4-400A

 ある方からいただいた私信がきっかけで、前からやってみたかった3-500Zとの差し替え実験をSB-1000でやってみました。

 写真は左からEimacの3-500Z(いわく付き1990年代モノ)、Amperexの3-500Z、そしてEimacの4-400A(1960年代のもの)。


 3-500Zとは三極管と四極管の違いやプレート損失が違うというのはもちろん、ベタコンでそのまま挿すにしてもその他にいろいろな差異があります。

1) 背が高い
2) 足元のアルミ製ハカマの直径が大きい
3) より高いプレート電圧が必要
4) バイアスが深い浅い

 ただ、もしこれらがクリアできるなら、流通量はそこそこある上に安いですし、3-500Zより頑丈そうなのでメリットはあるのではないでしょうか。


 エレメントはフルスケール2500Wのものです。50Wで押してこの状態、すでにIgは150mAほど流れています。なおアイドリングは20mAほどでしたので、SSBで使うには問題がありそうですね。仮にツェナをバイパスしてみたら80mAほどになりましたが、これでもまだ少し足りないかも知れません


 ダメよを承知で80Wほどで無理押ししてみたのがこの状態。まぁこれは参考にもならんでしょうが、500W outには使えないこともないと言えそうですね。

 ちなみにEimacのもの(一枚目の写真のサンプルは案の定内部放電してしまいましたので、別の健全なもの)では50Wで押して750W、Amperexでは800W以上出ました。4-400Aではやはりもう少しプレート電圧が必要なんでしょう(今回負荷時で約3kV)か、あるいはベタコンで使うとこの程度なのでしょうか。

 なお残念ながらTL-922/SB-220/HL-2Kでは、主にサイズ的な問題でただ単に差し替えて流用というわけにはいきませんので念のため。


 4-400A、えぇ感じにいこってますが、キーイングと同時に少し青くグロー放電しています。


 こちらは3-500Z、よく見る風景ですね。

コメント(13)

ロシア球のGI-7Bに載せかえるのも流行ってるそうですけど、やはり直熱でないとね。
いざ鎌倉のときに3分待ってたらラーメンは出来るけどDXは出来まへん。

Igの測定は、どうやってされました? そのままだと、Isg+Igとなってしまうハズですが・・・4-400AのベタコンGGのIg MAXは規格上は100mAのようですけどIsgのMAXが不明で、いったいどれぐらい流れるものなのか解からないです。Sg損失は35Wもあるので、いくら流れても問題ないのですが。

高橋さん:922の蘇生術ですね? ロシア球でもいいんですが、放熱をはじめとして労多くしてという感じが強いですよね。しかも、それらロシア球も流通量は減っています。素直に3-500Zを探す方が良さそうな感じですね、たとえチャイマックでも。もちろん、直熱管のメリットも捨てがたいものがありますし。

 西村さん:お察しの通り、全く何もしないで差し替えただけですのでIsg+Icgです。ベタコンですから、本来あまり流れないIcgがジャンジャン流れてる可能性はありますね。「使えるかどうか」というより「挿してみたらたまたまパワーが出ました」というレポートでしかありません(^^; 922などで使えるなら正規の電圧を加えてみるのも面白そうなのですが、そもそもSB-1000というのが非現実的なので(というのを言い訳にして)割愛させていただきました。922やSB220でも、ベース部分をくり抜けばあるいは使えるかも知れませんが、今のところそこまで不自由していませんのでまたの機会にということで。

4-400Appアンプ製作時にちょっとだけベタコンを実験したことありますが、Sgにも結構な電流が流れ、文献にある「大半がCgに流れる」では無かったので驚きでした。
TL-922はロード時に3kVをキープできないので、SB-1000の方が「代替品として4-400Aを使う」に適していると思います。効率もちゃんと取れていそうだし。

あっ、流れないのはSgでしたか、記憶違いでした。Sgにジャンジャン流れるというのは、西村さんの実験結果を記憶してたのかな?(^^; (相変わらずいい加減なもので)

 厳密には負荷時3kVはちょっとひいき目なんですが、少しでも高い電圧で試せるものということでやってみました。まぁ他に選択肢がないというのも主な理由ですが。

 4-400Aは中古がこれを含めて2本(いずれも管面内側が少し茶色い)、そしてほとんど未使用品と聞いてるものが1本あります。大差ないでしょうが、残りのものもいずれ同じ方法で試し打ちしてみます。

20年くらい前、ANELVAの装置のオーバーホールとちょっと改造の時にHenryのRF電源で3CX800A7を1本で500Wでしたが少し大きいのかと思いますが大きさ同じくらいでしょうかね?。

物理的な大きさのことでしたら、3-500Z/4-400Aに比べれば3CX800A7は少し小さいです。直径だけを見れば3-500Zは8877(3CX1500A7)と同じなんです。鉄球をブックファンで冷やすのはちょっと…というのがこれでもお分かりいただけると思います(^^;

 8877はもう処分してしまってありませんが、3CX800A7は手元に何本かございますので、折を見て写真をネタにさせていただきましょうか(^^)

昔のSSBハンドブックを眺めていたら4−400のベタコンGGアンプの記述がありました。20年以上前に4X150Aで試しましたが壊した記憶があります。手元に知人から預かっているヒューズの飛んだ922に入っていたフランスの3−500Zがあります。ガラスが薄黒くくすんでいるので922に入れて試すのは怖いです。

TNX INFO!! 早速久しぶりに同じ本を開いております。今までは3-400Zシングルのところばかり読んでた記憶しかありませんでした。簡単にIsg/Icgを読み分ける方法がありましたので、機会があれば真似させていただこうと思います。4X150などはグリッドがあまり強くないようなので、GGだと壊さない範囲ではドライブ不足になってしまいそうですね。身近に4X150のGGでうまくいったという例を聞いたことはありますが、話にお聞きしただけで詳しいことは分かっておりません。

 SSBハンドブック、ついついその他のページも読みふけってしまっています。他にも、手元にあるにも関わらず見てない・憶えてない資料がいっぱいありそうです(^^;

 ところでその黒ずんだタマ、もしご不要でしたらぜひ譲って下さい!! 真空度チェックからはじめてネタにさせていただき、あわよくば…(^^;;;

こんばんは。

3−500Z、申し訳ありません。所有者はオブジェにしたいそうですのでお譲りするのはできないようです。その内、飽きたら貰ってきますhi

922をコンパネで作った箱の上に載せてヘンリーみたいなコンソールタイプにしようと思っています。箱の中にはラインフィルタを入れますかhi。

残念でした(^^; 922をコンソールタイプになさるなら、電源強化・空冷強化して安心の1kW化ができそうですね(^^)

4極X球のベタコンGGはスーパーカソードドライブが良いと聞いたことがあります。
ググると色々ヒットします。

おぉ、スーパーカソードドライブ…四極管なんて使うことないわと思っておりましたが、なるほど面白そうですね。ズボラな自分向きです(^^; 折を見て試してみましょう…とはいうものの、ここで歪みの測定なんてできないので、またまた「動きましたぁ」だけかな。

 Googleって最初に出てくるこちらが面白いですね。
http://www6.plala.or.jp/tyata/tec/10.htm

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このページは、ji3kdhが2011年12月11日(日) 18:59に書いた記事です。

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