時計キット


 このようなものを「自作」カテゴリに入れるのは無理がありそうですねぇ。ま、ペットボトルへ入れるという発想をご理解いただきましょう(^^;;


 家人から居間の時計の電池がなくなったと言われてたんですが、この際電池交換不要の時計もいいかなと思いまして、以前ゲットしてたキットを組むことを思いついたんです。

 このキット、ご覧のような説明書の赤茶け方でもお分かりのように、かなり古いです。LEDモジュールの裏に1984とスタンプされてますので、軽く20年は眠ってたんでしょう。


 こちらはその説明書の2ページ目、サイズ削減のためにモノクロでスキャンしましたが、それにしても実態配線図だけしかなかった(回路図がない!)ので意外に苦労しました。最初24時間表示にしようと思ったんですが、どうも書かれてる意味が分からない。とりあえず時計用IC(LM8361)のデータシートをゲットせな、とネット検索してみたら、ラッキーなことにこちらに存在してました。早速ありがたくいただいて見てみますと、24時間表示の時は 1)コロンの点滅はしない 2)ゼロサプレス(10h桁の0表示を消す)はない、ということが分かり、こりゃいかんなと12時間表示に戻した次第。24時間表示はあくまでもおまけのようですね、このICの場合。

 それともう一つ、最初いくつかのセグメントが表示しませんでした。LEDモジュールのあちこちにぶつけたような跡があり、ダメージかなぁと思うてたんですが、どうも違うような。いろいろ触っているうち、小生の半田づけがまずいことが判明! いかんなー、この程度のもので失敗するとは落ちぶれたもんじゃわい…と自惚れながらよく調べてみたら、20年以上経ってパターンの表面が劣化(酸化)してたようです。見た目では分からなかったんですがねぇ。

 このキット、基板上にトランスを載せない構造になっているのはポイント高いですね。たまたまゲットしたAC出力のACアダプタ、それも整流して7912で受けてる回路につっこむには低いかなと思ったAC9Vのものをつないでみたら、うまい具合に動いています。じっと見つめたらコロンの点滅にあわせて若干表示が暗くなりますが、問題ないでしょう。何より7912の発熱がほとんどないのがいいですね。

 あと、これはこのIC(LM8361)の特徴なんですが、ACの周波数を時計の基準クロックにしているにもかかわらず、IC内部でノイズ対策が施されているようでなかなか正確に動いています。昔MM5311っていう、同じくAC同期型の時計ICを使って組んだときは、突然あらぬ時刻を表示したりしてたものでしたが。

 さてケースをどうしようかと思い、最寄りのホームセンターでアクリル板等々を手にしてまさにレジに並ぼうとしたんですが、しかし加工が面倒やなぁ…ん、ボトルクロックという手があったか! ビンは面倒やしペットボトルにしてみよ! とひらめいたというわけです。そうと決まれば、あとは文具コーナーでセロファン紙を購入です。売ってるかなという不安もありましたが、小学生向けなんでしょう、無事ゲット。

 で、結果が一枚目の写真というわけです。こんなものでも結構楽しませていただきました。ちなみに台になってるコンポも、もう20年選手です。それと話は戻ってペットボトルは1リットルのものです。

コメント(5)

ボトルシップみたいな仕掛けはあるんでしょうか?(笑)

20年前のが復活とはスゴイ。
20年もほっとけば、ICの足やあちこちの端子が酸化していたことでしょう。
こんなときに金メッキはありがたいのです。

ボトルシップのように見えますが、開封口は後ろかな?下かな?

法澤さん下間さん、どうもです。そうそう、中に入れてからヒモを引っ張るとパッとLED基板が起きあがってきて…なんてぇことはさすがにできません(^^; 後面の上から下まですぱっと切り込みを入れて押し込んであります。それでも固定するのにちょっと手間取りました。実のところあまりきれいではないので、やり直したいんですが、とりあえずしばらくはこのままです。

 それと、やっぱし20年も経ってればいろいろとありそうでしょうか。幸いICもソケットもアルミホイルに包まれてましたので、端子部分は大丈夫だったようです。基板のパターンも見た目はさほど問題なかったんですが、アルコールか洗浄液でさらっと拭いてからの方が良かったんでしょうね。

スルーホール基板だとハンダあげしてあるはずですが、ひょっとして銅パターンにフラックス塗布だけの片面基板?

はい、片面基板です。フラックスすらなかったかも…(^^;

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この記事について

このページは、ji3kdhが2007年5月18日(金) 21:30に書いた記事です。

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