企画倒れ


 この時悩んだことに、再トライしてみましたが…

 当時のDFC-230では筐体内にスペースがまるでなかったこともあって、あんまり真面目に取り組まずすぐ止めてしまってました。今回「そういえば」と思い出し、中が広々としたVFO-230でもう一度やってみようと思い立ったわけです。

 それで、前回の「リセット回路がおかしいのでは」という疑問についてですが、これは完全に僕の勘違いでした。NECだけでなく他にも色々データシートを漁っていたら、Intelのものに割と詳しく載ってました(さすがは本家)。それによりますと、リセットは内部RAM以外にかかるとあります。ですから回路図通りで正解なんですね。

 それで、あの時も今回も、いったい何がしたいかと白状しますと、要するに電源を切ったらメモリを忘れてしまうのを何とかしたかったんです。たとえばDFC-230なら(親機への)12Vを生かしたまま、VFO-230なら(VFO-230の)AC100Vを挿したままにしておけば覚えてるんですが、自宅では不在時できるだけ電源を元から切りたい方なので、何とかして内部のみでバックアップできないかなと画策してたわけなんです。

 ところがそのIntelのデータシートにも、この部分の具体的な参考回路なんかがないんですね。それで、今ごろかと言われそうなんですが、ひょっとしてバッテリなんかでのバックアップは考慮されてないんやないかと気がつき、試しに26番ピンに流れ込む電流を測ってみたら…なんと 5mA !! これはいけませんね。勝手にSRAMなんかをイメージしてたのが大きな間違いだったようです。当時はこれのC-MOS版なんかもなかったんでしょうね。

 というわけで、本件は標題の通りの結果となってしまいました(^^;;

コメント(2)

8048シリーズのリセット入力、プルアップ抵抗が内蔵されています。
でも、けっこう高抵抗だったような記憶が。
気になるんでデータブックを見たら200kΩとのこと。

内部RAMの電源は、ロジック系と切り離されていて、
VDDがRAMにつながってます。
VCCがGNDに落ちてもVDDに電源が供給されていたら、
RAMはバックアップされます。
けれど、電流は大。
データでは10mA(typ)、20mA(max)となっています。
「電池でバックアップ」というんじゃありません。

※8048、内部プログラムが吸い出せます。
プロテクトなんてなかった時代なんで。
逆アセンブルしてごそごそして8748(窓付きチップ)
に書き込めばオリジナル制御も可能。
ポートが空いてればEEPROM(2ピンで制御)に記憶しておく
なんてことも。

※URLはこのICのチップ写真

おぉ、早速専門家からのコメントありがとうございます! そうですか10mAですか…でしたら、さすがにバッテリどうこうは厳しいですね。こちらでは複数の測定方法いずれでも5mAと出ましたんで、まだ頑張ってる方なのかも。

 そりゃEEPROMに保存なんて方法ができればかなり面白くなりそうですけど、残念ながら到底そこまでのスキルがありません(^^; せめてもし、8748のCMOSタイプで一桁以上電流が少ないとかでしたら、頑張って吸いだし〜書き込みまでやってみようかなとも思いますが。今のところ27256などのいわゆる一般的なUV-EPROMの読み書き環境しかありませんので、ちょっとレベルが…ですよね(^^;

 リンクいただきました写真、久しぶりにまたしげしげと鑑賞させていただきました(^^)

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この記事について

このページは、ji3kdhが2015年7月 1日(水) 21:24に書いた記事です。

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