次の患者さんはこちら、「電源が入って液晶のバックライトもついてるみたいだが、画面に何も出ずHDDへのアクセスもない」というものです。
しかしこれ、すごいですねぇ。CD-ROMだけでなくFDDまで内蔵されてます。232やプリンタポート、それに一つだけですがUSBもありますので使いようによっては今でも便利そう。あれ? でもLANはないんやねぇ(^^;
ともかく修理です。
手元でも症状が確認できたので、まずは外せるものをできるだけ外して起動してみようとメモリスロットを見てみたら…空っぽ! 確か古いIBMはメモリを差してなかったらBIOSにすら進まないってな話を昔どこかで聞いたような気がしたので、試しに手持ちの256MBを2枚差してみたら
見事文字が現れました! エラーを無視してこのまま進んだら、WindowsXPが起動して無事デスクトップまでたどり着くことができてヤレヤレ。
ところで 1) なぜかメモリが少なく認識されてます。黒い方が正常でない? 仕様なのか故障なのか分かりませんが、そのまま動かしてたら重い作業の時に止まったり落ちたりしたので、いろいろ試して結局黒い方に挿してあったものだけを白い方に差せば問題なく動く(つまり合計256MB)ようなので、以降はそのようにしました。メモリとの相性もあるのかも知れません。
余談ですが、最初は止まるより落ちることの方が多かったので、ACアダプタを疑ってました。結論から言うと今のところACアダプタは健康そのもののようです。
ところで 2) こちらの患者さんもバックアップ電池がダメなようです。
例によって保守マニュアルを参考にばらしてみますと
これは素晴らしい! こんなノートあるんですねぇ。早速同じ電池を買ってきて入れ替えてみたところ、見事エラーは解消されました。
保守マニュアルが無償で公開されていて、しかもこんな古い機種のものを今でも簡単に落とせて、おまけにこの電池。バラすことすらままならないどこかのメーカのとは大違いですねぇ。素晴らしい。
動いたら動いたでまた追加の作業がありまして、その2に続きます。
コメントする