左から、入力マッチング用コイル、カソード・チョーク、それにヒータ・チョークです。
またまた例によって、前回ひょんな事から入手したガラスクロステープなるものを下に巻いてみました。そしてヒータは3Aなので、巻き線はズボラして1.2mm径のエナメル線です。
それにしても、ほとんど計算通りのものができるのがいいですね。簡易な測定ですが、それぞれ下記のとおりでした(ほとんど目標通り)。
入力L | T106-2×1 | 20T | 5.5μH |
カソードRFC | FT114-43×3 | 7T | 86μH |
ヒータRFC | FT114-43×6 | 5T | 88μH |
ヒータRFCはちょっと訳ありでしてあまり電圧降下して欲しくないので、できるだけ巻き数が少なくなるように選定してみましたが、2本をよじった方が良かったかな。それにしても、僅か5回巻くだけでこれだけのインダクタンスが取れるのはありがたいですね。そしてカソードRFCですが、いつもの3-500Zなどではトリファイラ巻きにしたりしてセンタータップを接続するのが定番なんですが、こちらによれば「それをするとアンバランスになってハムが乗るからダメ」とありますので、素直に言うことを聞いて別巻きにしました。
元々コイルを巻くという行為はあまり好きではなかったんですが、意外に面白いということを発見してしまいました。それでも巻き数が多くなるとやっぱり嫌になりそうですが。
電流が少ないから楽ですね。また傍熱管では、直流点火でもぜんぜん問題ないからスイッチング電源なんぞでもokです。あるいは、ヒータとカソードの容量Cが少なければチョークコイルを省略してもかまわない気もします。
直熱管を直流点火するとアースに対して電位が生じるため、フィラメントの部位によって電子輻射の不均一が生じ、よくないと思われます。
おぉ、早速ありがとうございます。ホント、15Aとか30Aやとこうはいきませんよね。3mm径とかの電線で巻かないかんでしょうから。待機時間とのトレードオフですが、存分にラクさしていただいてます。
スイッチング電源も実は考えたんです(6m用の3CX800A7×1で実用の記事あり)が、RFの回り込みなどで悩むからやめといた方がいいというご意見もあり、素直にトランスで供給することにしました。
チョークコイルの省略はなるほどおっしゃる通りですが、さすがにそこまでの勇気はありません(^^; 直熱管でも省略できないことはない、と重箱本にもありましたね。もっと大きな電流が必要ならあるいは考えたかも知れませんが、しかしトロイダル・コアでのチョークが(多分)うまくいくでしょうから、無理する必要ないと思いました(たとえば3CX3000A7クラスでも対応できそうです)。
業務用3CX3000A7搭載の高周波電源で、フィラメントをわざわざ直流点火しているものがあるそうで、何らかの理由があるのか単なる勘違いなのか…。
http://www.bear-el.com/rfps.html
重箱にあるやり方は、フィラメントトランスごとドライブを掛けて2次側にチョークを入れて高周波的に浮かせる方法じゃなかったかな。
ベアさんのとこには確かに直流って書いてますね。でも、どちらか一方を接地すると、フィラメントの片方はゼロ電圧でも、もう片方はフィラメント電圧分、プラスまたはマイナスにGNDから見て電位を持つことになるでしょ。ということは、フィラメント線の片方だけにバイアスが掛かっていることになり、電位の低いところからは熱電子が出やすく、高いところからは熱電子が出にくくなり具合が悪くなると思うのです。オーディオの世界ではハムを押さえ込むため直流点火は良くやっていることなんで問題ないかもしれませんが、3-500zのようなハイμ管だと、バイアス点の変化とか何らかの影響が出ると考えられるのです。
・・・・といいつつ誤り発見。GS35Bのピンを見直すと、カソードとヒータの片方が接続されているのですね。これだと省略はできません。カソードとヒータが別々に引き出ているタマのハナシでした。
杉山様 こんばんわ
メール届きましたでしょうか?
どうやら、私がメールアドレス間違えていたようです。
すみませんでした。 吉田
西村さん、全文了解です。確かに直熱管の直流点火は、(接地しなくても)常に電位差が生じてますから、フィラメントの一部分しか仕事してないという状態になるかも知れませんね。重箱本のはそのとおりで、大電流を通せるチョークが用意できないときの苦肉の策のようで、面白いなと思ってました。カソードだけが独立した電極で出ている場合、低い周波数ならチョークなしもいけるかも知れませんね。でもまぁ予期せぬトラブルもあるかも知れず(たとえば真空管の劣化によってそのあたりのアイソレーションが変わってくるとか)、RFではやっぱりちょっとためらってしまいますね。
吉田さん、お陰さまで届いております。続編はそちらで(^^)