BCD

 週末に水没したドライスーツ。乾いてからじっくり観察してみたら、リストシール以外にもいろいろと剥がれてきている部分多数でしたので、もう修理をやめて捨てることにしました。

 写真は特段異常のない防水ファスナと吸排気バルブで、今後のために部品として保管しておきます。(この防水ファスナがいとも簡単にするすると剥がれてきたのが、スーツ破棄の決め手でした)


 さて今回のお題

 2本目を終えて器材を洗ってるときに、あれっ? と見つけたんですが


 なんやねん、このすき間…


 これ、あかんやん!

 背中の右下、おしり部分にある排気バルブなんですが、壊した記憶が全くないんですよね…ボートの上で他の人のタンクがぶつかったとか? うーーん…こんなん修理に出したら高い(浮力体の内側なので開放〜縫合を伴う)し、今の時期やから時間もかかるやろなぁ。けど、かと言うてこれだけのために新品買うのもシャクやし、さぁどうしよかなぁ…と悩んでたら、家内がぼそっと一言

『どうせいつもの二個イチすんねやろ』

…それや!! おかぁちゃんありがとう!! なんでそれに気づけへんかったかな!!


 そうと決まれば、まずは破損したパーツの除去。直接裏返せないのと、結構きつく接着されていたのとで苦労しましたが、ある程度きれいに取ってしまわないとエア漏れするので頑張りました。


 そして、格安でゲットした同一メーカのジャンク品(廉価版、でも僕のよりきれい)から


 周囲の生地ごと摘出。


 こちらは普段見ることのない裏側の様子ですが、しかしどうしてこんな壊れ方しますかねぇ…樹脂が劣化してきてる? それにはまだちょっと早いような気もしますが。


 内部の間仕切りに生地の形を合わせ込んで、


 内側に入れます。思っていたよりも楽に出し入れできました。


 この状態でバルブの上側をねじ込んで膨らませてみたら…なんと、全くエア漏れしない! 手が入りにくいので接着剤が面倒やなと思ってたんですが、この分だと脱落防止程度の接着で良さそうですので、ずいぶん気が楽になりました。しかも、外から見たら全然分かりませんよね!!

 さてここでお約束。本記事に記載された内容を決して真似しないで下さい。言うまでもなく、命に関わる部分です。これが原因で命を落とされた場合、困るのはあなたのご家族だけではありません。

 …ほななんでお前はと言われそうですが(^^; これ、たとえば肩の部分のバルブでしたらさすがに自前修理はしてなかったと思います。実際ここのバルブって洗うときしか使ったことないんですよね。今回うまく行かなかったら、生地で穴を埋めてしまおうと思ってたくらいです。たとえここから少しエア漏れしたとしても、自分のダイビングスタイルでは大して問題にはならないでしょう。ただ何かの拍子に脱落してしまった(=大きな穴状態になった)場合はさすがにまずいと思いますので、その対処(しっかりと接着)は次回までに実施しておきます。

---ここから 7/25 追記

 さすがに突然ボカッと外れるのは怖いので、忘れないうちに(時間のあるうちに)ちゃんと接着しておきました。ただドライスーツほど完璧な防水性・密着性は必要ないし、もしまたあとでやり直すことがあったときに剥がれなさ過ぎるのも困るので、例の二液性のものではなく簡単なアクアシールでの処理としました。

 乾いてからパンパンに空気を入れて上から少し押さえつけてみたら…今度はうっすらとエア漏れしています。そりゃそうでしょうね…まぁ充分許容できるものですし、それを分かって潜るのでok。でもやっぱりこれ、肩の部分だったらもう少し考えないといかんところでしたねぇ。ある意味ここで良かったです。

 ところでバンバン使ってるアクアシールですが、使用後キャップをする前に口をしっかりティッシュなどで拭いておけば、次に開けるとき苦労せずに済むということを、今さら身をもって知りました。(^^;

コメント(6)

真似しちゃいけないBCDの修理というと,ポート不良のBCDデコーダICを外付けディスクリート部品でサイボーグすることか?と思いましたが,違いましたHi

そうですよね、検索ではそちらの方がずっとたくさん出てきます。でも…『サイボーグ化』は、真似したくてもできません!! (^^;

ついにその領域に入られましたか・・・恐れ入ります。
私のはまだまだ、破れることはなさそうなので大丈夫かな。BCDの給気機構に砂がかみこみ、しばらくの間、BCDが自動給気モード搭載になったときは難儀しました。水中で給気ホースを抜いて潜る羽目になりました。(T○SAの物は砂かみしやすいのだとか?)

ところで、1stステージから伸びる、高圧や中圧のホースはどうされていますか?特に高圧は水中でパンクしたらかなり危険な状態になるので、どこかで替えないといけないなぁ、と思っているんですが、替え時はいつなんでしょう?

確かに年数はそこそこいってます(15年)が、本数はまだまだ(200本)ですからねぇ…しかし、いつの間にか同一モデルはネット上でも見かけなくなってしまいました。まだトラブったことはないんですが、今回パワーインフレータの予備もゲットしましたから、まだまだ使いますよ!

 さてご心配のホースですが、高圧ホースにはタイヤのスリップサインのようにあらかじめ知らせてくれる細かいラインが仕込まれてまして、古くなってくるとそこから細か〜い気泡がたくさん出てきます。去年の春でしたか、そうなりましたのでオーバホールも兼ねてホース交換してもらいました。中圧(低圧)の方は、今のところ不具合がないのでなんにもしてません。いずれ同じような症状にいたるのかな?

ホースの件ありがとうございます。
前に、別のところで水中で高圧側のホースが爆発してえらい目にあった、というのを御本人から聞きまして・・・

なんだかんだで、私も気がついたら始めてから10年です。

連続勤務に出ておりまして遅くなりました(実は土曜の投稿も、現場から携帯でのものでして)。

 高圧ホースの破断、話には聞いたことありますが身近な方からというのはなかったです。水中でそうなると、いくら『高圧ポートはごく細い穴しか開いてないので、すぐにエアがなくなりきるわけではない』って聞かされていても、普通は残圧が分からなくなってしまうのでのんびりとはしていられませんよね。水深によって、すぐ浮上できるなら良し、ダメなら(そこそこ深いなら)タンクを抱いて、吸うときだけバルブを開ける、なんてなことをしながらボチボチ浮上というシーンも考えておかねばなりません。あんまり考えたくないなぁ…ホース、早めの交換の方が吉でしょうね(^^;

 いやー、そうですか!! もうすっかりベテランの域ですね。僕などはいつまで経っても以下略

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この記事について

このページは、ji3kdhが2014年7月23日(水) 19:00に書いた記事です。

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