奈良のドクターとこならいざ知らず、我が家にとっては珍しい患者さんがやってきました。
長らくご実家に並べてあったものが、震災でダメージを受けてさらに放置してあったとのこと。『改めて通電してみたら、電源は入るものの聞こえてないみたい。何しろ青春時代を共にした思い出深い機械なので、さほど費用がかからないなら動態保存しておきたい』とのご要望です。
パドルスイッチ、一番左のは修正でいけそうですが、二番目のは残念ながら破損してますので、某ークションでありがたく中古部品を入手。
線が太めで短いヒータスイッチ、たまたま一番やりにくそうなものなんですが、配線を継ぎ足したりすることもなく交換できました。
フロントパネルを外したついでに、例によってひとっ風呂浴びていただきました。
一方こちら後ろ側の電源レセプタクル、少し上を向いているのがお分かりでしょうか。これを交換するとなると大仕事なので、機能的に問題ない間はこのままでいっていただくことにします(手抜き(^^;; )。
ところで作業中に面白いものを見つけてしまいしました。これなんですが…震災でワッシャだけ抜けた??
ワッシャが遊んでるだけでなく、ナットの向きも反対です。オーナさん曰く当時中古で購入して以来、フタなんか開けたことないんだそうですから、それ以前のオーナさんによるものなんでしょうね。ハンダ付けなどからも、いかにも僕みたいな素人さが見受けられます。いや、それにしてもこれはさすがにあかんでしょ…
それから揚げ足を取るようですが、シールドされてるドライバ管、そのアースバーがシールドの外側で遊んでました。こんな調子ですから、ひょっとしたら今後の作業は結構手間がかかるかもという雰囲気が漂いつつあります…
てなことはさておき、あとはとりあえず各部の掃除です。特にファイナルボックス内はファンで強制換気されてたこともあって結構なホコリ。プレートチョークの足元側が危ないくらいでしたので、そのあたりを中心に掃除しました。
この状態で組み上げ、AC入力側の抵抗値がそれ相応なのを確認したら、いよいよ通電です(1の2に続きます)。
パドルスイッチなんて某オクで手に入るんですね。
懐かしのS2001がいいなぁ!
部品もそうですし情報もいっぱいで、ネットがあるからこそこういう遊びができるありがたさ、ですよね。
世間には「アマチュア無線をやっていてネットに疎い方」もいらっしゃるそうなんですが、人それぞれ勝手やんと言われそうですけど、僕的にはホントもったいないなーっと思います。
だってTS520ばらして部品で打ってる人(何とかboy)が居るんだもん。
私もNB基板とか、使わないのに買っちゃったりしましたw。
それにしても良く直されますなぁ。
私は新しいのんを作るかいじるだけで精一杯です。
自分のだったらまるまる一台ゲットするんですが、そうもいかない場合はあんなふうに部品で出していただけると助かりますよね。といいつつ、たとえば自分が売ったものならバラバラにして欲しくないな、と思ったりするんですが。
修理は趣味ですね。昔動いてたんだから何とかなるだろう、さてどこがどういう原因で壊れたのかな、というようなところの興味でしょうか。新しいもの…耳が痛いです(^^; 五カ年計画と言いながら、もう何年経ったでしょうか…進歩がなくていけませんねぇ。