TL-922 5の1

 年か一昨年に、我が家にやってきた部品取り機なんですが、当時梱包を開けたら残念なことになってました。


 こうなるのを知らないままに梱包すると、トランス側の足を支える部分が耐えきれずにこうなってしまうようです。後期型?では、底板を挟み込むようになっていますので多少マシかも知れませんが、これを避けるために上下逆にして梱包しろ、とまでいう情報もあるようです。僕なら足を外して梱包、でしょうか。

 さて、これどうやって修理しようかな。左右にアルミのチャネル材を渡して…なんて考えるまま実行に移せずにいたところ、こちらで『両サイドのダイキャスト材を左右上下入れ替えれば良い』との情報があり、それならばと試してみることにしました(今ごろですが)。


 こんなとこ外すの初めてなので、この角度からの景色を見るのも初めて。ちなみにここにあるはずのケミコンブロックは、すでに部品取りされて某所で活躍してる「はず」です(^^)


 なるほど、形状は左右一緒みたいですね。


 ここにあるこの刻印も左右同じです。


 それと共に、ゆがんでしまってたスペーサ材を


 極力まっすぐにし、


 脱落した足に乗り上げてへっこんでた底板も、庭先でたたいて平らにしました。


 いいですね! お陰さまで無事4つとも足がつきました。


 破損した部分は上側に来るのですが、


 元々使われていませんし、上蓋に隠れますのでほぼ問題ありません。

 まぁどっちにしても部品取り機でして、もしご入り用の部分がございましたらどうぞおっしゃって下さい。


 ところでこれは別件。この写真、922をご存じの方なら特になんの疑問も持たずに見れる、ごく普通の風景だと思うのですが。


 先日当ブログに立ち寄って下さったある方が、ありがたく送って下さった『922登場当時の紹介冊子』を見てビックリ! 当初はこんな電源プラグだったんですね。

 実はこれ、過去に一度eBayだったかY!オークションだったか記憶が定かではないんですが、写真で見たことはあったんです。でも、こんな形状では電流が持たなそうだし、誰かが便利なように改造したんだろうなと勝手に想像してました。


 ご覧のように、今回の冊子内にある図面でもそうなっていますので、最初は確かにこうだったんでしょうね。確かに抜き差しできればラクだろうなと思うのですが、20A以上を問題なく通せるコネクタというのはどうしても大きくなるので、初期のうちに直出しにしてしまったということなんだと思います(想像)。

コメント(8)

ご無沙汰しております。

> 『両サイドのダイキャスト材を左右上下入れ替えれば良い』
これ、KH0やKH5/KH5Kから生還したTL-922にやってますぜ。
もっとも四半世紀近く前にやった昔話ですが。
ハンドルを付け直す方が面倒だったような記憶です。
私はブログ等を持っていないので、こういうノウハウはどなたかに伝えていかないといけませんね。

あと、3K-Aの3-500Zはそれなりにコンテストにも使いましたけれど、
いまだに1kW以上出ますよ。1981年製造ですが。
1kWまで出すことがめったになかったせいでしょうかね。

お久しぶりです! せっかくコメントいただいてましたのに、夜勤やなんやで遅くなってしまいましたm(_ _)m

 KH5/KH5Kから出られただけでもすごいことですのに、922をお持ちになったとは!! 昔は選択肢が少なかったってことかな…確かにハンドルがあって運びやすいですけど、これを持って飛行機に乗るなんて、僕には無理です(^^;; 素晴らしいですね。

 ハンドルの付け替え、今回の個体に限ればそんなに面倒には感じられませんでした。あれ、でもそうおっしゃるということは、ひょっとしてハンドルを外さなくても良かったのかな…いやいや、上下逆になるのでやっぱり外さないといけませんね。

 よろしければ、これまでの数々の『秘策』を含めたご経験、どこかでご披露いただければと思います(^^) 真似のできるものは少なかったりして(^^;

 3-500Zは基本的に丈夫だと僕も思います。我が家のは確か80年かそれ以前のロットだったと思いますが、表面のプリントは跡形もなくなってしまってても、パワーは普通に出てます。ただVarianって書かれてたりする80年代後半のEimacのはダメですね。飾り以外の使い道がなさそうな感じです。それに比べればチャイマックの方がまだマシなような。

すみません、今週末いろいろあって、私も見ていませんでした Sri

昔は選択肢が少なかったですね〜 基本的に FL-2100系か TL-922 ですもんね。
半導体製はまだ耐久性に信頼がおけず、ましてや SB-2000AS なんて重すぎて… Hi
KH0AM の M/M では「運び屋」が多人数いたのでなんとかなったのでしょう。
まぁ DX-Pedi.にせよ M/M でのコンテストにせよ、基本24h連続運用ですから
いずれ冷却を強化しないと使えませんが。

うちの TL-922 は1988年の K9AJ/KH5K & W0RLX/KH5 に貸し出したんですが、
Wから持って行ったデントロン達は潮でスパークしたりして全滅だったけれど
TL-922 は満身創痍ながらも最後まで生き残り DX-pedi.を維持できたのだそうです。
TL-922 を送り出したら 160m の自分用のアンプがなくなり愕然としましたが
幸い KH5/KH5K ともベアフットでできました。フルサイズ・スローパーの恩恵か、
TL-922 に貼った注意書きに "QSO JA7RHJ on all bands"と書いておいたのが良かったか Hi

ハンドルの件は、ハンドルの付替の方が面倒に感じるくらい、サイドパネルの入替は簡単ですよ
ということを強調するためのモノの例えですので、あまり気になさらずに…。

3-500Zはスペアを2組持っていたのですけれども、1組は貸した時に潰され、
残り1組は某氏に買い取られ、現用機に挿さっている2組しかなくなりました。
でも今まで使ってきた感触から自分では潰す気がしないので、もう要らないかなと思っています。

そして TL-922 は今でも動作します。実は KH5 より前の前歴もありましてね。
のちほど昔書いた TL-922 に関する落書き的な読み物を別便で送ります。
ちょっとオープンにするには、はばかられる部分もあるので…。

いやー、楽しいお話をありがとうございます! そうだったんですね、てっきり熊谷さんご自身がKH5/KH5Kへおいでになったのだと思い込んでおりました(^^;

 そのKH5/KH5K、いずれも僕的にはCFMしてないんですよ! 160だけでなく全バンド・モードで。どっちも15mCWでQSOしたことになってるんですが、整理が悪くて詳細不明です。でも、お書きになってるうちのKH5Kの方は見覚えあるので、ひょっとしたらQSOだけはしたかも知れません。

 そうなんですよね、僕も自分のを壊す状況がイメージできてないんです。巷ではピンのハンダが溶けるとかバンドスイッチが焼けるとかの症状を良くお伺いするんですが、割と涼しい時期に160mだけでしか使ってないからかな。きっちり1kW、しかもJIDXなんかでは延々空振りCQなんですけど。たまたま当たりの個体なのかも知れませんね。

 お送りいただきました私信、楽しく読ませていただきました(^^) 人に歴史あり、アンプに歴史あり。ありがとうございました!!

杉山さん、なぜかネットサーフィンしてて、ここに流れ着きましたHi
1988年のK9AJ/KH5KとW0RLX/KH5のペディションですが、CW/Low Bandのオペレーターとして私が参加していました。
21メガのCWでJA相手なら、多分私がオペレートしてた時だと思います。
JA7RHJのTL-922は本当に重くて苦労しましたが、最後まで活躍してくれました。あの922がなければローバンドは成功しなかったと思います。
手元に紙ログですが、KH5K/KH5の両方ともありますよ。カードもあります。
あー、本当に懐かしい!

 奈木さん、お久しぶりです & 貴重なコメントありがとうございます。考えてみたら、まさしく『Aki-Special』の名を世界に知らしめたあのペディション、ですよね?

 今から30年以上前、当時の僕は160メータ ハンドブックをむさぼり読んでただけで160での運用なんてまだ夢の世界。トシがバレますが貧乏学生の身分にもかかわらずローンで買った中古のTS-830に、実家の2階に上げた小さい屋根馬に無理矢理乗せた21の4エレ(CY154)で遊ばせていただいてた頃でした…って話の次元が違いすぎますね(^^;;
 そんな状況の当時ですから、QSLについてもBuroで来なかったらもう諦めって感じでやっておりました。いやいや、こんなに有り難いコメントをいただいてていいのでしょうか。データを調べ、(必要ないでしょうけど当時のQSLを探し)週末にでもSASEを送らせていただきたく思います。

 それにしましても…こんなことって、あるんですね! 感謝しかありません。
 というわけで、「922はいいぞ」ってことで! (^^)

杉山さん、ご無沙汰です。
SASEをお送りいただく前に、メールでQSOデータをお送りください。チェックしてみますので。
本当に熊谷さんの922は大活躍でした。何しろ海の直ぐ横で運用してるキングマンリーフでは常に潮を浴びている状態で、次々と壊れていくアンプの中、922だけが快調に働き続けました。そう言えばHI8Aでも2年間922は良く働いてくれました。ソケットの半田付けが溶けるトラブルは何度かありましたが、922の底にブックファンを取り付けて問題解決しました。ペディションでもドミニカ共和国でも突然の停電はしょっちゅうですのでストレスに強いアンプがいいですね。

 奈木さん、再びありがとうございます。
 922が潮を浴びながら(生々しいですね)も動き続けたのは、なんでなんでしょうね。ケミコンや整流基板が少し奥まったところにあるからかな、なんて安易な想像くらいしかできませんが。
 やっぱりフィラメントのピンが溶けることがあるのですね。僕の使い方がまだまだ優しいってことなんでしょうか、自分の922では今のところ経験したことないので、追加のファンも今のところ試してません。今度の機会(今のところ秋のWWCW)までに一度チェックしておくことにします。
 ストレスに強い…まったくおっしゃる通りで、実は僕の環境も時々電源が落ちてしまうことがあり、何事もなくまた動き出してくれるのは有り難い限りです。しかも直熱管なので待つ必要もありませんし…って日本でやっててそんなに停電させるなよって話ですが(^^;

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この記事について

このページは、ji3kdhが2015年11月 8日(日) 21:00に書いた記事です。

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