TL-922 1の7


 この個体、以前にも増してタマのプリントが見えにくくなっています。写真は辛うじて見える右側ですが、左側はもう全く見えなくなりました。


 まずは、今さらですがメータ保護用に背中合わせのダイオードを追加。本来この位置ではマルチメータ側に少し手落ちがあるんですが、普段はIg位置で使用するであろうことと、何かあった時は実質グリッドまわりを介して影響が及んでくることが多いのと、何よりも交換しやすい位置にないと意味がないのとで、ここにしました。


 次に、メータランプ用電源の直流化です。元々のDC100V用のそれと同様、簡単にダイオードとコンデンサを一つずつ追加して半波整流で。幸い近いところに空きラグがありましたのでここ(右側、黄色い線の束の下)へ。

 ところでこの個体だけかも知れませんが、トランスのタップ、8Vと書かれている方がコールド側で0.4Aの方がホット側でした(通常逆では?)。それと、はんだごてを当てたらトランスのラグ端子が一つ取れてしまいました。結構貧弱なものなんですね(^^;

 さて、これ(直流化)をやると、AC点灯のために背中合わせにしてたメータ照明用LEDが半分しかつきませんので、併せて極性を揃えました。実効値計算のためか、目で見た限り電流制限用の抵抗を触る必要はなさそうです。


 次にスタンバイ時のカットオフについての検討です。オリジナルではDC100Vを加えていますが、ここまでの電圧が必要?という疑問が少しありました。もしもアースラインが浮いたりした時のためにかなとも考えたんですが、結局SB-220のをそのまま真似したんでは、という結論に(NFBまわりもほぼ同じですね)。

 他の事例でも少し見られますが、それよりも一般的で簡単な接地側に高抵抗で落とす方式にしました(例としてSB-1000を参考に)。図中、922の電圧はいずれも簡易な実測値です。


 ヘンリーなどでは大きめのワッテージのものが使われているようですが、SB-1000のはそうでもなかったので、(この部分の記述間違い、削除) 元々使われていた1/4Wの100kΩをそのまま流用してみました。


 ちなみにここのリレーの元々の端子配列は、端子側から見てこうなっているようです(備忘のための走り書きとはいえ汚いですなぁ)。※個体やロットによって違う恐れあり要確認。

 ところで、なんで今回のようなことをするのかについてですが…それはまた次の機会(1の8)にでも。

コメント(6)

球の印刷は熱でやられるのでしょうね。
うちのTL-922に入っている球はTEC通信の中国製のものですが、未だに印刷は残っています。

印刷の材質?にもよるんでしょうけど、基本かなり熱くなるしガラス球は放射熱もあるので仕方ないんでしょうか。しかし管内が黒ずむくらい使われてきた(ように見える)4ダッシュ球では消えてないものが多いので、ひょっとしたら放熱が足りてないのかなとも思ったり。

 いや、そんなに気にしてるわけではないんですが。

往々にして、そのようなマーキングが消えているような球に限って元気で壊れていない^^

確かに! 不具合を起こして鑑賞行きのものほどプリントがきれいに残ってますね(^^;

今晩は〜 私のも8Vタップはコールド側でした。
ようやく部品が到着しましたので1〜6までの内5箇所に手を入れました
次回は残したグリッドの接地と省電力化?照明のLEDへの変更をしてみようと思います

おぉ素晴らしい! そこまでされたならまずは一安心ですね。早速のレポートありがとうございました。

 あとの二つは必要に迫られてからでもそれほど遅くないと思います。この「1の*」の個体も、ご覧の通り実はまだ直接接地しないまま様子見段階です。

コメントする

この記事について

このページは、ji3kdhが2012年1月 2日(月) 1:11に書いた記事です。

ひとつ前の記事は「迎春」です。

次の記事は「冬休みの宿題」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。