もう冬休みは終わってしまいましたが、宿題第四弾。写真は製作というほどのことはない、ただ単なるUSB電源用のダミー。0.5A刻みで2.5Aまで試せますが、ブレッドボードのしかも無名品がそこまで対応してるはずもなく、負荷が大きい部分では純然たる抵抗値よりも少し軽めの負荷になります(想定通り)。
これで何をするかと申しますと
こちらをお使いいただいてるオーナ様からもう一台、今度はできるだけロスの少ない形でとのご希望で、
こんな大きなアダプタとともに送られてきたものを、出力側に直結させていただいたんですが…なんでか0.5Aぐらいしか流れないとのことでお恥ずかしながら返送されてきてしまいまして、その調査修理が今回の宿題。
(出荷前の確認には、そのときたまたまほぼ満充電に近かった我が家のスマートフォンを利用した関係上、電流が流れればok位に軽く考えてたのが敗因)
早速今回のダミーをつないでみたところ、各負荷での様子はこんな感じ(途中省略)。
電流 [A] | 電圧 [V] |
---|---|
0.00 | 5.22 |
0.52 | 5.18 |
0.97 | 5.15 |
2.33 | 4.99 |
うーん、問題ないように見えるんですけどねぇ…強いていえばちょっと電圧が高めかな? でもこの程度で保護回路働くまでいくかな…そのあたりの制限があるのかなとネットを見てましたら、なんとこんなページを発見。
曰く
「iPhoneやiPadではUSBのデータラインが適切な電圧になっているときに急速充電される」、「Androidのデバイスはデータラインが数百Ω(オーム)の抵抗で接続されているときに急速充電される」ということのよう
とのこと…これやん!
早速我が家でいつも充電に使ってる、百均で300円のアダプタを調べてみたら、あれ?の 0Ω。ならばと見てみた、一つ上の写真の電流計にあるA(Android)位置では 100Ω。(ちなみにI(iphone)位置では46kΩ) ところが、なぜか我が家のスマートフォンでは100Ωだと0.5Aしか流れない。
そこで、今まで実績のある 0Ω でいくことに。
ここまで来ればあとは簡単、空いてるチャネルに突っ込むダミープラグを作るだけ。しかも作るといっても、プラグさえあればあとはデータラインを短絡させるだけです。
単純な理由でしたが、無事解決。世間では常識なんかもですが、知らなければどうしようもありませんわ。
ただこれ、負荷機器にもよるのかもですが、電源を生かす前にデータラインを適切な状態にしておく(PCまたは今回のダミーを接続)必要があるみたい。いったん急速充電モードになると、データラインを少し触るぐらいでは通常モードに戻らないらしいのも、機器によるかもしれません。
これで我が家のを充電してみたら、心なしか早く終わるような…計測してないし、気持ちの問題なんでしょうね。ともあれ、あとはプラグをなくしてしまわないようひもなどでキーホルダーみたいにしてから、発送させていただく予定です。
1月18日追記 : その後オーナ様とやりとりしていて分かったのは『データ通信が可能な時は急速充電モードにならないらしい』ということ。端末にもよるかもですが、いわゆるUSBの規格としては上限0.5Aですから、データ通信が可能=相手は充電器ではないわけで、考えてみれば当たり前と言えそうです。これはさすがにどうしようもないので、そういうものだと理解して運用でカバーしていただくことになりました。
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