JIDX-CW

 に参加しましたが、まー失敗の連発でした。

 写真はそのうちの一つについて応急処置の箇所。

<失敗その1> 受信機(R-4C)を忘れた!

 気づいたのはアンテナを上げ終わった1430JST、ゼロからではないとはいえ仮設組は辛い…たたむ気力もなくやる気激減。でもまぁ聞こえないわけでもないでしょうから、楽しみは次回に持ち越しと諦めました。


<失敗その2> こちらは大失敗、いや大失態です。まさかそんなことがあるとは…

 各機器を全て接続しての総合テストは今までやっていませんでした。と言っても前回から変わっているのはキーヤだけです。今回初めてWinkey-USBを接続して10年以上ぶりにPCキーイングをと思ってたんですが、全部接続して動作させてみると、最初は動いてたスタンバイがすぐに動かなくなりました。そこで気づかないのがトラブルというもので。あれ、ケーブルの断線か? などとゴソゴソやるうちに今度は無線機がキーイングを受け付けなくなりました。ケーブルの断線でもありません。どうやらジャックのアース側(外周側)がおかしいようです。

 うーん困った、キーイングできんかったらとても運用にならんねぇ、予備の無線機ないしまさか昔みたいにPTTをカチャカチャやって(懐かしいねぇRJX-601)しのぐわけにもいかんし…とその時回路図が手元にあるのを思い出し、箱を開けつつ調べてみたら、上の写真のポイントにある、RFチョーク用の小さいインダクタが断線してることが分かりました。で、とりあえず写真のようにジャンパして復旧、回り込んだらその時よと試してみたら1.8でkW出しても大丈夫だったので、何とかヤレヤレ。

 その頃には原因は判明してました。これは小生の完全な設計ミスです。例の切替器のスタンバイ入力、ここの外周側を接地と同一にしてなかったんです。ジャック自体は意図的に浮かせてあったので、フットスイッチを接続していた前回までは全く問題なかったんです。しかしWinkey-USBの出力で、キーイング出力とPTT出力の片側(マイナス側)がコモンとして接続されていたので、ここで短絡状態になってしまったのです。

 そこで今度はWinkey-USBをばらして件のコモン部分のプリントパターンをカットし、飛ばしてしまったフォトカプラをもう片方の使ってないチャネル用のものと差し替えてチェック、無事スタンバイ出力は回復したんですが切替器に接続するとまたすぐに飛んでしまいました。これは耐圧(あとで分かったところでは耐容量)不足なんでしょう。24VのMY4を直接駆動できんのですねぇ…で、またまたばらしてそれぞれ片方だけ生き残ってる出力を使うようジャンパし直して、切替器を使わないようにしてようやく復旧。

 あとで調べてみたところでは、ここに使われているフォトカプラ、出力側の最大定格300V150mA100mWというものでした。意外にかなり耐圧あることが分かりましたが、しかし耐損失が今回は持たなかったようです。24V100mAで2400mWですから当然ですよね(^^;; まさに設計不良+確認不足、お恥ずかしい限りで、早々に切替器側をトランジスタ受けにします。あとWinkey側でもトランジスタ出力にした方がいいかも知れませんね。

 まぁしかし何にしても仮復旧できたのは不幸中の幸いでした。簡単なことでも、大丈夫やろではなく総合チェックは事前にやっておくべきですね。え、当たり前?(^^;;


<コンテスト初日>

 そんなこんなでギリギリ1600JSTに間に合いましたが、さすがにこの時期ですからまだ何も聞こえません。元々160mはあとから追加されたコンテストですから、日程的にも時間的にも仕方ありません。他のバンドをつらつら聞きつつ過ごすことに。

 そこで不思議な運用をなさっている方を発見しました。確か14MHzだったと思いますが、以下実在しないコール・ナンバーで再現しますと

A: CQ TEST JB1AAA JB1AAA TEST
B: HS1XYZ
A: HS1XYZ 59910
B: 59926
A: JB1AAA TEST

という感じなのですが、これを延々と繰り返していらっしゃるんです。相手のナンバーを確認したという「TU」に類するものがないんです。厳密に言うとこれは交信成立してないんでないかい? それとも昨今ではこれがトレンドなんでしょうか。小生にはものすごい違和感がありますが。

 そうこうしているうちに09z頃UA-ASが聞こえてきました。まーしかし参加が少ないですね。その後10zに日本から遠征のKH2とKH0をゲットするまでUA-ASが2局できただけでした。その後もアンプの耐久試験状態。そうそう、10zに「悪天候で島を離れられないので運用延長」と聞いてたVK9GMWが10z半ばから聞こえてきまして、何とか早めに取ってもらえました(無事ボウズ回避の1up)。間にちょろちょろ他を聞きつつしつこくCQを出してたら、12zにようやく西海岸からぽつぽつ呼ばれました。何局かやったあと、それでもホントぽつぽつなのでボーっとしてたら、だいぶ下にずれて呼んでくる局が。W7**までは分かる、二文字というのも分かるんですが、何度か繰り返してもらうものの肝心の所が分からない。元々気づくまで何度か呼んでくれてたというのもあるんでしょう、そのうち向こうから「73」っと打たれてしまいました…(;_;)

 その後もめげずに14z半ばまで続け、夜通しするほどのこともないなぁといったん休むことにして18zに復帰。でも全然何も聞こえません。まぁ恥をかくこともそんなにないだろうとCQを出し続けてたら、19zにYCφからコール、有り難いニューマルチ(ダブル)です。やっぱし出してみるもんですなぁ、そして20z前にはなんとSV3RFからコール。これも嬉しかったですねぇ、予想外に強かったのでFB SIGSなどと打ってしまいました。だからというわけでもないでしょうが、その後CQ TESTを少し出していたようですね。

 結局20zには呼びに回ってUA4を2局と、なぜか一局だけ強く聞こえた虎の子のzone15、S53とQSOして終わり。20QSOは多いのか少ないのか…いずれにしてもJH2の某氏には遠く及んでないことはすでに確実でした。噂に聞く4SQの威力でしょうか、飛びも受けもあまりにも違いすぎる…


<二日目>

 夜ちゃんと寝たこともあって、昼間は普通にグダグダと過ごす。で、09z頃から例によってまたアンプの耐久テスト再開。これ、アンプはケロッとしてるんですが無線機がいけませんね。パワー制御の方法が良くないのか、ちょっと熱を持ってくると、送信し始めだけパワーが少し余分に出て、数秒後からあとは一定という感じになるんです。ツマミには「POWER」と書かれているんですが、ちゃんと出力を監視してそれにあわせて増減する、という方法ではないようですね。現行の機械はさすがにこんな動きせんのでしょう。

 などとぼんやり観察しつつ耐久テスト続行。12z手前まではほとんど空振り、僅かにUAφから1局呼んできてもらえただけでした。それでも12z前にはBVとHLから呼んでいただき、どちらも有り難いダブルマルチアップ。そして12zはUAφと、なんとかW6を1局上乗せしたところで終了。何しろ1300zまでなんて半端な日程ですから、W方面はこれからようやくという時に終了です。案の定、時間オーバーしてナンバー交換してる方もいらっしゃいました。ま、愛嬌でしょうかね。小生は余計なケチが付くのが嫌で、15秒くらい前にはヤンペしました。

 ケチといえば、夜中にオフバンドしてる方がそこそこいらっしゃいましたね。もっともあちらもこちらも、それぞれで表示が実際とずれている可能性がありますから、何とも言いようがありません。その点でも、余計なケチが付かないように小生は自分の機械の表示で1824.75より上では絶対出さないようにしています。それでも帯域やズレを考えるとマージンはあまりありませんが。


<というわけで>

 26Q、104p × (?c + ?z) という結果でした(結果はノートにあって、今はマルチを失念)。いろいろ失敗があった割には何とかやり過ごせたかな、という感じですね。楽しんだかどうかとなると…まぁ次回のお楽しみが残ったというところ。


<Winkey-USB + N1MM>

 前述の通り、小生にとって10年以上ぶりのPCキーイングが実現できました。スタンバイ出力もあるのでフットスイッチとおさらばでき、それだけでも快適なものでした。何世代前のスタイルやねん、って言われそうですが(^^; そんな中、いいことばかりでなくちょっとだけ不満な点もありました。

・せっかくのスタンバイ出力が少しもったいない…小生のイメージとしては、ソフトからスタンバイ出力するなら、メッセージ送出より指定ミリ秒前にPTT onし、メッセージ終了と同時にPTT offする、というのが理想ではないかと思っていたんですが、N1MMとの組み合わせではさもVOXオペレートのような動きをしています。まぁ慣れれば、そして相応に設定すればさほど問題ではないのですが、せっかくのソフト制御がちょっともったいないなぁ、と感じました。もちろん頭は設定できますから、その点だけでも大いにメリットはありますが。

・N1MMを起動中はWinkey-USBを抜き差しできない…どうしても抜き差しするなら、それより前に設定でWinkeyを接続しないように変更してからでないと、エラーが出てその後接続しても認識してくれません。まぁ元々がシリアル - USB変換チップを介しているんですからこれは仕方ないでしょうね。不満というより注意点でしょう。

 それでも、次からもまたこれ使いますよ。キーヤとして単独でもスタンバイ出力ありますし、その時でも頭の部分の設定も可能ですから。ボタンを押したらすぐメッセージ送出開始するのも、やはり気持ちいいものですね。

 4/15追記:なぜかスタンドアロンモードの時のスタンバイ出力に関する設定が見あたりません。どこかで見たような気がするのですが…スミマセン。

 ここで、ここまで長文を読んで下さった方へのお知らせ。実はある方からWinkey-USB代理購入の依頼をお受けしております。まとめ買いしてもほとんどメリットはないし、むしろ送料が二重にかかるのでかえって出費がかさみそうですが、PayPalのアカウントを作るのが面倒とか、英語の読み書きが面倒だということであればどうぞこの機会におっしゃって下さい。この記事へのコメントでも結構ですが直接メールをいただければと存じます。金曜日(4/17)の夕方までお待ちして、その後まとめて注文しようと思います。もちろんメールいただいた場合の秘密は厳守いたします。(本件について、トラックバック含む他への転載などはご遠慮願いますm(_ _)m )

 ともあれ、今回も下手くそなオペで始終ご迷惑をおかけしましたであろうこと、この場をお借りして深くお詫び申し上げます。さすがに160は秋までお休み、ですね。その間にキーヤー・無線機の修理と切替器の改修をやっておくことにします。

コメント(7)

お疲れ様でした。仕事をしながら80mのJIDXでナンバー交換しておりました。私はPY2ができただけでも御の字かも。
160mもときどきワッチしておりまして、グァンバッているなぁ、なんて思っておりました。

おぉぉ、早速のコメントありがとうございます! JIDXでNewが増えたなんて、いいですね! 小生はコンテスト的には…でした。密かに南米など期待してたんですが、例年通り甘かったようです。そして、またまたお恥ずかしいところを聞かれてしまっていたようですね。はい、無線機とアンプが相当頑張ってくれてました(^^;;

お疲れ様でした。色々あったようですがフル参加できたようで何よりです。
私はKDHさんの半分も出来ず、10局、6c、5zでした。Zone24,25が出た時間に夕食をとっていたのは失敗。
しかし、参加者が無いコンテストでした。Logは一応送りましたがアリバイ証明に過ぎません。

やっぱりトータルでの試験運用は欠かせませんな。他山の石とさせて頂きます。

いやホントお恥ずかしい限りです。何とか対処できたものの、とても褒められたものではありませんね。とりあえずフォトカプラを手配しました。

 「アリバイ証明」…まさに言い得て妙ですね。小生の場合はかなりの時間垂れ流し状態でしたので、もうええって、とだいぶ言われていそうです(^^;; それにしてもあれだけいるBYが一局もできなかったのは意外でした。相当嫌われてるのかな…?

日曜の晩、時間があったので聞いていました。
CONDXもアクティビティーもさっぱりでしたね。

WinkeyUSB、一口お願いします。Paypal使えないので。
ところで、K1ELは交通事故のためキットビジネスから手を引くとあります。別の人が引き継ぐそうですが心配ですね。

JIDXお疲れ様でした。
KDH局がクラスターにUPされていましたので、7MHzのアンテナ(もちろんM-ホイップ)とFR-101で聞いてみました。
いや〜599でとてもFBに入感しておりましたよ。
ところで”パワー制御の方法が良くないのか、ちょっと熱を持ってくると、送信し始めだけパワーが少し余分に出て、数秒後からあとは一定という感じになるんです。”ですが、TS-950取扱説明書103ページのW8カットはお済みでしょうか?フルブレークインで使われているのであれば的外れですが、セミなら効果絶大?と思いますが・・・
すでに実施済みでしたらすいません。

長谷川さん、どうも20mだけは良かった?ようですね。もっとも160はオマケみたいなものなので、たとえば傾斜配点をもう少し大きく(現行の4点から10点くらいに)してもらうとかしない限りアクティビティも上がらないように感じます。

 それから、ご依頼の件了解いたしました。長谷川さんにも便乗いただけるなら心強いです。お使いになってみて、小生の理解に間違いがあれば、ぜひご教示下さいませ。K1ELがそのような事態だったというのもチェック漏れでした。3月の時点でニュースに載せていたようですね。小生が注文した時点ですでにそうだったようです。情報ありがとうございました。

 斉藤さん、FR-101って160mもついてたんですね。確かオプションだったような記憶が…いや、斉藤さんのことですから当然フルオプションですよね。まぁ国内には飛んでたようで(^^; それからW8カットの情報もありがとうございます。お察しの通りここはずいぶん前に処置済みでした。でもブレークインではなくてPTT on にしてから(設定で)120ms後にキーイングを開始させているので、ここの部分はあまり関係ないように思いますがどうでしょう? 単純にパワー制御の仕方が原始的なだけだと感じております。

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この記事について

このページは、ji3kdhが2009年4月13日(月) 23:40に書いた記事です。

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