思い込み

 仕事関係の具体的なことは、ここではあんまり書かないようにしてるんですが、先日ある現場で扱った写真の遮断器で、勝手な思い込みからちょっとした失敗をしてしまいました。

 このOPENとCLOSEと書かれている丸いところはそれぞれ押しボタンになっています。一般的には、ON(閉)が赤でOFF(開)が緑の配色なんですが、ご覧の通りよく見たらこいつは逆なんですよね。こういうのも存在する(特に舶用では)というのは耳にしていましたし、表示灯では実際に見たこともあったんですが、機器そのもので見た(気づいた)のは初めてでした。しかも注意して見てなかったので、切を押すつもりが入れてしまい…幸い通電していませんでしたし補助接点もどこにも使われていませんでしたので事なきを得ましたが、場所が場所なら構内停電させたりしてしまっているところでした。

 今までも同じ操作してきた現場であり現物なんですが…こういう油断や思い込みが事故の元、反省です。

コメント(3)

いや〜ホント何もなくて良かったですね。
ところで、真ん中にあるレバーは手動投入用でしょうか?
そういえば私も一つ。送信機(中波50kW)の内部点検であった危ない話し。B電源のディスチャージを確認しないまま出力合成回路を点検しようと背面の扉を開けてのぞき込もうとした瞬間、ふと嫌な予感がし我に返ってセーフでした。(出力合成回路の真横がB電源部なのです)が導入からまもなく半年の新送信機、扱いに慣れてきた頃が危ないです。注意しないと行けませんね。深夜作業だから思考回路がかなり鈍っているのも危険度が増える要因なんですが。

私は、関係する仕事に就いて3年弱で、経験年数が短いのですが、盤外表示でのONは赤点灯、OFFは緑点灯。 しかし遮断機の表示は一見してON/OFFか分からないと実感してます。 盤外操作スイッチでのON/OFFのみで、まだ遮断機の押しボタンは操作経験無しです。 最近改修導入されたTERASAKIのも同じ色表示のようです。

出羽さん、レバーは制御電源がないときのバネ蓄勢用です(という一文だけでご理解いただけると思います)。それにしても、固体化されているとはいえ放送機のB電圧はそこそこあるでしょうから、放電してなかったら恐いでしょうね。我々が扱うアマチュア向けのアンプと違って、扉を開けると同時に接地するインターロック機構なんかないでしょうし、通常の(60Hz用の)活線接近警報器も使えないでしょうから、ホントに要注意ですね。

 そして奥村さん! 貴重なコメントありがとうございます。いやー、まだまだ不勉強なところを露呈してしまいました。そう言われていろんなカタログを見まくってみたところ、いずれも(ACBだけでなく普段操作するVCBも)表示は ON=赤 OFF=緑、操作は投入=緑 引き外し=赤 となっていますね! 全くもってお恥ずかしい。何かの規格で決められているのかな。理由もあるんでしょうね…調べておきます。(本件の固体も、表示と操作で色が入れ替わっています)

 それにしても、今まで関わったものに日本語で書かれていないものがほとんどなかったので事故に至らなかっただけだ…ということで、重ねて反省です。

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この記事について

このページは、ji3kdhが2009年10月 9日(金) 20:50に書いた記事です。

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