RC-702 1の1


 こちらはちょっと風変わり、パタパタ時計のついた往年の松下製ラジオ。時計が動かないというものです。

 見た目は結構汚れてて相当年季が入ってそう。


 まずはツマミ類を洗浄。ケースそのものには内側に臓物がいろいろついてるので、丸洗いはやめて拭き掃除することにします。


 ラジオの基板をずらさないと外せない構造のために、外すべきビスがちょっと多いんですが、無事ご対面。

 フリップそのものもだいぶ汚れてますねぇ。撮影してないんですが、文字のプリントがかすれてるのもあって、相当初期のもののようです(1970年代前半?)。


 そして、そうやないかなと思った通り


 COPALでした! ただしRP-200などと同様、分解整備を考慮されてないタイプでちょっと残念。


 『60CY』…昔は周波数をc/s(サイクル毎秒)と表記してたので、その名残なんでしょうね。ちなみにHzに移行されたのは1972年とのことですから、やっぱしその前後の製品なんでしょう。


 モータ側はすき間から、ギヤ側はビスと接着剤で留められてたカバーだけ外して、それぞれシリコンスプレーで薄く注油。


 ドライバで指し示す部分で断線気味の様子でしたので、残念ですがすっぱり切ってプラグを交換。併せてトラッキング火災防止のおまじないもしておきます。

 一応新しいプラグも同じメーカのにしときましたけど、大した意味はありませんね(^^;


 黒くなってたネオンランプも新しくして、あとはひたすらお掃除。


 無事動き出したんですが…数日後、それまで調子が良かった時計が突然止まってしまいました。よく見たら、窓から見える同期モータは元気よく回ってます…んん?

 (暗い写真はたまたまでして他意はありません)


 ということはギヤ側かそれ以降か…と思ってギヤ部分を見てみたら、これは大変。こんなギヤ売ってるわけないし、さてどうしよう…ラジオが意外にいい音で鳴るので、なんとか復活させたいところ。

 ちなみにそのラジオ部分、最初はFMの選局に難があったんですが、スライドスイッチの接触不良によるものでして、簡単に修復できてます。

コメント(4)

3Dプリンターなんて手も...

 この当時3Dプリンタはとても一般的ではなかった、ということを抜きにしても、こういうのってどうすればいいんでしょうね。元の見本が壊れてますから図面を起こすのに苦労しそうですし、いい加減だと時計の進みがズレてしまいますので。
 本件についてはその後ジャンクから拭き取った部品で修復し、以来今現在も元気に時を刻んでます。
https://www.1508.jp/~ji3kdh/weblog/archives/2015/08/rc-702_12.html

 3Dプリンタと言えば思い出しましたが、一つ作ってみたいものがあります。元々はそういう発想に至らず、型枠を取ってレジンでなんて思ってたんですが。いずれ取り組んでみようかな? (いつになるやら)

そういえばうちにもバリコンが壊れたラジオがあってそれも修理しなくては...
(症状としてはバリコンを回すと雑音が入ったりあらぬ周波数の放送が入る)

こういうものの例だとMDデッキがありました。
そのデッキにはMDは入るが取り出せないという症状で、分解するとネジ歯車がボロボロに崩れていました。
今はその歯車を3Dプリンターを持っている人に頼んで作ってもらってます。
...しかし、そんなに負荷がかからないところなのになぜ砕けるのでしょうか...

 そのラジオ、お伺いする限りではバリコンを清掃もしくは交換、みたいな感じですね。どういうバリコンかにもよりますが。
 MDデッキの不具合はCDドライブでも似たようなことがありそう。時計の場合もそうですが、例えば反対向きだったとかストッパを越えてとかの想定外の力がかかった、くらいしか考えにくいですね。

 いずれも続編を勝手に楽しみにさせていただきます(^^)

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この記事について

このページは、ji3kdhが2015年8月 1日(土) 8:30に書いた記事です。

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