TS-520X 1の2


 ちらの続きです。

 写真は前回載せ忘れた、パドルスイッチの修復後。


 簡易なアンテナをつないで通電してみましたら、全く聞こえないことはないよ…しかしガリが多いなぁ〜 と思いながら触っていると、やがてSメータがビヨーンと上がってきて振り切れてしまいました。電源を入れ直したりRF GAINを回したりしても一緒なので、ネットで調べてみましたら『この二つの石が怪しい』ってことだったんですが…結果的には、それ以前に調整用の半固定VRのガリによるものでした。(まだ全く触れてなかったんで、ちょっと遠回りする始末…最終的に2SA495は交換したままとしました)

 先述の各VRのガリについては、それぞれすき間からの接点洗浄剤で復旧させました。そういえばある先輩が『こんなもん(=この手の無線機)、まずはそこら中接点洗浄剤噴くねん。それでたいがい動くようになるで』っておっしゃっていたのを思い出しました(^^;


 Sメータを壊す前に無事修復できたので、引き続き通電していろいろ調べていましたら、VOXをONにしたら常に送信になってしまう不具合を発見。たまーにちゃんと動くときもあるのでこれまた回り道しそうでしたが、結局この基板の2SA562が原因でした。

 ところでご覧のシールド線、GND側が接続されていません。ハンダ付けの跡すらないので最初からそうなんでしょう。ひょっとして一点アースにした方がよかったからってことかな? ですが、とりあえず図面通り接続しておきました。

 あと、ガチャガチャやっているうちに全く送信状態にならなくなってしまいました。これはサージよけに入れてあるダイオードの不良が原因だったんですが、こんなとこに1N60はないですよねぇ…時代なんでしょうけど、ここは普通の整流用(いつもの1kV1A)を入れておきました。


 それから、メータランプ・ダイアルランプそれぞれ一つずつ切れてたので、LED化することに。ネットには元々DC12Vが給電されてるとかいう情報もあるんですが、実測ではAC12Vでしたので、例によって空きラグを利用して半波整流。(みっともないのであんまり近寄って見ないで! Hi)

 なお、さすがにこれでは容量が小さいケミコン、他意はなく単に手持ちの都合だったんですが、LEDがちょっとちらつく感じなのであとでもう少し大きくしておく予定です。


 今回は直径3mmのを無事発掘できましたので、ちょっと写真が見にくいですが例によってヤスリで拡散加工。斜めの形状は、少しでも下向きに発光して欲しい気持ちからです(^^;


 メータの方は簡単なんですが、ダイアルの方はここまでばらさないとダメ。分かってたら一度にまとめてやるんですが、何しろ初めてなので…せっかく組み付けたフロントパネルをまた外す羽目に。(いや、もちろん楽しませていただいてるんでご心配なく)


 さぁどうですか、いい感じでしょう?! (完全なる自己満足Hi)


 あとは、回転がかなり重そうに見えたファンを取り外して掃除・給油です。やっぱり相当なホコリと汚れでして、無事軽く回るようになりました。

 これでいよいよ残るは調整かな…と思っていろいろ聞いてみてたら、どうも突然感度が上がったりする症状。どこかいなと探っていたら、ちょっとやっかいなことが発覚しまして、1の3に続きます。

コメント(8)

オオッ! 思わず唸ってしまった.
電球カラーの LED で随分と変わりますねぇ.
良い感じですねぇ.

これ、同じ『電球色』でもモノによってずいぶん違いますよね。今回発掘したこのタイプはまさに電球とほぼ同じ色合いなので、気に入ってます。どこで買ったか全く覚えてないので、使い切ってしまえばおしまいなのが残念ですが…

 ちゃんと聞こえるようになってからは、ダイアルやメータを眺めながら、ついつい時間が経つのを忘れてしまいます(^^)

元ラジオ少年の心をくすぐりますねぇ...TS-520Xは,高校1の夏,冬と春休みにバイトしまくって買った無線機でしたから,思いは一入ですよ.
ほしいけどなぁ,結構デカイから,置く場所がないですわ.^^;

おぉ、そうでしたか! 実は今回のお品は、この本体だけではないんですよ。ちょっといつになるやら分かりませんが、付属品も登場しますのでお楽しみに! (僕が結構楽しみにしてます)

 それはそうと…オーナ様とほとんど同世代ですね。僕の場合は、中学生時代に悪友の家(親父さんも無線してらっしゃった)に520Xがありまして、夕方のDX(CW)をボーッと聞かせてもらったりしてましたので、その意味での懐かしさが大いにあります。お預かりしているこの機械、調整はまだですがとりあえずちゃんと聞けるようになったので、ついつい聞いてる時間が長くなってしまってます(^^)

それは楽しみですよ.
実は,VFO-520 と SP-520 のセットで持ってまして,確か,晴海時代のハムフェアでQSYしたはず.本体より,VFOとSPの方が,発売価格に近い金額でQSYでしたね.
たすき掛けの便利さを本当に知る前にQSYして行きましたよ.^^;

おぉ、SPはオークションなんかで時々見かけますが、VFO-520は珍しいんではないでしょうか。それこそ今さらですが、おっしゃる通りちょっともったいなかったかも知れませんね。

 大したことはできませんが、ボチボチ取りかかってまいりますので気長にお付き合いいただけましたら嬉しく思いますm(_ _)m

あけましておめでとうございます。うちのTS-520Dもダイヤル部の照明が切れてまして、上蓋開けて、「あれ?520のランプ交換ってこんなに面倒だったっけ?」と思いながら、時間が無いので蓋を閉めて、Web検索してたら、またKDHさんとこに。毎度お世話になります。DC12Vが来てると思い込んでた、危ない危ない。

本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

 え、記事の取り間違い? と一瞬思ってしまいました(^^; 結局ケミコンの容量どうしたんだったかな、100μとかだったような。あとこれをやると、電源off時スーッと遅れて消えていきますから、慣れるまで少し違和感あるかもです。

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この記事について

このページは、ji3kdhが2015年10月 2日(金) 22:30に書いた記事です。

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