Peter W. Dahl


 というトランス屋さんの名前、重箱に興味をお持ちの方なら一度は耳にされたことがあるのではないでしょうか。

 実は小生も数年前に直接購入させていただいたことがあるんですが…

 先ほど帰宅してメールチェックしてたら、あちらの某MLに「Peter W. Dahlが年内いっぱいで廃業するらしい」との投稿があるではないですか! その投稿のあとはわいのわいので…単なる噂であって欲しいと願いつつ読み進めていましたら、ガーン…ARRL正式な記事になってしまってました。残念ながら現実のようです。

 ここのトランスのいいところは、今さら言うまでもないと思いますが、その品質と扱いやすさにあると思います。古くからAlphaの純正に採用されていることからも証明されるでしょう。いやー、たまたまなんですが、ほんの数日前に「こんなのできませんか?」って問い合わせメール出したとこやったんですがねぇ…返事がなかったんで忙しぃしてはるんかなっと思うてたんですが。

 どうもオーナさん(Peter)の体調が思わしくないんだそうで、仕方がないこととはいえ大変残念です。

コメント(10)

海外からトランスを購入すると輸送料が高くつくんじゃ?? 名前は耳にしたことがありますが、海外のトランスは日本の気候になじまず、湿気でレヤーショートを起こしやすいイメージがあるのですが。
特注トランスといえば、伊勢の西崎電機を思い浮かべます。

http://www1.ocn.ne.jp/~nisizaki/

こんにちは
ピーターダールですか。アマハンに常連の憧れのトランス屋さんでしたね。昔はB&Wなんかもそうでした。

私の場合、トランスは盤屋さん(制御盤、設備屋さんかな)に相談して割合まともな所を紹介してもらっています。

アメリカのトランスは鉄心が違うから良いのだ、というようなことも聞いていますが、DRIさんのおっしゃるように湿気でヘンリーのトランスがダメになるという話もありまして、私はずっとプロ用の国産品を使っています。

あと最近気になっているのですが、GGの入力回路なんかでπ型の他に

IN-VC1-L1---L2-C-Filament
VC2
G

という回路があります。アマハンのVUのモノバンドリニアなどに普通に使われているのですが、これの計算式をご存じの方ありませんでしょうか。VC1は回路に直列に、VC2はL1とL2の接続点とグラウンドの間に入ります。CはDCカット用で1000pFくらいです。

球の入力容量を加味するとVC1を除いてπL回路(上の図ではLπ回路)のように見えるのですがVC1の役割が判りません。VC1は単純にリアクタンス除け兼インピーダンスを適当に上げるだけのためなのかな?と思ったりしています。

早速コメントをいただいていながら、ネットのないところへ出張しておりましたので遅くなりましてスミマセン。

 西村さん、重たいものですから送料は結構かかりますね。急ぐものではないので船便の一番安いコースにしましたが、数年前で$65ほどかかりました(もちろんモノによって違うと思います)。小生のでたらめな理解とほんの僅かな経験によれば、湿気に弱いのはヘンリーの物だけで、他のMade in USAトランスはそうでもないのではないかと思っています。Heath, Alpha, Collins...そう言われればそうでしょ? そして小生も西崎さんには大変興味を持っておりまして、何か機会があれば一度お願いしてみたいなと思っていました。ただPWDの良いところは、ボルトオン・カプラーオンなんですよね。このお手軽さはやみつきです。(なので自作などに利用する場合はその点でのメリットはない)

 β教粗さま、B&Wのタンクコイルは某ークションでたまに出てくると結構な値段で引き取られていってますね。当時を知る方にはあこがれが大きいんだろうなと想像してます。それから入力回路ですが…小生の頭では理解不能です(^^;;; こんなとこ(VC1)容量変化さしても、大してなんにも変わらんのちゃうかな…っていうのはシロートなんでしょうね。今手の届くところにある文献には、残念ながら載っていませんでした。

>ボルトオン・カプラーオン

この言葉が何んなんか解らなかったのですが、要するにそのまま加工せずに使えるという意味で良いでしょうか。例えば、230V対応のトランスを200V用に交換するとか・・・。じゃ、230Vのトランスが余ってもったいない気もします。西崎電機は巻き変えもやってくれるようですが。

それと、Alphaへ搭載してあるトランスはモールド(シリコンゴム??)してあり、耐圧を稼ぐと共に湿気を防ぐ意味があったのでは。こういうのもオプションで作ってもらえるのかな。

β教粗様、アカテナカップラーとか、トランジスタ出力の整合回路で直列にCが入ったのがあり、調べてみたのですが、ワタシもダメでした。スミスチャートを使いこなせれば、簡単だとは思うのですが・・・。

杉山さん、西村さん、こんばんは

この回路はリニア屋さんのモノバンドリニアの入力にも、ARRLのアマハンのリニアにも製作例はあるのですが、これだけ広く使われているのに、探した範囲では明快に説明している資料が見つかりませんでした。

最初は回路の入力(左側)にMFJを、出力に50Ωの無誘導抵抗をいくつか組み合わせたものと、球のCin+ストレーの代わりに適当な値のコンデンサを抱かせて実験していましたが、どうせある物なら何でも動員してやれ、と思ってシャックにあるジャン測とリターンロスブリッジを使ってSWRを見つつ、実験してみました。

回路に直列のVC1は単なるインピーダンスの整合用だとばかり思っていたら、実はこれが共振周波数の調整で、これで入力周波数に合わせ、次に一見、共振周波数を動かせるように見えたVC2は、VC1で合わせた共振周波数のSWRの調整(リアクタンス分の打ち消し)の役目ということが判明。

終端抵抗と容量に対応したL1、L2の計算方法はまだ判りませんが、何となく(写真などを参照して)巻いてみると、大概動作するようです。
ここまで来れば、あと数回実験すれば適当にカットアンドトライでできてしまうと思うのですが、それではイケマセンなぁ...

西村さん、全くおっしゃる通りです。元に戻す可能性(必要性)がなければ、巻き直してもらう方がスマートかも知れませんね。お察しの通り、我が家の元々のは、引っ越しのたびに担ぎ出されつつ押し入れの一番奥で眠ってます。ただAlphaの純正のようにピッチにドブ漬けしてあると、巻き線をほどくのも大変そう。ピッチ漬けですが、小生が入手したのはリスト( http://www.pwdahl.com/dahlcatalog/hamtrans011404.html )に載ってる標準品そのままでしたし、仕上げがどうなのか分かりませんでしたので特に指定はしませんでした。なのでできるかどうかも不明なんですが、まぁいずれにしましても今となっては…ですね。ちなみに仕上げは、ピッチ漬けではないものの国産と同等以上の絶縁ニス処理がされているように見受けられます。Henryのは絶縁紙がそのまま露出してますもんね。

 β教粗さま、早速実験していらっしゃるようでさすがですね。うーん、LCの世界は小生にはますますチンプンカンプンです(^^; なんでそんなことになるんでしょう…まわりのストレーなども考えやんといかんのでしょうね…いや、できてしまうのではイカンというお気持ち、すごくよく分かります。結果オーライでは面白くありませんもんね。で、もう一つ興味があるのは、この回路にするメリットはどこにあるのかなというところです。

こんばんは。
トランスの件、私が最初に特注したのはアマチュア用もやっている下町のトランス屋さんでしたが、やっぱり半年くらいはニスの匂いがしていました。
現在は工業用の物を使っています。これはピッチで固めてあり匂いはほとんどしません。信頼性は高そうだなぁという感じはしています。

入力回路の件、今までπ型でやっていて、次はこの回路にしてみたいと思って実験しているわけですが、わざわざ部品点数を増やしてでもこの回路にするメリットについては

・ある程度広い負荷範囲でも合うらしい

・定数が適切なら簡単に入力のSWRが下がり、吸い込みも良さそう

・πL形式なのでπよりも高調波の抑圧が大きいと思われる

・入力に直列のVCとLがあるので、入力側に余計なリアクタンスがあってもある程度整合させられそう

こんな感じです。
今日は休みだったので実機で実験してみましたが、ドライブのピークと反射が0となる点が大体合いました(やれやれ)。今年はこれで良しとしようかな...(笑)。

いやー、実は小生活動範囲が限定的なんでしょう、工業製品のトランスでピッチ漬けされたものを見たことがないんです。ニス漬けかモールド型か、ですねぇ…なので最初Alphaのを見たときは「おぉっ」でもありました。湿気対策としては万全でしょうし、少量生産にも向いてそうな方法ですね。

 なるほどなるほど、メリットについてありがとうございます。実際にドライブしてみてどうなのか、またレポートを(勝手に)楽しみにいたしております。整合範囲が広そうなのはいいですね。GGでしたら出力側の状況で入力側もだいぶ振られるでしょうから、Qはあまり上げたくないし…あれ、的はずれ?(^^;;

うーん。一応、プロの盤屋さん経由でちゃんとしたメーカーに頼んだんですけど...。まあ黙って信頼性高く動いてくれればそれで善しですが、下町のトランス屋さんに特注の物よりははるかに信頼感は高いです。

あと前の書き込みはあまり面白くなかったので、ちょっとだけ面白い話を。入力回路の実験中にやっと反射が0になり、それではと駆動源を臨時に別のに変更したら急に反射が増えたんですわ。

どうせ出力はダミーロードなので大丈夫だろうなぁと思っていじくっていましたが、どうやっても落ちないので、試しに駆動源と入力回路の間にLPFを入れたら反射がなくなりました。後で調べるとファイナルがいい加減なトランジスタのpp構成で、奇数次の高調波が割合高いレベルで出ていました。色々あるものです。

いや、トランスについては小生が知らないだけだと思います。なんせ狭い井戸の中でうごめいてるだけですから(^^;

 しかし反射波として目立つくらい高調波が出るエキサイタだったということですね…確かにそういうことになってるとは、なかなか思いませんもんね。LPFを入れる発想がない小生では迷宮入りしそうです。いつもながら、貴重な体験談をありがとうございます。

コメントする

この記事について

このページは、ji3kdhが2007年12月 8日(土) 20:22に書いた記事です。

ひとつ前の記事は「ネットのあるホテル」です。

次の記事は「出張で」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。