電子申請

電波りようこ
 山崎さん変更申請なさったとのことで、TSSの手数料が上がることもあり、電子申請Liteを利用して変更申請をしてみました。

 以下は例によって備忘録(長文)です。

電波りようこ
 TSS保証願いを出さない方法もありますが、どちらも最初から途中までの手順は同じです。

<事前準備>

新規ユーザ登録をしてIDとパスワードを入手する…Liteでだいぶラクになりまして、リンク先から申し込んだら四日で郵送されてきました。(免許状に記載されている住所が現住所と違う場合は、こちらを参照)
・待っている間に、念のため紙やPDFなどで申請書を作成して手元に置いておく方が、入力時に分かりやすい…小生はこちらを便利に利用させていただきました。
・送信機系統図や付属機器の諸元などの提出が必要な場合、あらかじめファイル化しておく…上記で作成できるものはそれで、より細かいブロックダイアグラムなどはスキャンするなりしておきます(提出可能なファイル形式についてはこちらにあり、小生は全部PDFにした)。
・TSSに保証願いを出す場合、まず総務省のサイトで必要なファイルを作成する必要がある…ファイル作成完了後、次の画面で総務省に提出する前に手元に保存し、そのファイルを利用して先にTSSへ申し込みます(詳細後述)。


<全般的な注意>

・完了までかなり時間がかかる…どういう理屈か分かりませんが、次の画面に進むときなどに3~5分も待たされるときがあります。×を押して中止したりせず気長に待たねばなりませんので、そのつもりで。
・WindowsのIEがベター…他のブラウザでもいけるかも知れませんが、試してません。さらに、セキュリティタブで信頼済みサイトに登録しておく方が良さそうですね(小生は普段セキュリティをかなりきつく設定してるので)。
ポップアップブロックを解除しておく…解除しておかないと確実に泣きを見ます。
・IMEはローマ字入力にしておく方がよい…小生の環境だけかも知れませんが、カナ入力にしていると半角入力の時に英数文字が入れられなくなったりします。
・途中で出てくる「一時終了」を活用する…こまめにここを押して、それまで入力したものを保存しておく方がいいです。何かの拍子に「あー今まで入力したものが…」ってなことになると悲しいので。


<申請書入力時の注意>…見て分かるところは省略

・全角と書かれているところは全角のみ、半角と書かれているところは半角のみで入力する…これ、混在させてもエラーは出ず黙って消滅するんだそうですので注意が必要です。(小生も英数文字を全角で入力するのは抵抗ある方です)
・従免番号は、ハイフン(-)のついてない番号(通常はこちらでしょう)の場合ハイフンの後ろは空欄にしておく…前と後ろに分けて書くのではありません。まぁ間違うことはないでしょうけれど。
・13の電波の形式について、一括記載コードの詳細はこちら
・工事設計書のまだ下、一番下部にある「添付書類」は、たとえば付属装置の諸元表とかTSSの保証の書類などに利用する…各送信機の系統図などは、それぞれの送信機ごとの工事設計入力ページにある添付書類欄を利用します。
・その添付書類、コメント入力に注意…ローカルルールな文字(たとえば「㈱」←(株)の一文字)などを入力すると、エラーが出てアップロードできません。


<工事設計書の入力について>…特にややこしい

・各周波数帯ごとに許可される電波の形式については、こちら…リンク先は少し古くて、1.9MHz帯で許可されることになった3MAなどはまだ掲載されていませんが、参考にはなると思います。後述しますが3.8MHz帯でF1Bが許可されないということを小生は存じませんでした(^^;
・「発射可能な~」の欄の「占有周波数帯幅」は空欄にしておく…最初真面目に0.5とか3.0とか入れてたんですが、小数点が消えたりエラーが出たりでだいぶ悩みました。特別変わった形式でない限り空欄にしておくのが正解のようです。
・「変調の方式」の選択に注意…TSSから再三指摘されました。主なものの一例は次の通りです。
 J3E…「SSB」
 F3E…「上記以外の周波数変調」-「リアクタンス変調」
 A3E…「上記以外の振幅変調」-「陽極遮蔽格子同時変調」
面倒なので全て「上記以外の変調」にして名称を入れてたんですがね(^^; 平衡変調の文字列はなくなってしまったようです。
・「終段管」の記載について…これもTSSから指摘を受けたんですが、たとえばトランジスタの場合Pcはおおむね出力の三倍までという内規があるそうで、大幅に越える場合は許可にならず、少し越える程度なら実測データを測定器名とともに提出せよと言われました。総務省に直接申請の場合はどうなのか分かりませんが、ややこしいことは避けておく方が良さそうです。


<最終画面>

・どちらにしても今一度ここで保存をしておくべき
・TSSに保証願いを出す場合は、いったんここで終了(キャンセル)し、保存したファイルはTSSのページからの申し込み時に(TSSに)アップロードする
・総務省へ直接提出の場合は、ここで送信を選択し、出てきた「問い合わせ番号」を必ず控えておく…確認メールなどは届きません。何しろメールアドレスを登録していませんから。


TSSのページ、そして再度総務省のページへ>
・ややこしいことは一切なし…必要なことはメールで問い合わせがあり、その都度指示された通り総務省のページでファイルを作成し直したり新たに追加したりして、添付で返信すればokです。こんな値段でよぅやってはるわ、ってくらいに素早く対応して下さいました。
・無事保証okとなれば、「技術基準適合の保証書」がPDFで送られてくる…これをまた総務省のページで書類追加(一番下の、付属機器などの書類を添付した例の部分)して、今度こそ総務省に「送信」で提出することになります。出てきた問い合わせ番号は必ず控えておきましょう。
・SASEを所轄の総通に送る…こんなもんぐらい手数料に入れといてぇなって思いますが、検査のない変更の場合は手数料がかからないし、取りに行くという手段もあるのでまぁ仕方ないんでしょうかねぇ。あっそうそう、オモテと返信用の両方の封筒に問い合わせ番号を記載しておきました。


<というわけで>

 小生の場合、二件ある二つとも変更したかったので、まず最初はラクな方の直接提出側に取りかかりましたが、後から考えたらちゃんと指摘してくれるTSSを先にすべきでした。上記のように変調の方式とかをこそこそ間違えてるんですが、そのあたりはどう処理されるでしょうか。TSS経由の方はその点安心ですね。一部再掲になりますが、TSSで指摘されたのは次の点です。

・どこにいくら振り込んだか教えてくれ…えーー、、、っと絶句してしまいました(^^;
・3.8MHz帯ではF1Bは許可されない…なんでやねん? 幅が狭けりゃいいってもんでもないんですねぇ
・変調の方式の入力方法が違う…このあたりは手書きの方がラクですねぇ
・終段素子の損失は出力の3倍まで…430MHzの50Wアンプ、(真空管式がないので仕方なく)余裕の設計でMRF648×2ってしてたら、あっさり却下されてしまいました(^^; すごすごとMRF646×1に設計変更。
・変更のない送信機、親機とトランスバータで同じ終段管(同じ電圧)なのでまとめて一行に書いてたら、両方明記せよ…昔の申請の時は何も言われなかったんですが、そういう方針のようです。
・同じようなことですが、HF~50MHzの機械で、HFと50で別の終段部がある場合は、同じ終段管の構成であっても別記せよと言われました。
・自作機について、周波数帯域外で電波を発射できないようにするコントロールの方法を説明せよ…発振にDDSを使ったんですが、マイコンに焼き込む+周波数測定装置で常時監視すると返答し、系統図にもその旨追記して再提出したらokとなりました。

 あとは無事許可され、免許状なり通知なりが届くのを待つのみです。直接提出の方がまだちょっと心配ですが。ともあれ、きっかけとヒントを下さった山崎さんに感謝です。

コメント(5)

お疲れ様でした。無事終了のようで何よりです。
ほんと変更する機械が認定を必要とするときはTSSへの電子申請が間違いなくていいです。
あとはどうやってコイルを作るか・・・・ですが、未だ効果的手段がみつかりまへん。Hi

ありがとうございました。事前の情報がなければ「あれ、止まった?」っと×をクリックしてるところでした。ホント、エナメル線の手配だけでもかなり苦労しそう…何とかそちらまで飛ばしたいものであります。

発見!! 135kHz帯のEIRPについて、TSSにこんなページがありました。

http://tsscom.co.jp/hosho/135antena.html

 ここでは効率をだいぶ高めに見積もっているようですね。それと、どうも免許の条件には入ってない(備考などで追記される程度?)みたいですねぇ。免許状が届くまで何とも言えませんが。

おはようございます。さすが地獄目のKDHさんですねぇ。
いま 見てきましたが200Wまでは自主規制事項のようですねぇ。しかし、アースが良くて整合状態もよいと云う条件下の計算なんてお役所らしい。そんなんあるわけないじゃんと突っ込みたくなりまんな。
巷では1kwがOKなんて噂も流れてましたが、どうせ検査受けるのだからTSSは無関係。
TSSとしては200Wまでの条件設定をしておけばいいわけですから、効率高めで設定しておけば総通からはクレームが出ないということでしょう。
しかし、10W以下なんて、どこまでいくのかなぁ。ダミーロードの50Wでは屋外へ出ない!!!(爆笑) どこまで届くのか興味深々です。

いえいえ、たまたま見つけただけでした。それにしてもおっしゃる通り、TSSとしては保証の項目ではなくて、基準を提示しておけばよい、それも安全サイドにふったものであればクレームは付かないだろう、みたいな感じですね。

 ホント、50Wでもなかなか飛びそうな雰囲気ないですが…そろそろエナメル線300mの手配を進めなくてはなりませんね(^^;;

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この記事について

このページは、ji3kdhが2009年4月17日(金) 18:24に書いた記事です。

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