GS-3000 1の1


 ろいろとやりかけのものが待機してる中、『できれば早めに』とやってまいりましたこちら、『突然通電しなくなった』という安定化電源。(写真は修理完了後の一枚)

 実はこのモデル、昔(1990年代?)新品で購入後気に入って使っていたこともあり、自分的には好印象の一品です。残念ながら数年前、「軽いスイッチング電源で事足りるやん」って勘違いの元に処分してしまい、今は手元にありません。


 拝見したところ大元のヒューズは無事なまま。それでも何かあると怖いのでテスタなどでさんざんチェックしたのち怖々通電…あれ、ちゃんと動いてるやん。と思いながら何度かON/OFFを繰り返したりしてると、やがて小さい『プチッ』という音とともにうんともすんとも言わなくなってしまいました。ははーん、これですな。

 結局、この電源スイッチ(DS-325)が壊れてしまってるようです。


 ネットで購入してもいいんですが、たまたま他の用事で立ち寄った日本橋で同じものを見つけたのでゲットし、いそいそと取りかかります…が、これ誰かが触ったのかな? ちょっとメーカの仕事のようには見えないのですが、どうなんでしょう。


 一応、誰に見られてもそういう風に言われなさそうな程度に施工。


 これで、無事安定して通電するようになりました。ただ残念ながら、元々と同じオレンジのは入手できず赤色になってしまいましたが、そこはお許しいただくことで進めさせていただいてます。


 向学のために、壊れたスイッチの中を拝見。きれいに掃除すればまた使えそうな感じもありますが、ここの数百円をケチって火災とか目も当てられませんので、潔く破棄で。

 それにしても定格10Aのスイッチがこうなるんですから、頻繁にON/OFFするならステップスタートのようなものを導入した方が良いのかも知れません。少し考えたんですが、本モデルは放熱器そのものもケース内に設置し、温度上昇に伴ってファンを回すという構造になってる関係で、なかなかスペース的な余裕がありません。どうしてもというご希望があればということで、ステップスタート実装は今後の課題とさせていただきました。


 しばらく試験して問題なく使えそうなことを確認できましたが、メータランプが切れているのを発見。そういうのがあったのを完全に失念してましたんで発見が遅れたんですが、せっかくですからそこも直しておきましょう。


 回路図によれば、ここには安定化されたDC6Vが印可されています(素晴らしい)。実測でもそうでしたので、VF=3.0〜3.2Vという電球色のLEDを二つシリーズにするのに、まことに好都合。


 ところがいざ点灯してみますと…いやいや、これはいけませんねぇ。


 そこでまずはLEDの先端を拡散加工(今回初めてキリで揉んでみました)し、メータ内に実装するのをやめてこの時のように上から照らすようにしてみます。


 うん、なかなか良くなったんではないでしょうか(完全な自己満足)。

 ともあれ、これで無事納品させていただけそうです。


 ところで本機に使われてるこのターミナル、頑丈そうで頼もしいのはいいんですが、先端が外れない(最大開いてこれ)ので丸端子が使えません。これは結構なデメリットに感じますがいかがでしょうか。僕が昔使ってた同型機には、これではなく先端が外れるタイプのターミナルが使われてました。どちらが初期型かは分かりませんが、それぞれ一長一短ってことかも知れませんね。といいますのも、これは端子部直径8mm、外れるタイプのものは直径6mmですので。

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このページは、ji3kdhが2018年10月14日(日) 20:40に書いた記事です。

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