小生のと少し違うタイプのソフトケースですね。
1)左側のメータが動かない+ゼロがずれている…これはお話をお伺いしたとき、物理的に壊れてたら難しいと申しましたら「絶対値は必要ない、外観もどうでもいいのでSWRの最良点が分かるようにして欲しい」とのことでした。
2)中から見慣れない部品が出てきた
3)これは申告がありませんでしたが、液晶表示部が落っこちている、の三点です。
とりあえず開けてみましたら、スペーサがあるべき場所はすぐ分かりました。
こちらは反対側…全然ビスがありませんね。
以前からビスが転がったりしてたんでしょう、一部のパーツがケースの内側にテープで留められていましたので、それで復旧しました。足りない部分はサイズが近い(M2)手持ちのビスをねじ込み、ホットボンドで留めてあります。
次はメータですが…左右に揺するとそれなりに振れますから、引っかかったりしているわけではないようです。ゼロをあわせつつ中身を観察してみましたが、目視では異常ありません。しかし残念ながら断線しているようで、電流を流してもピクリともしませんでした(ちなみにSWR無限大で140μA)。
さあ困った…
ラジケータなんか手持ちにあったかな…ちょっと探して出てきたのがこれら。
こっちの方はなぜか計ったように同じ大きさ、ただしスモークなのと振れ方向が逆です。
いろいろ考えましたが、スモークは見にくいので壊れた(元々の)もののカバーを流用し、逆方向については諦めていただくことにしました。
何とも不細工ですが仕方ありません。日本橋をうろついたときに気をつけておき、いいのがあればまたお預かりして入れ替えることにします。
こちらはSWR=1.0。
50Ωでないのは手近な抵抗(ダミー)がなかったからで、ちゃんとしたのをつなげば50Ωを指示してます。
こちらはコネクタ部開放でSWR無限大の指示。
ちなみにこれは小生が編み出した裏技? なんですが、使わないときは外部電源入力にダミーの(何もつながっていない)プラグを突っ込んでおくといいんです。小生のもそうなんですが、知らないうちに電源スイッチが入って電池を消耗してしまい、いざ使おうとしたらアウト…というのをこれで防ぐことができます。
ところで、電源スイッチの横のビス穴には同軸レセプタクル(M-R)を留めるビスがつくんですが、構造が悪くてあっちこっちハンダを外さないとナット側に手が届きませんので、申し訳ありませんが手つかずとなっています。
ラジケータ、またうまいこと合ったのですね。
なんでもそうでしょうけど、うまく修理できたときって、大感激。
うれしくなってくるでしょ。
いやーホンマに、全然記憶になかったんですが、数分引っかき回してすぐこれらが出てきたときは喜びましたねぇ。あてがってみて大きさがドンピシャなのにまたビックリ。それと記事には書いてませんが、(電流)感度も似たようなものだったのも、恐いくらいの偶然です。
ところで今回のものについていた値札、細い階段を上がった2階と3階に店舗があるあのお店のものでした。今ならこんなジャンクはもう少し北側、通りから少し入ったあの姉妹店に並ぶでしょうから、ひょっとしたらその某ジャンクパーツ店がまだなかった頃のものなのかも知れません。とすると、小生が中学生か高校生時代に購入したものかな?