CQ160-CW 2022


 定通り標題のイベントに参加させていただいたんですが…自分的には過去最悪と言えるくらい散々なコンテストになってしまいました。

 続きは備忘録とはいえとにかくネガティブな内容(しかもそこそこ長文)ですので、ご覧いただく際はそのつもりでお願いします。


 せっかくですからその「散々な内容」を中心に。

<リグコントロールが効かない>
 セッティング完了後各々の電源を入れてみたら、N1MM+がK3と通信できないとのエラー。どうなっとんのとデバイスマネージャを見てみたら、ご覧のような状態…えーーー、そりゃないよ! 去年の秋にはちゃんと動いてたのに!!
 で、どうすんのこれ…さすがにUSB-232C変換の予備なんか持ってないし、もう一気にテンションだだ下がり。いっそ片付けて帰ろうかとも思いましたが、今回はいろいろと新しいことをやってみたいというのもあり、何とか踏みとどまりました。しかし、ダイアルを回すたびに周波数を末尾まで手入力…次の理由とともに、結局終始全然やる気が出ないままとなってしまうことに。
 いくらelecraft純正品とはいえ、もう12年にもなるんですから仕方ないといえばそうなんですが…これ秋以降に何度もあったwindows updateが直接の原因なんでしょう。いや、そもそも事前に組み合わせテストやっとけよって話なんですが。

<全然聞こえない+全く飛ばない>
 これまで数シーズンやってきたアンテナにふと疑問を持ちはじめ、去年の秋に久々に別のものを試してみたところ盛大にやらかしてしまいました。今回はそのやらかし部分を解消して望んだんです。その前回から取り組んでるアンテナというのは結局は単なる逆Lで、少しぐらい聞こえなくてもまずは広くなったバンド幅を全域確保できて、なおかつそこそこ飛んでくれたら…との思いだったんですが。
 聞こえないのはある程度想定通りとはいえ、とにかく聞こえない。世間が群がってるパイルのご本尊が皆目聞こえないのには唖然とするしかありません。5つか6つそんなのがあったでしょうか、そのうち一つだけやっとこさZF5Tとかすかに判明したとき、これはあかんわと確信。これまでとは聞こえ方があまりにも違いすぎます。
 その分飛べばまだ少しは良かったんですが、なぜか飛びの方は全く改善されず、結局バンド幅を確保できただけという結果にこれまた唖然。原因はいくつか考えられるんですが、限られた環境と日数でそれを検証し改善していくのは結構気の遠くなる作業のような。

<室外の某作戦は1勝1敗>
 諸般の事情により詳細割愛ですが、1敗の原因はまさかそんなことがというアレ。あの時ちゃんといけてたのに。一方1勝は想定通りなことにプラスして若干副次的な事象がありました。

<室内の某作戦は概ね良好>
 こちらも同様に詳細割愛ですが、さすがにこれはそりゃそうでしょ。これがダメなら全くもって目も当てられないところでした。


<今ごろそれに気づくか>
 日曜の日没後、それにしても今回はなんでか弱い信号が聞きにくいなと思いながら、何となしに目の前の表示部を見てみたら…なんやねん『NR』って! そらあかんわ!!
 この記事の最初の写真は比較的早い時間帯に撮影したものなんですが、そこにもすでに NR が見えてます。こんなん押した覚え全くないんですが、秋に試しに入れてみたとかそんなんなんでしょうかねぇ…しかも気づくの遅すぎ! 相変わらず困ったもんです。


QRM Eliminatorは面白そう>
 今回初めて実戦導入してみました。とは言うものの、面倒なのととりあえず様子見ってのとでノイズ用のアンテナは20m程度の電線を地面に転がしただけ。それでこんな感じなんですから、しっかり取り組めばなかなかいいかも?
 ただ、ちょっとズレてくるとかえって悪化したり、そもそもノイズ成分をわざわざ目の前まで持ち込んでいるという状況をどこまで容認するか、という精神的な要因も小さくありませんでして。あくまでも実験、ですかね。ていうかそもそも垂直系で受信しようとするのが間違ってる、って話ですよねぇ


<結果>
 とにかく何しろそんな状況ですから、いつものような時系列は(メモはありますが)全くなんの参考にもならなそうなので割愛。結果も完全にアレですが、まぁこんな感じです(大いに自省を含め)。EUのSSあたりの17z前後は二晩とも起きてたんですが、やる気がなさ過ぎて座ったまま居眠りし出す始末。あーぁ

 …お恥ずかしい話、今回そこそこの成果が得られればしばらくもういいかなと思うくらい気合いを入れてたし事前準備にも力を入れてたんですが、まぁなんと言いますか、ただただビックリです。さすがに忘れ物は全くなかったんですが。
 今のところ次回は(今年の秋は欠席して)来年のこのコンテストということになるのですが、そこまでモチベーション保てるかな…

 ここまでのダラダラ長文におつきあいいただいた皆さん、そしてコンテスト中に交信いただいた皆さん、このような場ではございますが、ありがとうございました!

コメント(12)

ナンバー交換ありがとうございました。いやいや、何をおっしゃいますやら。わたしなんぞ、聞こえもしなかったところと沢山やっておられます。マルチはざっとわたしの倍ですね。それなりに聞いてたつもりだったんですが。

 こちらこそ、ありがとうございました & 早速コメントいただいていながら遅くなりまして申し訳ございません。
 そうだったんですか…差し支えなければ教えていただきたいのですが、GPのエレメントとタワーはどんな位置関係でしょうか。どれくらい離されてますか? あるいは密着させていらっしゃいますか?

コンテスト参加お疲れ様でした。
私もN1MM+ を使っていまして、RUNしている時にJAがやたらとずれて呼んでくるなと思ったら、いつの間にやらマウスのホイールを触っていてRITが入っています。
気づいたらなんて事無いのですが

杉山さん、昨年に引き続き今年もQSOありがとうございました。杉山さんの電波は結構強いし、耳も良いのでスムーズにQSO出来ました。相変わらずのコンディションで数年前の太陽黒点がボトムの時に比べるとかなり悪い状態が続いていますね。
今年もKH7Aでハワイからの参加ですが、日本の自宅からのリモートです。ハワイ側が光回線に換えてくれたので、リモートは全くストレスなく最後まで不安定になる事は一度もありませんでした。ただ二日目のノイズと空電に悩まされ、受信に苦労しました。
3830に結果と現地の状況をアップしましたのでの、良ければ読んでください。よろしくお願いします。
http://lists.contesting.com/archives//html/3830/2022-02/msg00063.html

コンテストお疲れさまでした。
本番中にお電話でお邪魔様でございました。m(_ _)m

結局あの後も9K2MUができなかったのでそのままふて寝…という流れ。ww
日曜日の午後からの部は参加しなかったので、54Qs 9S 23Cというカジュアルな結果でした。

杉山さん 皆さん お疲れさまでした。

今回は杉山さん出現の仕方を聴いていて妙にテンションが低いなぁと感じていたんですが、そういうわけだったんですか。
ぶっつけ本番だと、色々な面で難しい点がありますね... それでも50k点台は流石ですね。

こちらは今回も送信は逆L、受信は短い受信アンテナとIVを切り換えて使っていましたが、受信アンテナよりもIVの方が良く聞こえる時間帯もありました。

あと20mくらいのワイヤを二本、木に引っかけて移相給電した2SQも使っています。
これはYCCCアレーの低インピーダンスのパッシブ版ですが、EU、NAは受信アンテナやIVの方が聞こえるので、南方向専用になっています。

逆Lは水平ワイヤを調整し、デフォルトで1820付近に合わせれば概ね1800-1840くらいで使えます。
給電ボックス内で普通のプラスチックリレーを使い、ホット側の根本に直列にCを入れて、FT8とSSBはこれで使っています。
もう一つ、中心を1910付近に上げるオプションも付けてあるんですが、1.8MHz帯が解禁され国内コンテストも1.8中心になったので、今後は撤去する予定です。

デフォルトで1840に合わせておいて、CWの時だけLを入れる方がコスト的、運用的に有利と思います。

さてコンテストですが、初日の朝は、まずJH4UYBとQSO、その後RT4G UT4F UA4Mだけできました。こちらのSRは0640頃なので...

夕方は風呂に入って17時頃からCQを出すとJAにどんどん呼ばれてQSOできました。
18時頃からKH6KC、UA0、ZL、VK、1830前後だったかZM5Tが弱く聞こえて良く聞くとZF5Tで、延々呼ぶも応答なし。

NAのSRを意識して23時頃からCQを出すとNAからまあまあ呼ばれてQSOできました。BCとABも呼んできてくれました。
1時頃から寝て、04時から再開。EUには全然飛びませんが、粘って何とか局数を伸ばしました。

1810でXV1Xが出ていてしばらくオンフレで呼びましたが、up1と気付いたらすぐできました。0640頃にLZ5Rとできて、一日目は終了。

午後に数時間昼寝をしました。二日目の夕方は17時頃からCQを出すと初日ほどではないですがJAsとQSOできました。

1830頃にZF5Tが聞こえ、JAともQSOしていたのでしばらく呼んだら何とかできました。
20時前後にはコンディションが上がったようでV31XX、PJ2Tとできました。LUは気付かず。

160mのPJ2は過去に何度かCWでQSOしていますがCFMできておらず、今回LoTWがCFMになってやっと一つ増えました。

PAのK3LRが聞こえて延々呼びましたが応答なしで、NAは一番遠くてARくらいでした。やっぱりビームが欲しくなりますねw

KH7Aは奈木さんだったんですか。二日目の21時頃にS9STATICとか打っているのを聴きました。

NAのSR後、灯りを落として01時から1時間だけ、イスの上で仮眠しましたが、寝たのが短かった分、EUを20局ほど積み増しできました。

Zone 14はできずでした。SVも呼びましたが応答なしw 9K2MUも延々呼びましたがEUばかり相手にしていましたね。

結果は

Cty: 36
JA UA KH6 BY UA0 HL K ZL VK XE
VE DU KH0 UN UR EU LZ HA 9A 3W
SP 4X KL ZF V3 PJ2 JT YB OK OM
UA2 4L YL ES LY S5

States: 13
OR UT AZ CA NM NV MT CO WA ID AR AB BC

1600pt x 49 = 78k点くらいでした。

パーシャルチェックのおかげでフルコールで応答してもらえることもありましたが、少し前まではJE1BJT?と返ってきていたのが、今回はJE1CKA?と打たれたこともありましたw
JAは110局くらい、DXは160局くらいでした。

 皆さん、コメントありがとうございます!

北村さん
 ありゃ、マウスホイールでRIT操作ができるんですか? 知りませんでした(^^; ホイールはbandmapのスケール変更の時ぐらいしか使ったことありませんでして。

奈木さん
 そう言っていただけると嬉しいんですが、今回は特に悲惨でした。なんと言いますか、ここ十数年しつこく出てきたお陰かこっちのコールサインを覚えてくれてるような感じのリターンが少なくなくて、そのあたりでだいぶ助けられてるだけな感じもしてます。
 ご紹介ありがとうございます。早速拝見しましたが、雷などはまだしもBig Islandで太陽光なんて勘弁して欲しいですよね…そしてホントに、また元通り海外へ行けるように早くなって欲しいものです。

川野部さん
 その時にも申し上げましたように、ずーーっとダラダラしてましたのでちょうど良かったです。今回コンテスト中に15杯はコーヒーいただきましたよ。それでも居眠りしてましたけど(^^;
 日曜の夜から月曜の朝にかけては、前日より幾分かマシな感じでしたよ。9K2MUは良く聞こえてましてCQ JAを連発してくれてたんですが…あちらの受信が厳しいような感じでして、非力なこちらは残念ながらできませんでした。

 詳細なコメント、ありがとうございます!

 まず始めに、コンテストで呼んでいただいたとき『なにやっとんの』ってぐらいとっ散らかってしまい、お恥ずかしい限りです。モタモタしまして申し訳ございませんでした。あの時変なキーに触ってしまったようで思い通りのメッセージが出ず、あたふたしてしまいました(^^;;
 そうでしたか、PJ2無事ゲットおめでとうございます! しっかしV3とか4Lとか全然聞いてないです。っていうかKH0も聞いてません…テンションの低さが伝わってしまってたようで、まぁそんな感じでした。やめて帰った方が良かったかもってぐらいですが、マンネリよりかは課題山積の方がマシかななんて考えるようにします。
 マルチがいずれも+3ずつですね。そう捉えると、いうほど悲観的にならなくてもいいのかなとふと思ったり…あ、XV1Xってちょっと珍しいですよね。意外にもこちらのCQに対して呼んできてくれました。

 まぁしかし、まだまだ精進が必要なようです。兎にも角にもアンテナなんですが、おっしゃる通りある程度一発勝負なので、妥協するのか尖っていくのか、ない頭を使っていろいろ考えてみます。

遅くなりました。GPはクランクアップのマストのトップに2メートルほどのグラスファイバー材のロッドを取り付け、そこから地面に下ろしています。タワーのトップあたりから逆Jの字になり、タワーの建っている場所より3メートルほど低い隣の空き地へ下ろしています。下ろしたところの地面から数十センチで給電です。エレメントはそんなわけでタワーとの距離が下に行くほどだんだん広くなります。文字にしようとすると難しいですね、ハイ。

 とんでもございません、貴重な情報をありがとうございます。状況、文字で充分分かりました。そして、ある疑いについてますます怪しいと思えるようになりました。
 実はこちらの状況なんですが、移動運用で使う十数メートルの伸縮ポールで垂直部を形成しているものの、ラジアルの関係でこのポールをエレメントとして使ってないんです。で、このポール頂部で逆Lを折り返したところ、そこで派手に放電していたのが分かったというのが前回(CQWW-CW)のやらかしでして、今回は放電しないよう1mぐらい間隔を開けたんですが。
 そもそも考えてみれば、放電するということは電位差があるということ。つまりここは高い場所にもかかわらずほぼほぼ大地と同電位なのではないか、頑張って高さを稼いでるつもりが全く意味をなしてないんではないかと疑い始めているんです(今さら)。
 以前経験した不思議な現象として、同じアンテナを同じように上げても、その近くに別のバンドのアンテナを上げたら受信が一気に悪くなったというのがあるんです。もしかして、エレメントを構成していない金属製のポールが悪影響を及ぼしているんではないか、と(今ごろ)思い至ったわけでして。
 今回いただきましたコメントは、自分的にはこれを裏付ける実例の一つだなと感じました。で、さてどう対策しようかということになってくるわけですが…(^^;;

近傍にポールやタワーがあると影響を受けますよ。
なんせ波長が長いので数mなんかないようなものです。

タワーから数mの腕木を出して、そこにWL、T型、L型その他をぶら下げて実験したことがありましたが、なかなかうまく行かなかったです。
なぜかというとタワーの共振周波数の影響をうけているからで、この対策にはタワーのデチューンが必要になります。
これは送信アンテナから実際に送信し、タワーに流れるRF電流をクランプメーターと同じ原理で測って、電流が最小になるように調整します。うちのタワーも一応、調整してあります。

金属ポールを支柱として使っているのでしたら、金属ポールの根本をグラウンドから絶縁して、これを逆Lの垂直部として使う方が良いと思います。

 こんばんは。早速今回も貴重なお話をありがとうございます。不勉強でして『デチューン』でどうにかなるというのが意外でした。
 以前135kHz関連で何か調べ物をしてて、ポールなどの影響を避けるためにいったんエレメントを折り返す、みたいな対策の文献を見かけたような記憶があるのですが、検索力がなくて再発見できずにいます。ちょっと面倒な感じだったようなので発見できても実現できるかは ? なんですが。
 やっぱりそうなんですね。根本的な解決にはポールそのものに給電するしかないというのは理解してるんですが、現場の物理的な配置等々で尻込みしてしまってます。面倒なので次回はDPで、なんて思ってたぐらいなんですが…
 いや、せっかくですからやっぱり違うことをして経験値を上げていかねばなりませんね。後押しをいただきまして感謝です。何とかならないか、あと11ヶ月のうちにいろいろと準備してみます。

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この記事について

このページは、ji3kdhが2022年2月 1日(火) 22:00に書いた記事です。

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