M570のベアリング化

 の時以来気に入って(複数箇所で)使ってる標題のトラックボール、唯一の難点と言ってもいい『しょっちゅうゴミがたまって動きが渋くなる』点を解消すべく、改造してみることにしました。

 ところで今回のネタとは関係ないんですが、実は「唯一の」というのは厳密には嘘でして、このメーカに共通する左右クリックのチャタリングもご多分に漏れず発生してまして、これについては以前と同様スイッチ交換で対処してきてます。



 さてその「唯一の」についてですが、具体的には(主)ボールを支えてる小さいセラミックボール、これ元々回転させてるのかどうか不明なんですが、このまわりにすぐゴミがたまってしまい、(主)ボールがスムースに転がらなくなるというものなんです。
 これって昔のマウスにあった不具合と一緒ですよね。使用頻度にもよるんでしょうけど、僕の場合一日一度は掃除しないとストレスになってしまうようなものでして、なんとかならんかなと常々思ってました。


 そういえば以前某ークションで『ベアリング化改造します』なんて出品があったなというのを思い出し、早速検索してみましたところ、こちらのような改造例が複数見られました…が、これ僕的にはものすごい違和感を覚えます。ベアリングを使うのはいいんですが、それに通す軸の径を細くしてわざと軸方向のガタを確保し、その方向の動きに対処するってところ。メーカ製でもそうなってるとのことなんですが、いやー、これはちょっとどうなんでしょ…

 と思いながらなおも検索してみたら、こちらにさらなるヒントが。曰く

つまり、これはベアリングの使い方が間違ってるのではないか。ボールベアリングじゃなくて、ボールトランスファーを使うべき。こんな小さいボールトランスファーがあるかどうかわからないが。



 ボールトランスファーってなんやねんなと思って調べてみましたら、なるほどこれならいけそう。さらに頑張って探したこちら、『高速搬送には不向きです』というのが少し引っかかりますが他にこんな小さいの見つからんし、ダメ元で注文してみたらすぐ届きましたので、もう後戻りできません。…って、実はこのトラックボール、我が家には常用2個にジャンク1個あるんで、もし失敗しても全然大丈夫だったりして(^^;



 途中の試行錯誤・紆余曲折をすっ飛ばして、何とか無事このような形に。

・元々のセラミックボールを表からほじくり出し、そこに4.8mmの穴を開ける…今回、ほじくり出すのが面倒で裏から穴開けしたため、思わぬズレが発生(^^; さしたる影響はありませんが、次があるならやっぱり表から攻めた方が良さそうです。
・高さ合わせのために、さらにフランジ部を埋め込む必要があり、7mmのキリで注意深く座ぐる…これをしなかったため、結構遠回りしました。
・フタを削って(主)ボールを収めるのは間違い…結局これでは(主)ボールの動きを正しく捉えきれない状態になるのでダメで、上述の通りもう少し落とし込む必要があるということです。これに気づくのにも少し時間がかかってしまいました。


 というわけで少し回り道をしつつ、無事改造完了。以来数日使っておりますが、

・スムースさはノーマル品の清掃直後よりはほんの少し、気持ち劣る…これが『高速搬送には不向きです』の影響かも知れませんが、渋くなるよりはよほどマシなので全く問題ではありません。
・ノーマル時のようにゴミがたまって渋くなることは、今のところない…一箇所だけ、左の写真のようにゴミがたまったんですが、この状態でも渋さは全く発生してませんので、初期の目的は満足している状態です。しばらく使い続けたところで掃除しましたが。

 というわけで、加工の下手くそさには少し不満が残るものの、初回なので仕方ないと自分を納得させてます。もう一つあるのをどうするかな、さらにしばらく様子を見てからと思ってますが、次にやるとしたらさすがにもう少しマシな加工ができるんやないかと思ってます(ホンマかいな)。

 でもこれ、根本的には物理的に(主)ボールが動くというのがネックなんでしょうね。この(主)ボールの形をしたタッチセンサを指でなぞる、というような形になれば、こういうストレスからは完全に解放されるように思いますが…需要があるんかってところも相まって、そんなのの商品化は難しいんでしょうね…


 7/2追記 : こちらは摘出したセラミックボール。一応置いてありますが、使い道ないですねー

コメント(2)

ボール取れるの知らなくて、動きが悪くなるとボールをティッシュで拭いたり、振ってカラカラさせたり、高速回転させたりしてました。今日裏からグイグイとティッシュを押し込んで掃除しているとボロット外れました。
買ってから外したことなかったのでかなりのゴミが支えのプラスチックに付着してました。拭いたら快適になりました。

外れた時は、なんや掃除できたんやと。知らないことに恥ずかしくなりました。

これ、結構意外な留め方ですもんね。早い段階で外し方を見かけたので僕は大丈夫でしたが、それだけ長期間だと相当な状況になってたんではないでしょうか(^^;;
 今回のベアリング化、掃除の手間が省けますからなかなかいいですよ(^^)

コメントする

この記事について

このページは、ji3kdhが2017年7月 1日(土) 22:27に書いた記事です。

ひとつ前の記事は「鬼の居ぬ間に洗濯」です。

次の記事は「洗面所の水漏れ」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。