がつ〜ん!

 どこかで見かけたようなタイトルを付けたくなってしまう物が届きました。

 左は以前入手した物


 実際こんなのがあってもアレなんですが、まぁ大は小を兼ねるだろうってことと、一度中身を見たかったという欲求を満たすのに充分納得できるお値段だったのとで、ついお願いしてしまった次第。


 中身は二つの角筒を隣り合わせにひっつけてるのも含め、手作り感満載ですね。標記のパワーはともかく、さすがに我が家の最大出力(もちろん1kW)ではどうもない感じです。


 向かって右側の部屋。


 左側の部屋。


 反対側からの風景。メインの大きいコイルとコンデンサに、それぞれ小さい物を追加して微調整しているようで、なるほど面白い方法だなと感じました。


 ただちょっと不思議なのはこのケース化でして、筒の上下をアルミ板で挟んでるのはいいものの、その板を長ビス4本で上下から押さえてるだけなんです。筒とは接触しているだけ。磨いてあるとはいえ、ビス止めせんでええんかな? もう少し厚みがあったらタップを切ってビスを追加してみたいところですが、とりあえず長ビスがグラグラしないように下側にナットを追加しておきました。なぜかインチ目のものが使われていました(ビスしか在庫なし)ので、旧JISのM4ナットで応急処置。

 いずれ大輪田某所で特性を見ていただくとしましょうか(^^)

コメント(14)

こんばんは、
ウチの発々用のフィルター(覚えてらっしゃるかな?)のコンデンサはこのLPFがヒントになってました。
特性測るときはmaxパワーでね、ってどうやってやるんやろ?

こんにちは。ご無沙汰しております。

大きなコイル4個でπ型フィルタを構成、小さいコイルとコンデンサは直列で減衰極(誘導M)を作って肩特性を向上しています。

これはB&WとかDaiwaとかCosmoなどのLPFと共通の構成です。

中仕切りを貫通させるのにテフロンチューブをかぶせていたりして、やっぱり手作り感が相当ありますなぁ。

同じような四角いLPFはリンクのページにもあり、これは減衰極として直列共振を利用しています。

テフロンシートをネジで締めるタイプのコンデンサは低価格ででき、作りやすく、安定なのでよく使われますが、送信機が発振したりすると穴が開いたりします。

大前さん:もちろん憶えておりますとも! ただ残念なことに、以前お書きになった記事がリンク切れになってしまってますね。当時のnifty以外にどこかへ保存していらっしゃるようでしたら、ぜひまた教えて下さいませ。

 β教粗さま:いやいや、またまた無知さをさらけ出してしまいました(^^; そうですか、これ減衰極でしたか。微調整にしては大きいなとも思ったんですが、深く追求しないのがいつもの悪いところでして、再び反省であります。ご教示いただきましたリンク先も興味深く見せていただいております。

 ところで、現行品( http://www.rfinq.com/lp10000h.html )と比べてみますと、やはり6kWDCというのはいささか眉唾物のように感じてしまいますね。そのあたりのことがあって、現行品ではないということだと理解しております。まぁ上述の通り我が家的には全く問題ないレベルですけど。

すみません、コメント忘れ一件。大前さん、特性を取ると言いましてももちろん耐電力の特性など取れるはずもありません(^^; ので、大人しくmax 0dBmあたりで帯域通過特性を採取させていただくことにします(^^)

こんばんは。

そうですねぇ。6kDCって出力3.5kWとして、ただでさえ50Ωでも8.3Armsの電流が流れますから、LCが保つかどうか?というところですね。

> 同じような四角いLPFはリンクのページにもあり、これは減衰極として直列共振を利用しています。

と書きましたが、正しくは、並列共振を利用し、それを信号経路に直列に入れる形にしています、でした。

π型フィルタと減衰極の組み合わせはポピュラーなものですが、やってみると結構職人芸的な感じで、散々やらないと良い特性は出ないようです。私はそれよりは安易にデュプレクサー型の、50MHzまでは数段のπ型で、それ以上はHPFに終端抵抗を付けた物を実験しておりましたが、大体できました。

通過帯域(例えば50MHz)の損失が0.2dB以下、100MHzの損失が80dB以上、その上に通過帯域のリターンロス(SWR)が低いこと、などをすべて満足させるのは厳しいと思います。でも市販品ではちゃんと実現して売ってますから凄いですね。

再びありがとうございます。まず6kWDCですが、この製品の銘板の場合、いわゆるリニアアンプの入力電力なんでしょうか…自分は通過電力として、連続6kWと理解してたんですが、でもそれですと「DC」はちょっとおかしいかもですね。なるほど3.5kWならまだ分からないでもないかな? いずれにしても自分には無縁の世界ですが(^^;

 それから、まったくおっしゃる通り、コモンモードフィルタなどに比べて、この手のフィルタはいざ作るとなるとかなり難しいだろうなと感じます。自分にはとても真似できる世界ではありません。コモンモードフィルタの方はまだ、見てくれを問わなければなんとかなりますけど(その割に市販品が高いのは、やっぱし見てくれかな)。

 LPF/HPF組み合わせ型は、ずいぶん前にシンワのでしたかを初めて見た時、素晴らしいアイディアだなと思いました。β教粗さまでも苦労なさるのなら、やはり自分のような素人が組むとしたらこの方法しかなさそうですね(^^;

杉山さん
niftyを解約したときにこっちへ丸まる移しました。
覚えていただいていてちょっと嬉しいです。
http://www.mars.dti.ne.jp/~ohmae/ant/noise/noise.html

おぉ、これこれこれですがな! ありがとうございます。昔の記事からのリンクも修正させていただきました(^^)
http://www.2333.net/~ji3kdh/weblog/archives/2005/07/post_131.html

うちの50MHz用のちっちゃいの六角袋ナット赤錆ですが気にしなく使ってますけど気を付けてね。

SMCなんとかでしたっけ?
BencherのYA-1とかもあったような?。

SMFでしたね

おはようございます。

ラベルの写真を見ると12kW PEP、6kW DCと書いてありましたねぇ。これだったら終段の入力電力ではありませんね。

50Ωに対して直流で6kW発生させるのでしたら約11Aです。交流だったら50Ωに対して550Vrmsの電圧になります。このくらいは保つよ、ということでしょう。でも大抵の送信機のスプリアスが-30dBとしたら6kWで6Wですからねぇ。どこか燃えますよねぇ。

デュプレクサー型のLPF/HPFは前にも散々書きましたがMRF151のアンプ回路でスプリアスが5W〜10Wも出ていたのから始まったんですが、大前さんの発々のノイズ対策からも感じ取れますが、πでもデュプレクサーでも、いかに客観的で一貫した評価手法を取るかというのが大切です。

もう15年くらい前かな、コスモに行って目の前でLPFをどう調整するか見学したことがありました。スペアナ+TGを見ながらπ型のコンデンサを小さいスパナでちょいちょいと調整して、あとはリターンロスブリッジをつないでリターンロスを確認しておしまい、でした。

Sharyoさま:錆びたコネクタといえばいつも使ってる方のBird43、Mコネがだいぶ曇ってきてるんですよね。週末の昼間、暇な時間にでも磨いてみようか、でもやっぱし根本的には新品に交換かなと思ったりしております。その辺から不要輻射がってことですね? はい、気をつけさせていただきます。

 β教粗さま:再びありがとうございます。ド素人の自分としては、11Aも流すなら半田づけだけではちょっと心許ないのではと思ったりしますが余計な心配なんでしょうね(^^; はい、この手の物はおっしゃる通り、どうやって評価・確認するかということも大切ですね。究極は障害が出なければ良い、ということになりますが。

 そんな貴重なシーンにお立ち会いになったことがおありとは、なかなかない機会でしょうから羨ましい限りですね。コスモさんは確か実地での対策も積極的にしていらっしゃったでしょうから、実際のところLPFはそこそこ性能が確保できていればいいという観点だったのかも…というのは都合よく考えすぎでしょうか。

 前にも少し書いたことがあったかも知れませんが、自分の中学生・高校生時代、コモンモード障害なんてものの存在を知っていたら、だいぶ無線人生も変わってただろうなと思います。

実はiceのフィルタがこれと同じ構造のケースです。
前からよく似た筐体だと思っていたのですが、インチねじってことはiceからのoem?

おぉ、いつもながらTNX INFO!! なるほどOEMのセンは全く想像に至りませんでしたが、充分あり得る話ですね。Google先生のお話では、ICEは今Morganとかいう名前になっているようで、この手の物ではLPFはなくてBPFそれも200W耐入力というものだけが存在しているようです。
http://www.morganmfg.us/radio-products/individual-bandpass-filters/

 材質とかホントそっくりですね。

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このページは、ji3kdhが2011年11月22日(火) 19:11に書いた記事です。

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