R-4C ルーフィングフィルタ追加


 先日届いたうちのルーフィングフィルタを組み込んでみました。

 写真は主要部品。フィルタ切り替えには、昔入手したまま使う機会が全くなかった高周波リレーを使ってみることにしました。


 こちらは元々入ってる8kHzのフィルタの裏側、このスペースに装着することになります。

 CWしか聞かないのなら、これを外して代わりに装着すれば良いのですが、一応このフィルタも残すことにします。


 元々検波回路で使うのにAM時+10Vという信号が出ていますので、ロータリスイッチ部分でダイオード追加の細工をして「AMかSSBの時に+10V out」という信号を作ろうと目論んでたんですが…

 写真では分かりにくいのですが、残念なことにSSBの位置の接点が存在しません。どうも特注のスイッチ(当たり前か)のようで、不要な接点は省略ということなのでしょう。

 偶然にも山崎さんと同様に、フォトセンサを円板で切って信号を作るなど、いろいろ考えたんですが、元々この機械でAMを聞くことはあっても、SSBを聞いたことがない(なんと、この結論まで同じ)ので、とりあえずAMの時だけ元のフィルタを通すようにします。


 そうと決まれば、あとは工作です。

 回路的には大したことはありません。10Vのラインはあまり容量がなさそうでしたので、トランジスタスイッチでDC14Vをオンオフし、それでリレーを動かすことにしました。また、トランジスタ(の放熱部分)が小さいので、気持ちの問題ですがリレーごとにトランジスタを用意してみました。


 そして実装ですが、せっかく接点間に接地極が入ってる高周波リレーなので、


 例によって無用にこだわってみました(^^;

 話はそれますが、タカチのこのシリーズの基板、今回初めて使ってみたんですが、ガラエポの両面スルーホール(+ハンダメッキ)で品質も良さそうな割には非常に安いので、気に入ってしまいました。


 さあ、今度こそ傷物にしてしまう加工です。

 ちなみにこの板、取り付けビス2本以外に右端でVR本体への半田づけで留まっています。電気的な接地の意味もあるのでしょう。

 今回の作業とは関係ありませんが、左に見えているのはSSB用の第二IFの純正フィルタです。


 穴開け加工後。下の部分が狭いので、定位置に収める前に配線中。


 完了。

 写真が今ひとつですが、右も手前も、そして基板の裏も、クリアランスはギリギリです。事前の位置決めを相当慎重に行ったのが功を奏したのか、幸いにも「あれぇ?」という事態には至りませんでした。


 まともなアンテナがないのでよく分かりませんが、静かになったような気がします。またオマケですが、SSBの位置でも広すぎ感がなくて、CW専用機としてはいい感じです。AMの位置では今まで通りなのも、目論み通りです。

 ところで、もちろん組み込み前に測定済みでしたが、AMの位置では14V側に85mA、10V側は4mAほど流れます。10V側は問題ないでしょうが14V側は、マニュアルによると外付け50mA以下ということなので大幅な超過です。しかしこの電源を使うノイズブランカを搭載してないことと、電源部のトランジスタを見る限りそんなヤワなものでもなさそうなのと、AMを聞くことはあまりない(リレーオフで今回のフィルタを通るよう配線)のとで、Goしました。

 次は山崎さん・北村さんから情報をいただいたハム音対策に取りかかる予定です。え、円板は、って? はい、小生SSBは聞きませんので、結局このままで完了とします(^^;

コメント(8)

さすが電気屋さんですねぇ。仕事が綺麗!!!

純正品のような仕上がりですねえ〜
それにしても内部も綺麗ですね。真空管のソケット周辺など、30年以上前の代物とは思えません。
ハム音退治の方も期待しています。
実は私のFR-101もハム音が少々ありまして。
まあ察しはついているのですが・・

-60dBは減衰させる必要があるので、G4Yのシールドは「不要なこだわり」じゃないと思います。ワタシだったら、高級なG4Yなんぞ使わず安価なダイオードスイッチというところでしょうか。

kdhさん

綺麗なR4Cですね。
私が持っている、きれいくないR4Cですが、
前の前の持ち主が改造したと思われるフィルタが付いています。
これって、今回KDHさんがやったのと同じなんですかね?

http://k8.sytes.net/~ohmae/abcdefg/r4c_filter.jpg

皆さん早速ありがとうございます。

 山崎さん、さすがにこの程度のこと?に一週間もかけてますから、そこそこの形にはなりましょう(^^; 今回は穴開けのズレも、なぜか奇跡的にほとんどありませんでした。いつもは二つ開けると必ずずれるんですがねぇ(^^;;;

 斉藤さん、それは言い過ぎです(^^; それにしても、なんでこんなにきれいなのか不思議です。電源部には少し疲労感もありますから、全く通電していなかったわけでもなさそうです。使用しないときはカバーなどで厳重に保護されてたんでしょう。小生も都度ビニールを被せて、なおかつ段ボール箱へ片づけるようにしてます。

 西村さん、その割には入出力の線を同軸にしてないし半田づけの必要から結構長く引き回してますので、トータルではあまり良くないかも知れません。ですがグラウンド側をどうしようかと思ったとき、やっぱり銅板しか思いつきませんでした…ビョーキでしょうね(^^;

 大前さん、これはまた貴重なオプションが載っていますね! 恐らく同じ目的のものだと思います(北村さんがお詳しいかも)。そこで一つお尋ねなのですが、リレーのコイルはどこへつながっているでしょうか?

北村です。
jf3ipr さんの写真をみせていただきました。
そうです、これがGUF2というものでちゃんと世和興業のシールが貼ってあります。このフィルタの切り替えはどうやってされているのでしょうか。昔AGCのスイッチをダブルにして切り替えるキットがあったのですが、今では入手不可能でしょうね。私はリアパネルのVHFクリコン用と思われる穴にRCAジャックを取り付けてそこから線を引っ張り出してトグルスイッチで切り替えています。それから別に注意というものでもないのですが、このSEIWAと書いたシールは、掃除の際にちょっと強くこすると消えてしまいます。私のは消えました;;

杉山さん
北村さん

 あんまり真面目に回路を追ってないので正確な事はよく分かりませんが、

リレーのコイルは外部端子に、切り替えはトグルSWで
というのが答えのように思います。

見ていただくほうが確実だと思うのでもう少し広域版を撮りました。拡大しても分かるように圧縮していません。1.6MBぐらいあります。

http://k8.sytes.net/~ohmae/abcdefg/r4c_filter2.jpg

お二方早速ありがとうございます。

 北村さん、全く気づきませんでした! そして「SEIWA」と読むというのも今の今まで存じませんでした(^^;; AGCスイッチを入れ替えるやり方でしたら、今でもSherwoodでキットが販売されていますね。

 そして大前さん、追加撮影のご提供ありがとうございます! つながっている外部端子はDC14Vの+側ですね。いやー、やっぱしスイッチ増設ですか…ということは、やっぱりノーマルの状態では対応できないということなんですね。貴重な情報をありがとうございました。

 関係ないですけど、大前さんのは世和興業扱いだからでしょうか、背面パネルにあるはずの入力電圧120/240V切替スイッチがないようですね。これも新たな発見です。

コメントする

この記事について

このページは、ji3kdhが2009年2月 7日(土) 23:54に書いた記事です。

ひとつ前の記事は「デンバーからの航空便」です。

次の記事は「R-4C ハム音対策 失敗編」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。