RFサンプラ


 前から欲しかった(必要に迫られていた)RFサンプラ(カップラ)を製作しました。


 中身はこんな感じです。こちらの書き込みを参考にさせていただき一応50dBのつもりで製作しましたが、一部手抜きしましたので周波数特性はあまり良くないかも知れません。50MHzのアンプを作ることになったら、また改めて考えることにします。(→どなたか特性を取ってみていただけませんか?)

 (2012/10/26:リンク切れに伴い変更)


 早速先日のLPFの特性を。

 まずはLPFなしの状態。当然ながらC級なのでひどいもんです。


 そしてこちらがLPFありの状態。

 あいだのは何か混変調みたいで除外するにしても、第二高調波が-35dBというのはいただけませんねぇ。やはりインダクタンス低下が効いてしまってるんでしょう。


 こちらは電源電圧を下げて60W出力にした状態。辛うじて-40dBを確保しています。

 ところでトロイダルコアの磁気飽和疑いですが、ドレインに近い方(インピーダンスが低いので電流が多い)のトランスがかなり発熱します。巻き数を5回に減らしてだいぶマシになったものの、それでもまだ発熱します。でも5回より減らす勇気がないなぁ…平衡不平衡変換側はほとんど発熱しませんので、2〜3回巻きだと大丈夫なんでしょうけど、それでインダクタンスを稼ぐには現状3スタックの物を倍くらいにせんといかんかも知れませんね。

 …とか何とかいいながら、どっちみち50Wしか出せんのですし間欠運用では壊れるまでいかなそうなので、とりあえず現状で進めることにします。C級出力波形は全く変化がないのですが、ひょっとして右下がりなのは矩形波ではなくサイン波を入れてるからではないか、と思うようになったり。。。いずれにしても、セットの形にしてからでも遅くないので後回しです(^^;;

コメント(3)

これもきれいですね。
私もあの掲示板その他も参考に、抵抗分割、C分割などは散々やったのですが、コムジェネの基本波50MHzで70dB、2倍で65dB、3倍から11倍くらいまでは大体±2dB程度という特性は得られたので、しばらく使っていました。200MHzを超えると抵抗のL分、C分が効いてきて減衰が甘くなります。

下から50MHz程度まででしたら上記の理由による減衰量の低下は少ないと思います。高域の減衰量の低下が気になるようならば、コムジェネとスペアナで特性を見ながら、写真の100Ω二本の部分に100pFくらいのトリマか固定コンデンサをパラって高域を補正してやるだけで良いでしょう。

ちょっと私のサンプラーを出してきて100kHzから50MHzくらいまでの特性を確認してみます。

8.2kΩの2WP型抵抗と100Ω二本で測ってみましたが、135kHzの減衰量は50.0dB付近です(絶対値は信用できませんけどね)。1、5、10、20MHzでは-0.2dB、30MHzでは-0.5dB、50MHzでは-1.5dB程度になりましたから、135k〜20MHzくらいまでは±0.2dB程度、30MHzまでは±0.5dBくらいの平坦性で行けるということではないでしょうか。

マイナスの数値は減衰量が小さくなって分岐出力が大きくなっている、ということです。

こちらも貴重なコメント、ありがとうございます。70dBもの減衰量のものでしたら、いい特性を得るには相当な苦労があったのではないでしょうか。それに比べて小生などは「どうせ1.8の高調波が見れたらええんやし」と、100Ωパラの部分も対角に配置することすらせず手抜きしました(^^; せめてそこぐらいは真面目にやっておいた方がいいかも知れませんね。それほど手間がかかるわけでもないですし。

 それからお手持ちのものの特性についても、ありがとうございます。小生のはP型ではなく金被なので、もう少し悪い方向かも知れません。いずれにしてもローバンドのアンプチェック用としてはまず問題なさそうですね。

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このページは、ji3kdhが2009年6月 4日(木) 20:09に書いた記事です。

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