移動地でのZ-Server その3

 昼夜連続勤務でヘロヘロなんですが、そうでなくても一日空くとかなり忘れてしまいますね。で、その3は設定編です。


 まずはその1で挙げた接続図に、各PCの配分を当てはめてみます。これはもちろん、サーバ機を真ん中に配置し、局数の多いバンド順に両側に、そして何かと不安定なWindows98機は両端にという狙いを持ってのものです。(当日は事情により若干配置が変わり、また1200機もXP機となりました) また、サーバ機の上でzLogを1バンド分走らせることも可能なのですが、初体験ということもあり、とりあえず一台一機能に専念させることにしました。

 そして、zLogwin公式サイトから最新のzlogwinとzserverをダウンロードし、それぞれのPCに入れておきます。また、あらかじめ作成したzlog.opとzlog.ini、それに空のログファイル(6d2005.zlo)も同じフォルダに入れておいてもらうことにします。(zlog.iniなどについては運用編で記述の予定)

 いよいよ問題のネットワーク設定です。Z-Serverでの通信はTCP/IP上のTELNET接続となっているようです。今回のような閉じたネットワークで、その中に(IPアドレスを自動発給する)DHCPサーバがない場合、各々のPCのIPアドレスをいちいち手動で設定してやらなくてはなりません。(そうでなくて、既存のネットワーク内で走らせる場合も、Z-Server機だけは手動設定してやった方が、何かと無用なトラブルから逃れられると思います)

 
 
 そのあたりを自宅のネット環境でいろいろと下調べしてみました。単にHUBを介しての接続は問題ありません。

 図はIPアドレスの手動設定の様子です。ちなみに今回のような場合、デフォルト・ゲートウェイやDNSの設定は空欄のままでokです。 また、Windows98/Meの場合、IPアドレスを変更するたびに再起動が必要です(面倒くさい!)。2000/XPでは再起動は不要です。

 
 
 そこで初体験のNIC二枚差しです。最初同じサブネットのIPアドレスを設定してやると、勝手にデータが行き来するんかなと思ぅてたんですが、どうも違うようですね。そこで、噂に聞いたブリッジ接続の登場です。

注意:ブリッジ接続は、WindowsがXPでないとできません。(2000/Me/98にはこの機能はありません) 情報TNX! >JE1CKA (July 8)

 (ほなどないすんねん? これには、Softetherのローカルブリッジ機能を使うしか思いつきません。そうなってくるとかなり面倒ですね…普段から2000ファンなんですが、いよいよXPに完全移行すべき時期かも?)

 図はブリッジ接続設定の様子。接続したいネットワークアダプタを複数選択し、右クリックです。

 
 
 しばらくすると下の方にネットワークブリッジというのが、関わっているアダプタとともに現れますから、右クリックのプロパティでまたIPアドレスの設定です。つまり、ブリッジ接続する前に設定した二つのアダプタのIPアドレスは、ここで無関係となり、新たにブリッジ接続という一つのアダプタだけが生きている、という状態になっているところが注意点です。まぁ考えてみれば、そうなってないとややこしいんですが、ipconfig /allでそこに気づくまでちょっと?でした。

 図はブリッジ接続が現れたので、設定しようとしているところです。


 現地で間違いなく設定するために、各々のアドレスを表にしておきました。それぞれの数値に他意はありません(滋賀県移動ですから23)。またブリッジ接続前のアドレスは一見無意味なのですが、片方のNIC(LANカード)に不具合が出てブリッジが切れたときに、もう片方だけでも何とか通信してくれるんやないかという願いを込めて、念のため設定しました。(そのテストはしてません)

192.168.23.xx内蔵LAN外付けLANブリッジ
Z-Server101112
50202122
144303132
43040--
120050--

上記赤文字の 192.168.23.12 は、各々のzLogの設定時に使う文字列です。


 その4(運用編…完結編かも)に続きます。

コメント(4)

下記のMicrosoft Techによれば

http://www.microsoft.com/technet/prodtechnol/windowsserver2003/ja/library/ServerHelp/d505d935-184b-44e7-be3d-c1709f8ca3dc.mspx

•Windows 2000 またはそれ以前のバージョンの Windows を実行するコンピュータにはネットワーク ブリッジを作成できません

と書いてありますが、Win98でもブリッジ出来たのでしょうか?

途中のPCがこけると、下流のPCもサーバーに接続できなくなり、リスクが大きいのですが、敢えてブリッジ接続した利点てなんでしょう?

過去数回のZserverの接続では、ハブを介して全てのPCと接続しました。

熊谷さん、早速のコメントありがとうございます。ご覧の通り98機には2枚差ししませんでしたので、できるかどうか試しさえしませんでした。しかし2000もできないというのは存じませんでした。早速記事への加筆をさせていただきます。

 デメリットよりも優先したメリットというのは、その1でも書かせていただきましたとおり、単純にHUBの電源事情によるものです。結果から言いますと運用中に再起動が必要になったのは末端の98機だけで、それ以外のトラブルは皆無でした。次回があるとすれば、小生の場合やっぱり今回の方法にすると思います。ただちょっと設定が面倒なので、その辺を忘れないように書いてます(^^;

NICが末端の2台を除き各PC2枚必要なわけですよね

HUBをPCの側に置けば電源は何とかなるんじゃないでしょうか?コンテスト途中でハングアップするPCもあり、私はやはりHUB経由のネットワークの方が安心です。

後、局数が有る程度以上になって、過去のQSOを訂正すると時として重複QSOの大量発生が始まります。そして、ZSERVERが処理しきれなくなってスタック、ということを過去に経験しています。

 メモを残すようにして、交信自体は修正しないほうが安全です。ZSERVER自体ここ数年間バージョンアップされていませんので、このバグが発生する可能性があります。3000局を超えるようですと危ないと思います。

ふたたび、ありがとうございます。そこは考え方ですね。まさかUPSなんか大げさですし、電池で動くHUBがあればいいんですが。

 それと大量の重複QSOの件、噂では耳にしていましたが「設定が甘いと発生するらしい」という程度でしか聞いていませんでした。3000QSOとはまた低いキャパですねぇ〜、我々には今のところ無関係ですが、DXコンテストなんかでは無理そうです。それで「労多くして」とおっしゃっていたんですね。修正の時にその部分をロックする、その手続きが追いつかなくなっているんでしょうか。このような遊びをするツールが他に見あたらないので、バージョンアップに淡い期待を抱いています。

 貴重な体験談をありがとうございました。

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この記事について

このページは、ji3kdhが2005年7月 7日(木) 23:59に書いた記事です。

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