返事に困るお問い合わせ

 を時々いただいております。

 写真は本文とは全く関係ございません。

 もちろん当ブログへアクセスいただくのは大変ありがたいことですし、直接ご連絡いただけるのはもっと嬉しいことです。これらの方々に対して文句を言おうとしているわけでは決してありませんことを前もって申し上げさせて下さい。

 というわけで、たとえばある方からのこんなお問い合わせ。

○○という(HF)リニアアンプを50MHz用に改造しようとしているが、プレートRFCの巻き数は何回か

 いやー、失礼ながらご質問の意味が全く分かりません。ご本人さまにはその旨丁重にご説明させていただきましたが、

1)巻き柄の材質や大きさが分かりません
2)巻き線の材質や太さが分かりません
3)よしんば「○○回」という回答を小生から得たとして、それをどうなさるのですか?

 プレートRFCを巻き直した方が良いだろうことをご存じなのであれば、なぜ巻き直す必要があるのか、もう少しだけ踏み込んでいただければこのようなご質問は出てこないと思うのですがいかがでしょうか。50MHz専用なら多少ラクでしょうけれど、それにしたってプレートRFCは結構デリケートなものですよね。

 次に英語圏のある方からのこんなお問い合わせ。

○○という(日本製HF)リニアアンプの入力マッチング回路部分の写真をくれ。あるいはマッチングコイルの巻き数を教えてくれ、特にローバンド

 これまた困ってしまいます。ご本人さまには簡潔に申し上げましたが、

1)なぜその情報が必要なのでしょうか?
2)ご自身で計算した結果では不備があるのでしょうか?あるいは計算方法をご存じないのでしょうか?
3)そもそも、何のための入力マッチング回路?

 いやー、もう分からないことだらけです。

 書き方が偉そうになってしまって申し訳ございませんが、小生メーカの人間でもなければそれをメシの種にして生きている人種でもありません。単なる一アマチュアが趣味で(ある意味訳も分からず見よう見まねで)いじくっているだけの、ドがつくシロートです。世間にたくさんいらっしゃる素晴らしい先輩方を差し置いて小生にお尋ねいただくのは非常に嬉しいのですが、ご自身で触ろうとなさるのならもう少しだけお考えいただかないと大変な事故の元になると思うのです。

 上記2例に共通することなのですが、同好の志としてはもう少し違った形…たとえば「こういう計算結果になってこうやってみたのだが、どうも納得できない。どこか間違っていそうなところは気づかないか」とか、「こういう風に作ってみたが動作が○○になっておかしい、こうしようと思うがどう思うか」のようなものなら喜んで一緒に悩ませていただくのですが、いかがでしょう?

 上記の例のようなお問い合わせをいただいた場合、僭越ながら解決のヒントになりそうなことまでは申し上げます(たとえば一例目の場合、「プレートインピーダンスの○倍程度のインピーダンスが良いとされているようですが、小生には50MHzでの実験例はありません」のように)が、それ以上は上記の理由により差し控えさせていただいております。

 生意気なことで申し訳ございません。それもこれも、お一人でも多くの「技士」が増えればと願ってのことであります。え、根っからの「通信士」専門の方ですって? はい、それらの方々の存在を否定するつもりも毛頭ございません。ただ、お願いですから箱を開けないで(=触らないで)とだけ申し上げさせて下さい(^^;

コメント(6)

ご無沙汰しています。
うん〜ん。杉山さんの場合、ブログ内に有意義なコンテンツが多数あり、アクセスも多いですから、ある程度仕方がないことかもしれませんね。
勿論、答えられないような質問に対して、答えなければならない義務は無いと思いますので、丁重にお引取りいただく場合もあろうかと・・・
私も、たまにですが難儀な質問がくる場合があります。
オークションで買った昔のRIG、TS-xxxを使って再開局したがどうすればよいか?という質問がありました。
TSSへの申請方法や、最開局申請の説明で、数十回メールのやりとりがあったでしょうか。
その後、オークションでさらに買ったIC-xxx、FT-xxも追加申請したいという話になり、正直困ってしまいました。
ある程度は自分で調べ解決し、どうしてもわからない事を質問してくれると助かるのですが。
正直言って、HPやブログに貼り付けているメールADDを削除したいと思ったことがあります。
まあ、注意書きとして「全ての質問にお答えできるとは限りませんのでご了承下さい」でも書き加えましょうかね。
では

いやー、それもまた難儀な質問でしたねぇ。なんでそんなこと聞いてきはるんでしょうね? 小生なら「TSSに聞いて下さい。連絡先はこちら」で終了するところです(^^;;

 そう、そうなんですよ! ご自身でお調べになったり苦労なさったりしてから、同好の志としてどう思うかというお問い合わせであるべきと小生も強く思うんです。たとえ近所の中学生ハムであっても、です(もちろん相応にハードルを下げはしますが)。

 斉藤さんとこでは古い無線機を鮮やかに動態保存していらっしゃいますから、今後もそういう問い合わせが続くかもですね(^^;;;

パソコンで言えば「オーバークロックしたいのですが、方法を教えてください。」的な質問ですかねぇ〜。

私の場合「真空管の入手方法を教えてください?」「○○円で譲ってください」的な問い合わせが時々あります。Webを開設している以上、斉藤さんもおっしゃっている通り、ある程度は仕方がないのではないでしょうか。

真空管の入手方法ってのも、どんなもんでしょうね(^^; ご自分でお調べになるという作業を省略していらっしゃるのでしょうか。そこ(探す作業)がすでに趣味の領域なんですが…同様に、無線機の申請しかり、コイルの巻き数しかり…と思うのです。

 もちろん前述しましたように、ご覧いただき接触してきていただけるのはありがたいことでもありますね。文句ではなく、内容が分からない(理解しがたい)…という記事ですのでご理解いただけましたら幸いでございます。

秋の連休のタワー工事も終わって、今度はガラエポのリャンメン基板を短冊状に切って箱を作り、LPFだ、HPFだと遊んでおりますが、今度は何やら面白そうな話題ですねぇ。

経験者にいきなり聞くよりも、今はインターネットの検索があるので、どのような話題でも、かなり参考になることが検索で出てくるのではないでしょうか。日本語だけではダメで英語でも検索します。

ちなみに50MHzのリニアのプレートRFCですが、私も製作するにあたって文献を検索して、○○○○などの50MHzのリニアの記事では大体、○○mmくらいのテフロンやタイトの棒に○○ターンとうたってあり、私の所でも実験してみましたがそれで問題無いようなのでそれで使っております。最近は「重箱本」を再読して再検討しましたが特に問題なかったです。

何か判らないことがあれば、まずはインターネット検索、次に専門書店や図書館などで参考書漁り、法則が判れば自分で定数計算して、可能ならば適当にちょいちょいとシミュレータなどで検証して、その後実地に実験して実用化するわけですが、どうしても判らなければ、経験者に探りを入れます(笑)。

定数はいわばノウハウなので、苦労して上記のような手順を行った経験者がそう簡単に教えてくれるとは思えません。したがって礼儀を尽くして「これこれこういう手順で検討したが、ここの点が判らんから教えてくださいませ」と言えば経験者はそのものズバリを教えてくれなくても、例えば文献とか、参考になるページとか、かなりヒントになるようなことを教える気にはなります。

ただし、質問者が忘れてはならないのは「無料で聞いている」ということなんですよ。聞けば何でもタダで無制限に教えてくれると思ったら大間違いですし、質問にズバリの回答ををもらったとしても、解き方を知らなければ意味がない。だからインターネット検索でも図書館でも、とにかく自分の手の届く範囲で調べることは最小限の努力です。

ちなみに私の場合、ビール券その他応分の処遇があれば教える場合もあります(笑)。

β教粗さま。もう小生が何も申し上げることはございません。(βさまとは比較にならないくらい経験値の低い小生ですから元々ご提供できるネタが異様に少ないこともありますが、その点を差し引いても、「解き方を知らなければ意味がない」について特に大きく頷いております)

 知らないことは仕方ありません(小生も知らないことの方が遙かに多い)が、少なくともご自身で触ろうとなさるのなら、知ろうとする手間は必要だと思います。

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この記事について

このページは、ji3kdhが2008年9月24日(水) 23:15に書いた記事です。

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