伊藤健一氏の『アース・シリーズ』

 となっては新品では入手できない標題のシリーズ本。全部で何冊あるのか存じませんが、数年前からちまちまと古本で集めてきたのがようやく10冊になったので、記念投稿。

 ちなみに並びは発刊順です(左が古い)。


 そもそものきっかけは、那須次郎さん重箱本で紹介されてた左の『アースと熱』。それまで熱のことなんてそれほど考えてなかったこともあり、何度も読ませていただきました。(順番的には3冊目?ぐらいでやっと入手できた)
 一方いちばん最近入手したのは、右の『アースとベタパターン』。そこに書かれてる『パスコンに直列抵抗を入れると良い』なんて、全く知らなかったしおよそ想像にも及ばなかったのでかなりビックリ。でも、ドシロートなこともあって今のところそういう基板見たことないです…

 話は少しそれますが、業界では結構有名だと勝手に思ってたこの方、意外にもwikipediaに載ってないんですね。確か紫綬褒章かなにか授賞なさってたと思うんですが。
 今年初めに亡くなった、仕事で良くしていただいてた某氏(失礼ながら世間的には超マイナーと思います)が掲載されてるのに。←今見たら、亡くなったことはまだ反映されてない様子…脱線しすぎか?
 このあたりのことは、結局のところ「まぁそんなもん」ってなことなんでしょうか。

コメント(7)

学生時代に「アース回路」を読んで、その後私の作るampからhumが出なくなりました。文字通り実用になった書籍の一つです。

1977時点のプロフィールを見つけました。
wikiに出てないのは意外ですね。
ボクも良い本だと思います。
難しい事を平易に説明している典型ですよね。
権威を示したいのか?簡単な事を難しく説明する本が多い中貴重な本と思います。
 
 
 
大正12年東京都港区麻布に生まれる。昭和20年東京大学工学部電気工学科卒業。昭和20年(株)東芝入社。昭和36年工学博士。昭和46年科学技術功労者表彰受賞。昭和46年全国発明表彰。特別賞受賞。昭和48年機械振興協会賞受賞。昭和50年東京農工大学工学部電子工学科教授。昭和51年紫綬褒章受章。昭和61年拓殖大学工学部情報工学科教授。昭和63年世界超音波医学会パイオニア賞受賞。平成4年イトケン研究所を設立、所長。平成5年拓殖大学工学部退職。平成8年日本超音波医学会功労会員。平成9年エレクトロニクス実装学会名誉員。特許実用新案は出願中のものを含め712件。横浜市在住

CPU.BACHさん
 アンプのハムといえば「撚りの一手」「逃げの一手」そして「共通インピーダンス」ですね! いずれも氏の本を通じて理解させていただきましたが、中でも共通インピーダンスはドシロートの僕には目から鱗でした。

大前さん
 ずっと最前線の現場にいらっしゃったのが大きいんでしょうね。悩める部下と一緒に闘った、とかいうのもあるのかも。貼っていただいたプロフィールは僕も見てました。本の後ろに載せられている著者紹介部分のコピーのようですね。
 wikiの件は、もしかしたらご本人が辞退なさっているとかかも?(これまた勝手な想像)

一冊だけ持っていますが、こんなにあったのですね。知りませんでした。TU

 芯の部分は変わらないものの、時代によってお説の内容に微妙な変化があるのがまた面白いです。とはいえ基本は『ノイズたるもの、抑え込むことはいくらでも可能である。どこまでやるかはコストや法令との兼ね合いだけだ』ってことでして。ネット上にはそこを理解していらっしゃらない一部の方も存在するようですが、逆に言えば(その気になればいくらでも費用をかけられる)我々アマチュアには心強い内容、ってことでもありますよね。
 このシリーズ、何冊あるのか存じません(14~5冊?)し、この方が今どうしていらっしゃるのかも失礼ながら定かではありませんが、とりあえずこれだけ揃えて読み込めばまずはいいかな、というところです(それもまた失礼な話かも? sri) すでにそれぞれ何度も(5~6周どころではないかも)読ませていただきましたが、しかし何度読んでもその都度面白いです。頭が良くない証拠? (^^;;;

はい、共通impedanceの概念が新鮮で、これまでのcut and tryは何だったのかと思いました。5冊ほど持っていましたが、後輩に譲ってしまい(押し付けた?)、今は記憶をたどるのみです。

 平滑コンデンサのマイナス端子で一点アースの必要性、二つ目のコンデンサが結合コンデンサとなってしまう状況、ですね! 後輩さんのところでさぞ活用されていることでしょう(願望)。
 我が家ではまだ当分放流せず、さらにもうしばらく(しつこく)読み返してみたいと思っています。

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このページは、ji3kdhが2020年10月 3日(土) 21:35に書いた記事です。

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