zen 続編


 早速遊んでみました。

 写真は動作時の画面で、入出力の状態が一目で分かるようになってます。


 試しに組んでみたのは、以前渋滞の中で眠気覚ましに落書きした、リニアアンプの電源制御回路です。

 いくら「実在しないアンプ」とはいえ、フィラメント電源のステップスタートはちょっとやり過ぎかも(^^;


 これをラダー図に書き直してみたのがこちらです。同じく見苦しい落書き状態(^^;


 いとも簡単に動いてくれました。実は一箇所だけ「配線間違い」があったんですが、このように動作中にモニタモードで各部の状況が見られる(通電してるところが太線になって表示)ので、そんな時の対応もしやすくなっています。

 ちょっと違和感を覚えたのが、タイマの時限設定です。普通のリレーシーケンスなら当然コイルの部分で決定するはず(物理的に)なんですが、オンディレイ・オフディレイその他の設定もあるからでしょう、接点の部分でその画面が現れるのが、ちょっと現実と違ってきていますね。まぁそれも慣れればなんて事はないんですが、下手をすると同じタイマのあっちとこっちで時限が違ってきてしまうなんてこともあるかも知れません。要注意点やなと感じました。

 それにしても、面白いです。ちょっとした変更…たとえば各種アラート入力を受けて高圧だけ停止させるとか、スタンバイの遅延制御もやらせてしまうとか…ぐらいは、まだまだ余裕で対応可能です。ただ接点入力は電源電圧と同じですので、スタンバイ制御もさせるなら制御電源をDC24Vにした方がいいかも知れませんね。そうなると、それ用にまた小さい電源が必要になってきますが、DCタイプはアナログ信号を扱うことも可能らしいですから、それはそれでまた遊べるかも知れません。

 いずれにしても、想像通り遊べるということが分かりましたので、収穫でした。

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コメント(2)

これのおかげでマイコン制御の仕事がパ〜になったことがありますなぁ。

シーケンサー絡みのトラブルで聞く話が、運転している最新プログラムのバックアップ忘れです。
プログラムを変更、追加したときにバックアップを忘れてしまうのです。
リピートオーダーがあったときに、出荷した装置から運転しているプログラムを拾ってこなくちゃならないとか、シーケンサー自身がトラブって、中に入っているラダーを取り出せなくなったとか、ちょっと怖い話が。

新人の研修にシーケンサによる制御実習、最適ではないでしょうか。
マイコン屋になろうとする人にもおすすめ。
データ処理ではなく、1ビットのI/Oと記憶が相手となりますので、マイコンプログラムでは体験できない機械制御のノウハウが取得できます。

なるほどバックアップ忘れですか、ありそうですね。本機の場合はそんなに大きなシステムではないし、そもそもプロコンなどの端末なしでの利用が原則ですので、(紙の)図面は必須です。そういう意味では逆にそのようなトラブルはなさそうですね(^^; まぁ普通のリレーシーケンスでも、それなりに意識してなければ(センスのない人が組むと)、あとで見て「なんじゃこりゃ」ってなることは良くありますが。

 そうですねぇ〜、まぁしかし勉強するならまずはリレーそのものから入って欲しいところではあります。現物を見れば構造がそのまま分かりますし、動いてるって実感も湧きましょう。軽く感電などもして、体で覚えていただくというのもありですし。

 それに何より、まぁだまだ「MY4」の時代は当分続くでしょうから。

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この記事について

このページは、ji3kdhが2006年6月 2日(金) 21:52に書いた記事です。

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