少し時間ができたので、忘れないうちにこちらの続き。
写真はカバー越しに見る未知のタマ、RS1026。
まずこの個体、こんな形のプレートキャップが使われてるんですが。
ここのビス、普通のドライバでは周りが狭くて回しにくいので
六角穴のイモネジに交換しました(短いので見えてない)。
っとこうやって並べてから気づきましたが、元々と裏表反対に取り付けてしまってますね。全く他意はありませんが表裏同じ形状なので、特に問題もないでしょう。
さて本題、バイアスの微調整。
30V×4を
30Vx3+20V+5.1Vにして
装着。
70mA、いい感じではないでしょうか。
このまま1分ほど流してたら、ようやく色づいてきました。(一枚目の写真と見比べてみて下さい)
いったん色づくとなかなか冷めないのがAmperexの3-500zと似た感じなので、グラファイトのプレートということなのかも知れません。
ここまで来たらせっかくですからドライブ、なんですが自宅でリニアアンプを使う機会が全くないのと、最近その手の修理をしてないのとで結構大変。
わらわらと中継ケーブルなどを発掘してきてなんとかセッティングし、ダミーに向かって試し打ちしてみたら…全然あかんやん
・入力SWRが3ある
・全然スイングできず、ちょろっとしかプレート電流が流れない。出力はエキサイタの分がほぼそのまま出てきてる感じ
・それでも出力タンクはちゃんとそれらしい位置にピークがある
まずはとにかく入力経路を再確認ということになりますが、暑いのでヤンペ。
入力SWRが無事元に戻ったとしても実は別の懸念もあり、結局3-500zでちゃんと動くことを確認してからの方がいいのではと思い直し…それやこれやで、続編は早くても涼しくなってからってことで! (またやまたや)
それはそうとこのアンプ、今さらですけどアフタークーリングが欲しいですね。電源切ってしばらくしたら天板があっちっちってのは、さすがにちょっとねぇ…
やってはりますね。
ツェナ回路に高周波特性は必要か?(部品の高周波特性は気にしないといけない?)
という問題提起に考え込んでました。
回路のフィラメント側に0.01uF程度のCがGNDに対して入ってると思うんですが高周波はこちらに流れるので問題ないのかなと思いました。
ツェナ回路の両端に100uF程度の電解Cを入れておくとより安定するかなと、TL922はそうなってました。
それにしてもなんでうまく動かないんでしょうね。
入力同調回路はどうなってるんでしょうか?
ありがとうございます。
ツェナ単体ならいいんでしょうけど、ブーストする場合そのトランジスタが暴走でもしたら、ということなのかなと思ってます。いや、気をつけなさいとモノの本に書かれていたのでワケもわからずこんな感じにしてるだけだったりします(^^;
しかも今回使ってるトランジスタ、fT=18MHzらしいのでローバンドでなければそんなに気にしなくて良いかも?
922のあの100uF(パスコンにしてはデカいですね)は、922はSSBとCWでツェナを入れたり外したりしてますので、送信中にそこを切り替えた時なんかの緩衝用かなと思ってましたがどうでしょう。
はい、少なくとも以前は動いてましたから、どうせ入力周りのどこかが外れてるとかそんなことだと思います。一箇所入力同調用のCが片足外れかけてたのを見つけ、これかと思ったんですがそうではなかった(それだけではなかった?)ようで、まだ当分楽しませていただけそうです。
…使いもしないのに(^^;;
0.01uFのさらにフィラメント側には80uHのチョークまで入ってるので(tl922)本来このツェナ回路に高周波電流を流す設計意図はないと思います。それでも少しは漏れてきた高周波電流がなにか悪さをしないようにという意味にとりました。だとしたら部品の高周波特性はむしろ悪い方がええように思ったり・・・
あと、パワーが出ないの仮説です。
バイアスが-100Vと大きいので少々ドライブしてもグリッド電流が流れない、すなわち入力インピーダンスがやたら高い、なので効率良くドライブできない、SWRが高いのもそこに現れてるような。
3-500Zの場合はある程度ドライブしてやるとグリッド電流が流れて入力インピーダンスが下がり、入力同調回路がなくてもそこそこ動く(動いてしまう)というご利益をうまく利用できる魔法の球といえるんではと。ゼロバイアス管と事さらに強調して宣伝してたのはそんなところもあるんでしょうね。釈迦に説法でSRI。
なので何がしかの入力同調回路が必要なのかも。
いやまさにおっしゃるとおりでして、ここに使う部品はできるだけ高周波特性の良くないもの(高周波に反応しないもの)を使う方がいいのかなと僕も思ってます。
それからドライブできてない件、もう完全にお見通しでしたね。そのあたりこそ「懸念」でして、そのためにまずは3-500zで動作確認した方がええんやないか、と思い直してます。
とにかく入力同調回路に物理的な異常がないか、そこを確認してから進めていくことにします。いつになるやらですが…