元々入ってた5mmのを3mmのに付け替えましたんで、見てくれはご覧の通りちょっとスカスカですが
単四×3で点灯させる単純なライトということもあって、無事点灯してます。(LEDといえども紫外線は裸眼で見ない方が良いそうです)
これで何をするかと申しますと…
おもむろに取り出しました、こちら
まだUS本土からの送料が高くないころ、『未使用品』ということで購入した「1962年第9週製造」らしきEimacの4-400A。さりげない放射線マーク(放射能標識)については、またいずれ…
で、やりたかったのは、こちら! (その割に写真が今ひとつですが)
ウランガラス、何とも神秘的ですねぇ〜 紫外線に照らされた実物を見るのは初めてです。古くて大きな送信管、我が家にこれしかないのが残念。例えば4Bナントカってのにも使われてるかと期待して照らしてみたんですが、こちらは小さいからか反応しませんでした。
おおおっ! 光ってますなぁ。
こちらではこれ↓ 球じゃありません。
http://act-ele.c.ooco.jp/blogroot/igarage/article/1723.html
10年前の話でした。
放射能標識が気になります…
あっ、いいの持ってはったんですね! この手のものはチェコでは細々と作られているそうですが、それ以外はほとんど生産されてないので、手ごろな価格ではなかなか入手しづらいです。海岸に流れ着いたガラス破片を探すなんて方法もあるそうですが。
管面の放射線マークですが、複数の4-400Aデータシートを見てみた限りでは、それに関する記述を見つけられませんでした。ただこのメーカからのちに出された『一般的な出力管についての注意事項』の中に、印加電圧15kVを超えるとX線を出すとあります…でも、上記データシート内ではそのような高圧での使用例はありません。
ここから先は全て完全な想像なのですが、このタマのフィラメントにはトリウムタングステンが使われてます。このトリウムが大変長い半減期をもってアルファ線を放出するんだそうで、ガラスが割れたときなどは被爆の可能性がある、そのための表示なのかなと。マークの下の「TH 232」がそれなんでしょうね。
https://ja.wikipedia.org/wiki/トリウムの同位体
http://tanaka-s.co.jp/?page_id=67
このタマ、世間一般の4-400Aではなく「JAN-CIM-4-400A」つまり米軍規格に則ったタマのようで、それもあっての表示なのかも知れません。(手元にある一般的な4-400Aには、このマークは見当たりません)
…今さらですけど、4-400Aに限らずトリウムタングステンがフィラメントに使われてるタマは、割れてしまったら要注意かもですね。アルファ線なので遮蔽は簡単ですが、我が家に一本ある割れた3-500z、早めに処分した方がいいかな。まあ直接吸い込んだりしなければまず問題なさそうですが。
https://www.env.go.jp/chemi/rhm/h28kisoshiryo/attach/201703mat1-01-22.pdf