100均FMラジオ 1の2


 ちらの続き。実はこれには、音量調整範囲とフロアノイズ以外に、もっと大きな欠点があるんです。それは「同調しづらくてしかもすぐずれる」というもの。

 一時ダイアルを外して持ち歩いたりしてみたんですが、そうするとなるほどポケットの中で物理的に当たってずれることは少なくなるものの、皆無ではなくていざずれたときにもっと合わせづらくなる…ので却下。


 そこで、少し前から考えてたことをやってみます。

 それにはここの空きスペースを利用するわけですが、


 現物合わせで、あらかじめ基板を少し削って逃げを作っておき、


 このようなものを取り付けます。

 ここまでご覧になったところで『おいおい何をすんねん』とお気づきの皆さん、素晴らしいですね!


 とりあえず、あとでばらしやすいように配線中。


 途中1チャネルだけ配線した段階での予備実験で、ボディエフェクトがすごいことが分かりましたので、パターン側に絶縁したアルミテープを敷き詰めます。


 とりあえず完成。日本広しといえど、ダイソーラジオをこんなことしてる人はいないでしょうね(^^;

 アルミテープでのシールド効果は絶大でボディエフェクトは皆無になりましたが、お察しの通り長い取り回しによるストレー容量の影響がすごくて、このままでは低い周波数の局しか聞けません。


 元々のバリコン(実測で1〜20pF)と並列に入ってたコンデンサ(1.8pF)を取り去っただけでは全く変化なしでしたので、ご覧のようにLを変形させて(インダクタンスを減らして)とりあえず同調範囲を確保しました。

 これでバリコン操作では元通りになりましたが、プリセット側ではバリコンや他のチャネルのトリマの影響があって、なかなか難しいものがあります。とりあえず一局と、たまたま合ったもう一局をプリセットしておりますが、これはもう分解の利便性を捨てて最短距離で配線し直し、それからの話となるんでしょうね(当然かHi)。

 変な話ですが、プリセットしたチャネルを聴くときも、現状はバリコンが微調整用のダイアルとなってしまってます…この意味、分かります?(^^;; 今回使ったロータリスイッチは、選択されていない接点はすべて接地される構造のものなんですが、さすがはVHFですね。(感心してる場合ではないんですが)


 実は同調に関しては、家内が昔使ってて近ごろ全く使わなくなったMP3プレイヤ(右側のもの)、ひょっとしてあれFM聴けたんちゃうん? っと貸してもらってまして、両刀遣いしてます。ただRioの方は意外に音が良くない(FMステレオ時に発振音のようなものが混じる)のと、バッテリの持ちが今ひとつなのがマイナスであんまり使ってません。そちらも補完放送の帯域までカバーしてるので便利は便利なんですが、100均ラジオは単四2本でどこまでも電池が持つので、やっぱりこちらを使いたいところです。

 プリセットについては、最大3Vで使えるバリキャップがあればいいんですが、そういうのはなさそうなのが残念なところです。

コメント(2)

FM補完放送 聞いているのですね。
うちは、プリセットできるチューナーがないので...

ラジコ聞いています。
ちなみに最近は、コミュニティもサイマル放送しているのを最近知りました(笑

これ、FMで聴くと落ち着いてていい感じですよ。全くおんなじコンテンツ(放送内容)なんですけどねぇ。先入観かな?(^^; そうですねぇ、まだ周波数を覚えるまでに至ってませんので、プリセットはあった方がいいかな。確か中波とは並びも違いましたしねぇ。

 Radikoはもっぱらリビングで聴いてます。Linux機だと聴けたり聴けなかったりするのがちょっと残念なんですけどねぇ〜 ま、仕方ないかな。あとタブレットなんかでも利用できるんですが、それこそ電池の持ちの点で100均ラジオには勝てませんね。

 コミュニティFMはまださほど聴いてないんですが、それに毛が生えた程度の地方のFM局は、地域関係なしで聴けますね。我が家でも、夏にお世話になるFM田辺(和歌山県田辺市)を時々聴いてますよ(^^)

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この記事について

このページは、ji3kdhが2016年1月17日(日) 20:55に書いた記事です。

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