TS-690 1の5

 今回のお題ではないのですが、やっとのことでフロントパネルが元に戻りました。元々10W機にオプションを入れていったものですので、これで正解だったんです。まして450なんて…(^^;


 さて今回のネタは、後出しじゃんけん・総パクリ! 澄川さんとこのをまんま真似させていただいただけです。というわけで、ご覧になってない方はまずこちらのオリジナル記事をどうぞ。
TCXO for TS-690S その1
TCXO for TS-690S その2
TCXO for TS-690S その3
TCXO for TS-690S final

 必要な品物は最初の記事がupされた時点で入手してありました。ひょっとして記事のせいで入手難にでもなったら困りますから(^^; 写真、右上のクロックモジュールは大きさ確認のためだけのもので、今回の作業には関係ありません。(確か昔PC-8801から部品取りしたものだったような記憶が)


 加工と言ってもただ下駄基板に載せるだけなんですが、こういう細かい作業がだんだん辛くなってきてます。少し前までは全然細かい部類に入ってなかったんですがねぇ…


 ついてですから、おまじないのパスコンも貼り付けておきました。


 ターゲットはこちら。


 澄川さんは基板を単体にして作業なさったようですが、僕は横着して取説に書かれている方法(SO-2の取り付け方法)に基づいて、最低限のケーブルを外すだけの状態で作業しました。

 しかしこれ、今のユーザにここまでの作業をさせるのは、ちょっと酷やないかなぁ。戻すときにケーブルを挟んだり傷めたりしてしまいそう。


 組み込み完了。何しろ後追いですから気楽なものです(^^;;


 さて問題はここからです。せっかく組み込んだはいいけど、どれだけどうなったかに興味あるところ。未較正ではありますが我が家でそこそこ基準的なものを並べて、調べてみることに。


 一応、条件は次の通りとしてみました。

・通電直後、あらかじめメモリに登録した50.110MHzをCWモードで連続受信し、そのオーディオ出力の(トーンの)周波数変化を見る
・発振器:HP8664A OPT001,004 (一年ほど前にルビジウムと鳴き合わせしたもの)
・カウンタ:SC7201 (基準発振はHP8664Aから供給…測定系のズレを少しでも吸収できるかなと思って)

 写真はデータ比較のための参考出品、TCXO入りのK3です。


 実は情けないくらいの原始的な舞台裏…カウンタの指示を一分おきに手書きで記録。さすがにしんどい(トイレも行けない)ので、各々一時間の測定としました。もちろん今回の作業前、TCXOのない690もデータ取りしました。要するに一時間×3クルー張り付きということですHi


 こちらがその結果(クリックで拡大)。

・測定時の室温は、690ノーマル時19℃、K3時21℃、690+TCXO時21℃。開始時と終了時でほぼ変化なし
・K3のデータが途中で終わってるのは、SSGが突然そこでロック外れ?したため。(たまにあるんです…ジャン測の悲しいところ)

 …さて、これをどう取るかです。今回のユニットがこういう制御をしているのか、あるいは測定系で何か不具合が出ていたか。ないとは思うものの、後者の疑いを消すためにもう一度データ取りしてから記事にしようと思ってたんですが、面倒になったので後回し、とりあえずここまでをまとめてみました。数Hzではありますが、こういう突然の変移、JT65やJT9などではどの程度影響があるんでしょうか。もちろんCW/SSBでは何の問題もないでしょうけど。

 あと失敗したのは、レベルその他がどう変わったかを事前にデータ取りしてなかったことです。まともなスペアナがないので多くを望めませんが、それでも傾向はつかめたはずですので失敗でした。物理的に元に戻すことは不可能ではないですが、同じく面倒なので割愛(^^;

 どうも中途半端な感じですが、しばらくこれで使ってみてまた気が向いたら改めてデータ取りしてみます。まずは澄川さん、ありがとうございました!!

コメント(5)

オオッ!ついに仕上げましたね.

 定量的に判ると,どんなレベルなのかが判って助かります.ありがとうございました.
 CWとSSBで使った限りでは,今のところ取付けてから不具合は無いですよ.
 データ通信でも,PSKなら問題なさそうですね.

 そうか,パスコンを取付けるのは忘れていましたね.
 取外す作業は,しばらくしたくないので,不具合が発生したら考えますわ.Hi
 何よりも,安価で±2.5ppmのTCXO装備になる事が,アマチュア的で良いでからね.
 これで,少しは安心して使えます.ありがとうございました.

いいですねえ.
うちの850はSO-2のところに外部からGPS入れてます.

制御がカクカクするのは保温材で覆ったらどうなりますでしょうか.
ジッタも問題なさそうでしょうか,買っておこうかなー

澄川さん : いえいえ、お礼を申し上げなくてはならないのはこちらの方です。ご紹介いただかなかったら全く存在すら存じませんでしたし、それどころかこういう方法すら思いつきませんでした。こちらでも、幸い今のところ何事もなかったかのように動作しているように見受けられます。

 それとパスコンについては、文字通りおまじないでして入れたから(入れなかったから)どうということはまずないと思います。気休めですね…その点では、穴あき基板にアースパターンつきを使ったのも単なる気休めでして(^^;

 データ取りについては、飽和するところまで頑張ればいいんでしょうけれど、今のところそこまでの馬力がないのでスミマセンm(_ _)m ともあれ、ありがとうございました!

 Yamadaさん : そう、GPSを利用なさってましたよね。あれは素晴らしいです。持ち運びなさらないのでしたら、あのやり方(ダブラ経由で10MHzを注入)の方が確実ではないでしょうか。世間にはそのためのキットのようなものも存在するようですね。

 まぁ今回のものは、お陰さまで「失敗しても大丈夫なくらいお安く入手できる」というのが大きいですね。カクカクするのは、全くの想像ですが何かチップが仕込まれていてソフト的に制御してるのかな、と。また気合いのあるときに再度データ取りしてみますが、もちろんYamadaさんによる追試も大歓迎ですので!! (^^)

10MHz基準×ダブラについては某国内QSOをワッチしてたときに
『HF帯の逓倍器を入れるなんてとんでもない,使い物にならない,100kHzでやるべき.』
とおっしゃっている方がありました.
私は何の不具合も感じていないのですが,気がつかないだけなのか..^^;

うーん、なるほどそういうお考えもあるんですね…ぱちぱち切り替えられるようにでもしてあればまだしも、普通の状態なら僕も到底気づかなそうHi 今回のも、見る人が見たら『何ということを』ってなのがあるかも知れません。

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この記事について

このページは、ji3kdhが2015年5月27日(水) 20:45に書いた記事です。

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