おまへんので ようわかりまへんが3568Khzに出てこられる方々が「るびじゅうむ」やったら24時間でどうとか、恒温槽作ったがうまくいかんとか言う長談義を聞いてたことがおます。それだけ苦労する価値があんのん?なんて思いながらでっけど。

それはさておき、昔は校正対象にはJJYがよう出て来ましたが、60khz/40KhzのJJYとかではあきまへんか?
もっとも受信がやっかいなんかもねぇ。Hi

その手の方々のお話を直接お伺いしたことはございませんが、10あるいは1mHz(ミリヘルツ)オーダーを追求していらっしゃるとか? さすがにそこまでは必要ないですよね、趣味の世界だと思います。小生の場合はせめて1Hzあるいは0.1Hzぐらいまでは確保したいなと思ってます。といいますのも、例の2125/2295を今一度しっかり合わせ込みたいんです。

 アナログ放送がホンマに終了して、GPSもそれほど簡単に利用できないようでしたら、最近安く出回ってるルビジウムで遊んでみようかなと思っています。もちろん必要性があってではなくて、遊びでです(^^)

 60/40kHzは小生直接無線機で受信してみたことがありません。おっしゃる通り受信そのものにちょっと手間がかかりそうですね。

書いていらっしゃることが現象を正確に表しているとすると、PLLのロックアップタイムが非常に長くなっている感じですね。ニキシー管の周波数カウンタの基準周波数が室温によって結構ずれているように思いますが、テレビのチャンネルを変えると落ち着くまで数十分掛かる、というのはPLLのロックアップでしょう。わざっとそういう風にしているということも考えられますけど。

弊社ではGPS周波数標準で基準周波数10MHzと1PPS出力というのがありますが、それが必要になるのは一年にせいぜい二回くらいですね。まあ、一個あったら便利だけど無くても不自由しないような気もします(笑)。ほな。

ご教示ありがとうございます。やはりおかしいですよね、朝の状態がまともだったんでしょう。ロックアップタイム…どこを触ればいいのかな。またケースに入れた後にでももう少し追求してみます。

 やはりGPSをお使いですか。あれって現状では結構費用がかかりますよね。ま、不自由しないような気もする点も含め、趣味ということで(^^)

そのキットの存在はかなり長い間知っていたのですが中身については真面目に読んだことはありませんでした。PLLとは限らなかったですね。

アナログのPLLを使っているとしたら積分回路でVCO制御用のDC信号を作っているはずなので、ここの部分の定数が大きすぎるとか... 他の信号が邪魔しているとか...あそこのキットは平気で定数が間違った部品が入っていることもあるので(笑)。

PLLでも他の方法でも、高い精度にするためにはロックアップ時間をうんと長く取って、安定するまでは時間が掛かるが安定したらかなり高精度、というのを狙うと思うので、TVのチャンネルを変えると基準信号が来なくなってロックが外れるせいで、復帰するまで長く掛かるのかな?と想像しています。

GPSですが米国製のZなんとかと言うのを何十台かまとめて買おうか、という話もあったのですが担当者が逃げたのでぽしゃりまして、結局国内製の正規品を使っています。アンテナは某携帯通信事業者がタイミング同期のために使っていたGPSユニットで使われていた、白色の円錐とんがり型の比較的大型の物を使っています。(Zなんとかも同じ用途ですね)

アンテナはケーブルに5V電源を重畳する直下プリアンプ内蔵の物が、プロでもカーナビでも共通のようで、二階屋根に上げたカーナビ用のパッチアンテナでも最大数の8基とか12基とか捕捉しますので、このような大きなアンテナは全く不要です。パッチアンテナは目立たず、とんがりは目立ってそれらしい、というだけです(笑)。

で、精度ですが、1時間で10の-9乗以内、24時間で10の-10乗以内、最高で5×10の-12乗以内だそうです。10MHzで-10乗だと千分の1Hzとなり十分ですが、やっぱり1日ほったらかしにしておくと10の-11乗くらいの画面表示になります。でも基準周波数源で集中管理ということになると逆にこれに縛られて案外不自由なので、較正だけはこれを使うというのが良いと思います。

はじめまして。JA2NKDです。
自分のコールサインを検索したらこのBlogni来ました。
秋月の標準周波数キットですが、私が作ったとき最初はLロックしてくれませんでした。試行錯誤して3.57954MHzの水晶を自分の持っていたものに変えたところうまくいきました。チャンネルを変更してもすぐにロックします。時々電波のジッタでしょうか瞬間的にずれることがあります。常時カウンタのリファレンスにするのは今一かなと思っています。現在はルビジウム発信器を基準にし、時々バースト信号を確認しております。ここまでの精度がいるのかなとは思いますが、やはり気持ちがいいものです。小生のBlogに様子を載せてあります。
参考になれば幸いです。

β教粗さま。今改めて回路図を見てみましたら、3.57〜は専用IC(CX20032)内部のPLL出力にバッファを通しているだけのようです。また取説には「ノイズの影響を受けないように注意しろ」とあるのですが、そのあたりのことは全く考慮せずに実験しましたから、あるいはエアコンその他のノイズが混入していたのかも知れません。ケースに入れるときにまずはそのあたりを気遣いながら、もう一度実験してみることにします。

 GPSについてのご紹介ありがとうございます。正規品、ですか…さすがにおいそれとはいかないでしょうね。それと「逆に縛られる」は分かる気もします。完璧ならいいんですが、もし何らかの理由でずれたり動いたりしても分からないのは、あまり良くないかも知れません。

 松浦さん、初めまして。コメントありがとうございます。実は小生がこの記事を書いてすぐに松浦さんのブログを発見し、リンク集に加えさせていただきました。ルビジウム発振器いいですね。近ごろそこそこの値段で出回っているようですから、小生にも較正済みの品物を入手する機会があればなと思っております(先述のとおり必要性はないのですが)。

 それから、同じく小生もこのキット、最初はうまくロックがかかりませんでして、取説にあるようにトリマの容量を少し調整してロックを確保しました。そうですか、やはりすぐロックするのが正しいようですね。レポートありがとうございました。

コメントする

この記事について

このページは、ji3kdhが2008年8月16日(土) 21:26に書いた記事です。

ひとつ前の記事は「移動運用」です。

次の記事は「キーイング入出力基板」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。