TR-8200 1の5 外部VFO出力部の組み立て


 LPF部分で苦戦してると書いたこちらの続き、何とか形になったので忘れないうちに。

 例によって備忘のためもあり、ダラダラと写真多め・記事長めになってます。


 まずはブレッドボードに仮LPFのまま、お手軽なもので見てみましたら…なんじゃこりゃぁ!!
 2次が-20dBもないとは。。。

 (ちなみに少し前に入手してあったtinySAの初利用なので、各所の設定や表示がおかしいかも)


 念のため古いスペアナを引っ張り出してきて見比べてみましたが、測定器そのものに問題があるというわけではなさそう。

 しかし…仮とはいえこんな状態でよく無線機につないだものです(^^;;


 ちなみに近接の状況はこんな感じ。ってこれあんまりアテにならなそうな感じですが。


 何しろRBW=10[kHz]なので…(で合ってる?)


 いずれにしてもこのままというわけにいきませんので、傾向を見るためにまずは2段を4段にしてみました。


 が、ほとんど代わり映えしない。

 これは何かがおかしいぞ? 何の変哲もないフツーのLPFのつもりなんですが…


 ちなみにこちらも全くアテにならないという話の、近接の状況。


 もしかしてオシロのプローブ(=ハイインピーダンス)で迎えに行ってるのが良くない?
 と(今ごろ)思い、出力から先を50Ωにしてみたら


 全体的なレベルは大幅に上がったものの、スプリアスの状況に変化なし。(ただし高次はマシになってる)

 これはコイルかな?


 で、これまた仮にトロイダルに巻いてみたら


 2段で2次-35dB。
 もうちょっと何とかなって欲しいところですが、ブレッドボード上では限界が低いのかな


 こちらはこの時の近接の状況。


 あとは基板化してからと思い、このタイミングでコンデンサも少し追い込んでみることに。
 同じロットの同じ値のもののはずなんですが、結構ばらつきが大きいですねぇ


 片面アースのユニバーサル基板の手持ちが見つからず、ボツになったプリアンプをバラして基板だけ再利用(^^;
 もしかしてシールドケースに入れる必要があるかもとの思いがあることもあるんですが、それにしたって小さく組みすぎ?
 ちなみに50Ω出しにしてレベルが変わったかもなので、それ用の抵抗は仮付けにしてあります(左のもの)。


 …あかんやん 3段にしたにもかかわらず2次で-30dBもとれてへん。

 いくらトロイダルとはいえ近づきすぎてるから?
 高次がいいのはさすがにベタアースの効果でしょうけど。


 実は基板に組むときコイルを測定し直してみたら、どうも値が不安定だったので少し巻き戻した…のが引っかかってたんで、面倒ですがすべて当初の巻き数に戻してみましたところ


 これこれ、これですやん!
 これなら2段でも良かったかもですが、せっかくですからこの状態でいってみることにします。

 f [MHz] 出力 [dBm] 2次 [dB]
8.533267
(431.00)
-0.2-53
9.999933
(435.40)
-1.6-65
11.526600
(439.98)
-2.6-75

 これ、ひょっとしたらフィルタの肩にかかってて帯域内レベルの差が大きすぎるかも? 接続テスト時に要確認ってことで。


 こちら近接の状況、参考画像。


 いやはや、このチェッカに騙されたというか惑わされたというか…過信は禁物ということかな。
 測定リードが長すぎるかもというのは分かってるものの、今回はその影響なさそうな感じだったんですがねぇ。ゼロプレッシャのソケットなんかにした方がいいのかも。
 ちなみにバッテリは測定中8.2Vなので、そこは問題ではないと思っておりますが。

 まぁしかし、相も変わらずよけいな回り道をしてしまいました(^^;

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この記事について

このページは、ji3kdhが2023年6月25日(日) 12:00に書いた記事です。

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