接点の直列使用

 こちらでご紹介した「接点を直列に使用して接点距離を稼ぐ」方法ですが、先週の某現場でもこんな風に使われていました。

 この例の場合はDC24V50A程度を入り切りする目的なので、耐圧ではなくアークよけの目的なんですが。ま、一般にも使われているということで、それだけです。

 それにしても、左上がかなりひずんで写ってますね。例によって仕事中の携帯電話撮影ですのでお許しを。

コメント(6)

直流大電流のオン/オフはやっかい。
元の電源は何?
制御端子付きのスイッチング電源なら、そちらを制御するという方法のほうがよさげ。
接点間にサージキラー、必須です。
火花が見えませんか?

なるほど。

勉強になります。

下間さん、早速ありがとうございます。なるほどなぁ〜、元の電源はバッテリです。小生が所属していますのは比較的古い考えの業界のようでして、スイッチング電源の制御端子を使うという発想はどこからもまず出てきませんねぇ。ま、その性質上ある程度は仕方ないんですが。それにスイッチング電源自体、バッテリの充電用か、あるいは直直変換もしくは直流の電圧補償用ぐらいにしか使われてないんです。

 それにしても我々の業界の場合、もっと大きな直流電流…たとえばDC24Vの数千アンペアを入り切りすることはよくあります。しかもちょっと特殊な方だと思うんですが、同じ制御盤の中に交直織り交ぜて多種多様な電圧・電流が混在してます。にもかかわらず、接点間のアークがサージとなって悪さする事例はまず皆無ですね。接点そのものを劣化させることはもちろんありますが。その程度のサージは安直なノイズフィルタで簡単に切り落とせるからでしょう。

 もっと難儀なのはリレーやマグネットのコイルを励磁し終わったときに出るコイルサージです。それまでかかっていた電圧と逆向きに数倍の電圧がかかるものでして、これをケアしてない安物の設計(存在するんですねぇこれが)の場合、設置当初は良くてもやがて誤動作し出すなんてことがよくあります。

 というわけで、今回の場合も接点間については特段の処置はされていません。実はここよりもっと大きな電流を入り切りしているところがこのあとの回路に続いているのですが、そこでは毎回素晴らしく派手にアークが飛びます。知らない人が見たらびびると思いますが、(接点の耐久性にさえ気をつけていれば)電気的には何の問題もありません。

 川野部さん、まぁアマチュア無線的にこれを利用する機会はそうそうないと思いますが、先般のように電流的に余裕があって接点が余っている場合のお遊びとしては、試してみるのも面白いんやないかなと思った次第であります。

追伸、さすがに数千アンペアを同じ制御盤内で操作することはほとんどなくて、制御線がつながっているという程度です。読み返してみたらその部分が誤解を生みそうですので訂正。

「バッテリー」ですか!
非常用電源なのかしら?

高電圧も大電流も高周波もキライです!

わはは、今回といい数式入力の関数電卓といい、下間さんが嫌うものばっかし小生行ってますね(^^;; まぁ高電圧は神経がすり減るので好きではありません。好きな人っていてるんかな? ま、線が細くていいので楽は楽なんですが。高周波も浴びるのは大嫌いですねぇ。特定の方向への送受には興味あるんですが。

 それにしても何というタイミング! たった今はめられてしまいました。コイルサージに、です。あ〜ぁ、疲れました。もちろん解決はしましたから、残りの作業を済ませてから後日記事にさせていただきます。いやいや参ったまいった。

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この記事について

このページは、ji3kdhが2007年3月26日(月) 20:45に書いた記事です。

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