6146Bpp for 6m

 長らく故障してたものでして、やっと修理完了しました。

 半年ほど前に、数年ぶり(恐らく1998年10月以来)に通電してみたところ、パチッという音とともに入力側のヒューズが飛んでしまいました。思い当たるフシは大いにあったんですが、それ以来放置してあったものです。

 学生時代、試験前になると突然長編が読みたくなった、皆さんそういう体験がおありと思います。このアンプの修理も、なんでか忙しいさなかの2月初旬に突然思い立ち、以来ボチボチ時間を作って触っておりました。ものはフロントパネルによれば1993年12月完成とありまして、それ以来正規に免許を受け、また偶然も相まって6Dで全国一位を一度獲得した、由緒正しき?アンプであります。とは言うもののその実情はお粗末で、部品の半分はFT-101BとFTV-650からもぎ取ったものです。また12年前の作品ということで、今から見るとそれはそれはひどいものです。

 上記ヒューズ破損の原因に「思い当たるフシがある」と言うのは、電源部に101のものを流用したことです。ご存じのように101は6JS6Cx2で、6146Bのそれとは電圧構成が微妙に異なります。(え、なんで6JS6にせんかったんやて? なんででしょ、小生がトリオ派やからぐらいしか思い当たりません) Epは600Vでも差し支えないのですが、Esgがそのままでは低すぎたのです。それで強引にも、Epを抵抗とツェナで分岐してEsgを作り出しておりました(^^; そうやってほぼ60Wの出力を得ていたんですが、そのツェナまわりを空中配線にしたままやなかったかな、というのがその「思い当たるフシ」でした。

 それで今回、そのまま修理しても悪くないのですが、元々無理がある電源部を取っ払い、手元にある予備のTS-830の電源部を流用しようと思い立ったわけです。いずれにしても一から電源部を作るという発想に乏しい小生でありますが…(^^; 830の電源部はちょっと変わっていまして、EsgとかDC12V回路の一部が電源基板以外の基板にあります。さすがにそれくらいは自前で用意しまして、元の電源部を取っ払った箱に組み込んでいきました。トランスも載せ替えですが、ここはサイズが合わず無理矢理ホームセンターで調達してきたステーで取り付けました。見てくれは良くないですが、頑丈さは確保できています。

 一つ悩んだのは、バイアス(Ecg)をどうしてたかなーというところでした。だいぶ眺めたんですが、思い出せません。単純にVRで分岐してたように思うんですが…で、紙にさらっと描いてみると無事思い出せました。小生元々記憶力には乏しい人種ですが、描いてみるとすぐ思い出せるとは、面白いものです。

 各部の絶縁抵抗をチェックして、はやる気持ちを抑えて電源on…おぉ、無事EpもEsgも出ています。他方EhとEcgは出てません…トランスの片側をつなぐのを忘れていました(ぉぃぉぃ)。そこを修正して再確認、今度はすべてそれらしい値となりました。

 いよいよドライブを…かけたところ、ちょっとのことで派手に寄生発振! 600Vから800Vってそんなに差はなさそうに思うんですが、やっぱりEpを上げると俄然タマが元気になってくるようですね。従来は必要なかったのでグリッド側にしか入れてなかったパラ止めですが、プレート側にも必要なようです。試しに銅帯をそのままコイルと見なし、抵抗だけ付けてみました。これでダメならコイルを巻こうと。そして再度ドライブしてみますと、今度は大丈夫です。しばらくキーイングしたりしてみましたが、まあまあな感じ…しかしどうもしっくりきません。

 そうこうしているうちに、スタンバイしたとたんIpが振り切ったりするようになりました。ありゃ、これはまた回り込みか発振か…そこで思い切って、もう一つの「思い当たるフシ」を対策することにしました。実は致命的なオーボケがありまして、何も考えずにIpメータをEpのホット側に入れてあるんです(^^;; このせいで感電までしたことあるのに。しかも、お恥ずかしいことに全体的にパスコンが少なすぎです。Epラインもチョークがあるだけで、パスコンがありませんでした! そんな状態でホット側を長々と引き回しているのですから、良いはずはありませんね。ホット側をすっきり短くし、もちろんパスコン追加。カソードをGND直づけしていたのを浮かしてパスコンで接地し、間にメータを割り込ませました。こんなこと、なんで最初からしてへんかったんでしょうね…おそらく訳も分からずに参考文献をそのまま真似したからやと思いますが、それにしてもねぇ。

 そしてついでに、冷却風の流れを押し込みから吸い出しに変更し、パソコン同様排気ダクトを段ボールで製作しました。そしてテストしてみますと…今度こそ、なかなかいい具合です。不安定な動きも皆無、ファンから出てくる熱風もそれなりです。何よりも、ご覧のような出力状態(250Aで測定)で…実際使うときはパワー計で常時監視してないと、いくら800Vで免許されているとはいえ問題になりますね。

 写真は一時間ほどCQ TESTをダミーに向けて打っているところです。今のところ何の問題もありません(^^) あとは実際にアンテナをつないでどうなるかですね。

 それにしても今回は写真を撮るたびに「一から作り直したいな」という気持ちでいっぱいでした。それくらい格好悪い、配置などもまずい、とにかくお恥ずかしい代物ですので、内部写真の拡大はご勘弁下さい(^^; それから右の写真に少し写っていますが、TS-690のPOWERスイッチのトップが知らないうちになくなってしまってます。情けない…

コメント(5)

1)段ボール製のダクトですが、元々シールドと感電防止を兼ねて囲ってあった、アルミのパンチング板の上からあてがっただけですので、チムニーのようなスペックは必要なく、絶縁不良や発火などの問題はないものと考えています。

2)出力についてですが、当然この状態(フルパワー)で山の上から出るわけではありません。ここまでの実力のものを軽く使うことによって、広範囲に影響のある山の上からでもできるだけ迷惑をかけずに済む、そのためのパワーですので念のため申し添えます。なおダミーに向かってのCQ TESTは、各部の確認のためですから当然最大パワーで実施しました(^^)

私の所にも6146B(S2001だったっけか)PPの50MHz用のアンプがあります。倉庫の奥なので、そのうち出してきて写真を撮ってやろうと思いつつ、つい日が経ってしまいました。あと4X150Aシングルとか250Bppとか、全部が全部私が作ったものではありませんが色々倉庫に眠っています。
そのうち写真でも...
今?今は4CX10000Dの蚊取り線香オートチューンですよ(嘘です)。ちょっと家庭用電力じゃ動かないものね。

こちらでもやっと桜が満開になりましたが、最近は風が強くてアンテナを上げられません。明日の土曜日は大丈夫そうだなぁ。

ですよねぇ、今時このクラスのものを使ってる人なんていないと思います。10W機を探す方が難しい?(^^; しかし小生が出てた当時は50W機と言えば551Dか、ちょっと触った625Dしかありませんでした?ので、どうしてもこんなクラスのものに目がいってしまいます。4CX250も一時興味はあったんですが、なんかやかましそうで…(実は高圧が怖くて)部品集めまでしたんですが、結局取りかからないままでした。でも考えたら、アンプは50のしか作ったことないですね。HFだとマルチバンドにしたくなりますし、50はこんなことして遊ぶにもちょうど良いバンドかも知れません(今さら)。

 蚊取り線香オートチューンって、50の世界でもあるんですね。全く存じませんでした。動力を引いてバンバン…やったら間違いなくアンテナ溶けそう(^^;

 β教粗さまの作品であれば、こんなものとは比較にならないくらいきれいなものだと思います(比較対象にするのが失礼ですね)。お写真を楽しみにいたしております(^^)

 こちらは夕べから雨が降ったりやんだりで、せっかくの桜も散ってしまうかも知れません。今年はまだ全然見に行ってないのになぁ〜

>蚊取り線香オートチューンって、50の世界でもあるんですね。全く存じませんでした。動力を引いてバンバン…やったら間違いなくアンテナ溶けそう(^^;

だから嘘やって(笑)。
50のモノバンドでサーボモータと蚊取り線香なんか必要あるんでしょうか。何か電気代の無駄のような(そんなこと言ったら電気代、お金、時間、体力、みんなそうですけどね...笑)。

CE2500やCE5000クラスでしたら、使っている人の噂は聞いたことはありますが、私は一応自作派のハシクレですので自作のリニアで落成検査を通しております。

いやいや、もちろん了解しておりますです(^^) CEって昔はごっつそうでえぇんちゃうかなーって思うてたんですが、やかましいとかチューンが面倒(6m用は関係ないですけど)とかいう噂を耳にして以来興味半減です。もっとも、あったとしても使える環境は皆無なんですが(^^;

 そうですか、もしまた機会がございましたら、向学のためにその自作アンプの詳細をご伝授そのましたら幸いでございます。小生もいずれは…

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この記事について

このページは、ji3kdhが2006年3月19日(日) 20:05に書いた記事です。

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