ゼロ

 予約していたが昨日届きまして、夜勤明けに読み終えました。

 著者(以後『堀江さん』)について、説明するまでもないといえば言い過ぎかも知れませんが、日本でかなりの方がご存じのことと思います。また、その方の中でもかなりの方が、どちらかというと嫌っていらっしゃるのではないでしょうか。

 人が人を好く・嫌う、その感情について第三者がコントロールできるはずもなく、それは人それぞれなので僕がどうこう言うつもりはありません。

 ただ、もし可能なら、一つだけ原点に帰ってみていただきたいのは、どうして堀江さんのことが嫌いなのでしょうか。直接お会いになったことがおありですか? 今までの著書をお読みになってのご感想でしょうか?

 もちろん中にはそのような方もいらっしゃるでしょうが、ほとんどは『テレビで○○だったから』『週刊誌に○○と書かれていたから』などをはじめとする、(日本の)マスコミで流された情報によるものが原因ではないでしょうか。

 当時はまだ少しだけテレビを見ることがあった僕は、何かの番組で、追っかけ算が難しくて分からないというある若い女性タレントに、あわただしい番組の中で全くバカにすることなどなく『いや、これは簡単なんですよ、身構える必要はないんです』などというような感じで優しく丁寧に説明していらっしゃった堀江さんに驚き、興味を持ちました。この人はちょっと違うぞ、と。

 その後の(日本の)マスコミによる総バッシングについても、当時書いたように大きな疑問を持っていたのですが、今でもあの時の思いはそのままです。変な言い方をすれば、堀江さんが実刑を食らってしまったことでさえ、壮大なヤラセだと思っているくらいです。

 数年前にtwitterを利用するようになって最初にフォローした有名人が堀江さんでした。以来欠かさずツイートを読んでいますが、中にはそれはちょっと(自分的には)おかしいな、と思うこともあります。これもまた当然のことで、人それぞれ生まれも育ちも環境も、そして考え方もまったく同じということはあり得ません。大切なのは、そういう考え方もあるのだなと理解し、自分と違うならどこがどう違うのか、そして自分はどう判断して実行するのか自分で決めていく、というところだと思っています。
(そのあたりのことは本書でも明確に書かれています)

 実刑といえば本書は拘置所でのあるエピソードから始まりますが、その部分も含め、できれば堀江さんを(何となく)嫌っている方々にこそ読んでいただきたい本だと感じました。

 さて書の内容ですが、事前に小出しにされてきた内容から想像するに、これは僕が家内や親しい人に対して普段から言っていることと同じものなのではないか。主にはそこを確認したかったので予約したのですが、果たしてほとんど想像通りでした。むしろ相違点を見つける方が難しいくらい。

 想像と違ったところを挙げるとすれば、まず『なぜ働くのか』から『なぜ生きるのか』に話題が続いていなかった点です。これは伏線と思しき部分があるにはあるのですが、ひょっとしたら続編(たとえば『プラスワン』というタイトルかな)でお書きになるのかも知れません。

 もう一つ、死に対して恐怖をお持ちというのも意外中の意外。解決方法も示されていますが、僕とはちょっと違うものでした。僕の場合は…またいずれ。(僕は、ある考えによって死に対する恐怖を克服しまして、今では全くありません)

 読み終えたあと、家内がちらっと最初のページ(18ページ)に目を通し、続きを読ませてくれと言ってきたので渡しました。どのような感想が聞けるか楽しみです。そして返ってきたら、もう一度細部までゆっくり読み直してみようと思っています。

 いつまでも、本音で話せる人間であり続けたいですね。

 参考リンク:2013/8/10 なつのロケット団液体ロケット「すずかぜ」オンボードカメラ映像

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読んでみたくなりました。

ぜひ!! しげたろうさんならKindle版がいいかも知れませんね。東京大阪間(新幹線)にちょうど良さそう。

 僕のなんかよりもっとまともなこちらの書評も、よろしければどうぞ。
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/37430

堀江さんのことがあまり好きではない、とおっしゃるこららの書評も、ご参考までにどうぞ。
http://kasakoblog.exblog.jp/21293602/

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この記事について

このページは、ji3kdhが2013年11月 4日(月) 20:15に書いた記事です。

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