AA-200 1の3


 こちらの続きなわけですが。

 写真は(ある方から教えていただいた)内部のブリッジ入力ポイントでの様子、縦軸は1V/div。


 そこで、サージよけでまず頭に浮かんだサージアブソーバを手配。試しに18V/22V/27Vを選んでみましたが、サイズ的な制約があるので耐容量は小さいものです。


 ところが、いかにもセラミックコンデンサという形状から、もしかしてと測ってみたところ…これはいただけませんね。ERZV10D180(18Vもの)で3800pF。22Vや27Vものではそれぞれやや少なくなります(極間が広くなるからでしょうね)が、いずれにしても数千pFのレベル。


 そこで、YamadaさんにコメントいただいたTVSダイオードなるものを入手してみました。

 選択肢ですが、リードタイプのものはほとんど存在してません。その中で双方向性、電圧や耐容量などを考え合わせるとさらに限られてきます。今回選んだ左は頼もしいいかつさの1.5KE6.8CA(6.8V1.5kW)というもの、右はそれよりやや小振りなP6KE7.5CA(7.5V600W)。


 しかし…

 1.5KE6.8CAはなんと5500pF。


 P6KE7.5CAでも2300pF。

 う〜ん


 そこで、背中合わせの1S223(7.5V1W)を見てみたら…2300pF。


 同じく1S227(12V1W)では、1230pF…もう写真もブレブレになるわけですよ。


 ならば、小さい1S137(7.5V250mW)では…ようやく一桁改善されて220pF。しかし、これでもまだかなり大きいですね…しかも見るからに頼りないし。

 さてさてどうしたものでしょう。まさかLも入れるとか? ない頭を使ってもう少し考えてみます。

コメント(5)

TVSダイオードの容量って10pF前後ぐらいじゃなかったかなぁ
半導体の入力容量はこの種のLCメータじゃうまく測れないのかも?

重ねてありがとうございます。ちょっと調べてみたんですが、そういうことを謳っている特殊なものでない限り、「ジャンクション容量」はかなり大きいようですね。今回のものも、だいたいカタログ値通りになっているようです。
http://www.littelfuse.com/products/tvs-diodes/leaded/~/media/Electronics_Technical/Catalogs/Littelfuse_TVS_Diode_Catalog.pdf

 そういう特殊なものをもう少し物色してみますが、根本的にはアンプ部分をディスクリートなどで組み替える以外にないような雰囲気ですね。事実、後継種がそうなっているようですし…困ったものです。

ああ,低容量タイプじゃないとダメでしたか,失礼しました.
なんか適当なMMICとかないですかねー

そうでしたか。135kHzなどの低い周波数だったから背中合わせのツェナでも使えたんですね。無知でした。

それなら単純にシリコンダイオードを4〜5個くらいシリーズにした物を互いに逆接続するとか...
もっと単純に、10kΩくらいの抵抗で終端しちゃうとか...(静電気には効果ありそうな気がします)

Yamadaさん:HFのハイバンドくらいまでは守備範囲にしておきたいので、そうなってしまいますよね。昔の記憶でμPC1677なんかも思い浮かべたんですが、これっというのはなかなか…今回のICは、小さくてゲインも出力もあって、壊れさえしなければ素晴らしいんですが(^^;;

 β教粗さま:そうですね、ウダウダ言ってるうちにまた壊す可能性が高いので、取り急ぎ高抵抗を入れておくことにさせていただきます。普通のダイオードの直列は、それこそジャンクション容量を減らすことにもなりますからスペースさえ許せばいけそうですね。1N4007(1000V1A)を(単品で)測ってみたら、20pFでした。5個シリーズを逆並列(=10個使い)にすれば容量としては全く問題なさそうですが、さてどうやって実装しよう…(^^;;

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この記事について

このページは、ji3kdhが2013年6月 7日(金) 18:24に書いた記事です。

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