QRM Eliminatorもどきの製作


 だ他にもいろいろあるんですが、冬休みの宿題メインはこちら。

 少し前に標題の存在を知り、ノイズキャンセラとして有効だというお話も散見されましたので、どんなものなのか(半ばダメ元で)試してみることに。幸い回路も公開されているようなので、手持ち部品を活用しての模倣バージョンで。


 元々特定のノイズに苦労しているとかいう状況ではないんですが、例えば国内の強い信号の向こうにいる弱いDXが聞きやすくなったりしないかな、との淡い(甘い)期待があります。元々の名前が QRN ではなくて QRM ですし。

 オリジナルと違う点も含め、今回のものは
・FETは手持ちの2SK125を使用
・トランスには低いバンドで使えるコアを利用
・リレーはたまたま手持ちにあった新品余剰品を活用
・電源スイッチは割愛
・その代わりバイパススイッチ(=PTT入力ONと同じ状態にする)を設ける。ジャンクから外したPull-ON機能のあるVRが5kΩBだったので、これを利用
・ノイズアンテナ入力にも、他と同様ダイオードを背中合わせにした保護を入れる
・アンテナ系統は受信系で統一させてるBNC-R。ただしノイズアンテナは今回ロングワイヤ想定なので、SW付きVRと同じジャンクから外したジョンソンターミナルで


 …しかし根気が続きませんねぇ〜 これをやり出して気づいたんですが、僕にはこういうのの製作より、故障品の修理とか改造の方が楽しく感じられるようです。なるべく小さく・信号線が長くならないようになんて考えた結果かなり狭くなってしまいましたから、よけいかも知れません。

 2時間も経ってないのに、何とか基板だけでっち上げたこの状態でヤンペ。


 こちら、いったん記事を分けようと思って撮って(取って)あった写真。面倒なので一つの記事にしてしまいます。


 いつものことですが、アルミダイキャスト製のこのシリーズは穴開けがホント楽しい。


 あとはほぼ配線だけというこの状態で、気分が乗らずまたまた放置。


 しばらく他のことばっかりやってたんですが、いつまでも放置するわけにいかないので重い腰を上げます…ってそんな大げさな作業では全くないんですが(^^; しかもローバンドだからというのを言い訳に、同軸なんか一切使わない超手抜き!


 文字入れも、古いラベルライタで手抜き。表裏どちらを上にしても使えるように


 両面に貼っておきます。

 早速自宅で使ってみましたが…ノイズアンテナに短いコードをつないだだけでは、少しノイズが減ったかな? ぐらいでよく分かりませんでした。現状ここ(自宅)ではメインのアンテナすら小さいので、仕方ありません。当日ぶっつけ本番になってしまいますが、元々効いたら儲けものの「お楽しみ」ってことで。

 1/4追記 : 写真を見直してたら、やろうと思ってたケースと基板のアース接続を失念している模様。あとでやっておこう。

コメント(4)

回路図を見ると、R3がゲインなのはわかるんですが、R9が位相調整で、R8とブリッジになっているような感じで、実際にはどのような調整になるんでしょうか。

2サイクルくらい昔にHJに載っていたノイズキャンセラを50MHzで追試した経験がありますが、このときは腕がヘボなせいか、いまいちでしたw。

私の所ではローバンドではあまりノイズの影響を受けないのですが、受信アンテナで良く聞こえる時と送信アンテナで良く聞こえる時があるので不思議に思っています。

早速ありがとうございます! 半ばお待ちいたしておりました(^^;
 実はまだよく分かっていません。R9の反対側に回せばゲイン大なのかなと想像してまして、さらっと触った限りでもそんな感じでしたが確信を持つまでに至っておりません。最初そのHJに載っていたものを試そうと思ってたんですが、あちらはバンドごとに用意せねばなりませんので、とりあえず簡単な方をとこちらに逃げた次第ですが…それにしても2サイクルも遅れてますか(^^;;;

 アンテナが複数あれば、その時々でそれぞれ聞こえ方が違うので面白いですね。偏波面やら入射角やらいろいろあるんだろうなと思ってますが、いずれも大したアンテナではないので多くを語れないのがつらいところです…

こんばんは。

TR1の左側はTS-830Sや940SのNB回路と同様の平衡回路になっておりますのでR9を上側に回すのと下側に回すのでは位相をずらす、というか、位相がずれた信号の振幅をR9のポジションによって強めることができる、ということと思います。

想像ですが、R8はR9と同じ5kΩで平衡回路のブリッジになっているので、調整すれば、より明確に位相のずれた信号を取り出せる物かなと思います。

この辺は使ってみないとわからないと思いますw。

R9を反対側に回すとゲイン大になる感じなのは、おそらくAUX側のアンテナ入力が低く、メイン側と平衡していないからではないか、と思います。

いずれにしてもノイズの振幅と位相で打ち消す回路ですので、ローカルの強力な信号や電柱ノイズなどは消えても、他のノイズにはあまり効果はないと思うべきかな...と思っておりますが、せっかく作られたのですから、ぜひぜひ追試をお願い致します。

月末のイベントにつきましては、送信アンテナは何とかなりましたが、受信アンテナがいまいちなので、何か実験用に作るかどうしようか、というところですw。

それでは。

再びありがとうございます。

 やっぱり、ノイズ用のアンテナもある程度大きなものが必要なんですね…もうこれ以上大きなシステムにしようがないので、どうなるかは現場でのお楽しみということになってしまいますが、まぁノイズ除去が目的ではないので、どうなりますやら。お察しの通り、自宅(の貧弱なアンテナ環境)でさらっと触った限りでは、R9もR8も明確なポイントを見つけられず、ドローンとした感じでした。

 そうですか、もう送信アンテナは完了ですか!! こちらは例によって全く進歩がありませんので、また完全な置いてきぼり、なんでしょうねぇ〜(^^;

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このページは、ji3kdhが2020年1月 4日(土) 11:00に書いた記事です。

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