RC-702 1の2


 以来、なんとか動くようにしたいとの思いで日々物色してまして、入手したのが左の写真、時計もラジオも動かないというものです。

 さてうまく行くでしょうか。


 それにしても、工場なんかで使われてたんでしょうか、筐体の中はホコリと油汚れでコテコテ、ここまでばらすだけで手は真っ黒になってしまいました。

 時計部分もフリップはじめ相当汚れてますが、直せば動きそう。ラジオ部分も何とかなりそうですが、とにかく汚れがひどいのと全体的にちゃちな感じの構造なのとで、当初の目的通り部品取りとして活用させていただくことにします。(時計部分以外は廃品回収に出しました)


 目論み通り、Copalのカシメタイプです!


 しかし…並べてみるまで気づかなかったのですが、残念ながらユニット全体の厚みが違います。また出力ギヤの形状も違います(大きさ・歯数が全く違う)ので、このまま付け替える作戦は失敗。


 こちらは本来のユニット。


 こちらは部品取り機のもの。

 両方をまじまじと見比べてみまして…


 これはいけるんやない?!


 軸を切り詰めて長さを合わせ込んでみたら…いけそう!


 (写真では分かりにくいですが)無事ばっちし収まりました!

 これで再び動き出しまして、気をよくして使ってたんですが…三日ぐらい経ってからふと見てみたら、なぜか5分くらい遅れています。それでも見たときはちゃんと動いてるので、なんでかなと思いながら時刻合わせして様子見してみたら、また数時間後に突然5分ほど遅れます。短いスパンでは正確に動いてますので、原因を突き止めるまでにいろんな回り道をしてずいぶん時間がかかりましたが…


 やっぱし原因はここにありました。

 左側に残っているのは、上で交換したギヤ。これは今回の被疑者ではありません。


 ユニットの出力ギヤにどうもガタがあるのが気になってばらしてみたところ、このようなキズが。これはいけませんねぇ。

 このようなストレスに至らないように各部を細工して組み立て、動かしてみたら…やっとこさ、今のところ丸一日正しく動いてますから多分大丈夫でしょう。しばらく様子を見ることにします。


 あとはちょっとしたお遊び。せっかくいい音で鳴るラジオ、スイッチが入ったときに糸かけダイアル部分が光る方が面白いなと思って、電球色のLEDを追加してみました。


 手抜きして未加工のままやってみたら、全体に光が行き渡らなかったので


 ヤスリとキリで拡散加工してみたところ、


 まあまあいい感じになりました。

 …写真がまずいですねぇ〜


 以来、自室にいるときはこのラジオを聴いてることが多くなってます。


 ネットラジオに慣れた身にはコマーシャルが相当うっとうしく感じられるのですが、そんなときはすぐボリュームを下げて回避。ラジオでしか入手できない情報 -知らなかった曲とか- もあることを再認識し、楽しませていただいてます。


 こちらの『ONCE MORE TIMER』、入手当初はこれの意味が良く分からなかったんですが、動作させてみて初めて分かりました。つまりこれは、設定した時刻にラジオではなくアラームを鳴らしたとき、これを押せばOFFにすることなく翌日また同じ時刻に鳴らせられる、というワンタッチのボタンなんですね。翌日のためのセットを忘れずに済むというわけです。(ラジオを鳴らすようにセットした場合は機能しません) ONCE MOREっていうからスヌーズかなと思ってたんですが、そうではないようです。


 おまけ : このモデルの時計は、午後は黄色の文字でプリントされていて、設定間違いを防げるようになっているのも面白いところです。

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この記事について

このページは、ji3kdhが2015年8月14日(金) 21:31に書いた記事です。

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