二年ほど前に購入し、ほとんど毎日喫煙環境で使用していた状況で、ある日突然この画面が出て、どれを選択してもまたここに戻る、という症状とのことです。
「HDDのデータの一部が欠落したんでしょう。そこを直せば使えますが、時期的にまた発症する可能性が高いので、HDD入れ替えをお勧めします」と申し上げました。
誤診でないことの確認のために、CD-ROMだけで走るKNOPPIXというLinuxを起動、
無事動作確認できました。
そこで解体に入ります。
マニュアルどころかネット上の情報も皆無なんですが、この矢印の付いたビス3本があやしいとにらみ、まずはこれらを外してみます。
すると、目論み通りこのようにフタをずらすことができ、
簡単にアクセスすることができました。
今回も前回と同様にH社は回避して東芝製のMK8032GAXというものにしました…あれ、型番まで一緒ですがな(^^; ま、購入したお店が一緒なんですが。もちろんお聞きしていた予算には充分収まっています。安くなりましたねぇ。
で、物理的には何の問題もなく簡単に装着完了。そしてBIOSレベルでも認識されていることを確認。あとは楽勝や、と一緒に預かったリカバリディスクを入れて立ち上げると…「HDDにリカバリデータがありません。SOTECにお問い合わせ下さい」 ははは…
ま、ある程度想定の範囲内ではあったんですが、メーカ製のパソコンなんて触ったことないのがバレバレですね。早速元々ついてたHDDの中身をちょっと拝見。(ドライブレターは無視して下さい)
なるほど、FAT32ってことに気を付けなあかんみたいですな。中のデータはどないや? 特に何の細工もなく普通に見れるみたいやなぁ…ということで、新しいHDDを取り出してフォーマットし、先頭に4GBのプライマリパーティションをFAT32で作って、元々のHDDのこのパーティションから吸い出したデータをまるまるコピーしてみました。
そして再度組み込んでリカバリディスクから立ち上げると…見事リカバリデータとしてこの部分を認識してくれるようになりました。あとは簡単、すいすい進みます。当然といえばそうなんですが、イメージのコピーだけですからクリーンインストールよりも遙かに速いですね。
無事購入時状態と思われる(せやからメーカ製は嫌い…余計なソフトとかデスクトップにごちゃごちゃが多過ぎ)起動画面にたどり着き、各種動作確認です。
そして忘れてならないアップデート…こっちの方が時間かかりました。もちろんこれも想定の範囲内ですが、最初にちょろっとアップデートして再起動、そして再度アクセスしたら「85個の重要な更新」…仕方ありませんな。
というわけで、「購入した当初の状態に戻してくれれば良い」というご依頼でしたからお引き受けしたものの、うまくいかんかったらXPのHomeEditionなんか持ってへんしどうしよか、と悩むとこでした。早速近日中に発送します。
ところで毎度のお約束ですが、ここに書かれている記事のご利用に関しては、すべてご自身の責任の元に行って下さい。何らかの不具合や不利益が発生したとしても、小生は何の責任も負いません。通常はフタを開けただけでメーカ保証の対象外となるはずですので念のため。
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