TRIO DM-6 1の1 修理編


 『そんなもん、今さらどうすんの』の第○弾(^^;

 ずいぶん前から昔のディップメータに興味がありまして。どこにと言われてもはっきり答えられないんですが、単なる懐古趣味かも。
 そんな中、デリカ(三田無線)のがいいんですがなかなかいいお値段しますし…と思ってたところへ標題のジャンクが登場し、軽い気持ちでゲット。


 コイルが一つもないし、まぁ動けば儲けものかと思いながらまずは危なっかしいACコードを交換。

 ついでに、AC直結で何があるか分かりませんのでヒューズも仕込んでおきます。
 どれくらいにすればいいかよく分からないので、とりあえず0.5Aで。


 そして、かなり使い込まれてきたんでしょう、汚れが目立ちましたので外装をバラしてクリーニング。

 当時の雰囲気がよみがえってきたかな?


 はやる気持ちを抑えつつ通電…してみますが全く動かない。通電はできている様子ですが全く発振してない。

 劣化する部品なんてそんなにないし、やっぱり真空管なんでしょうかねぇ

 6CW4と読めますが、さすがにこんなんないでしょ…


 と思って探してみたら、やっぱりそのものは見つかりませんでしたが互換品らしい6C52H-B(6S52N-V)というものを発見。

 安くありませんでしたが、毒喰らわば皿まで!


 大丈夫かなと思いつつ、足の長さを揃えて


 挿してみます。


 キターーーー!!

 いやー、これは嬉しいですねぇ


 とりあえず発振が確認できたので、気が変わらないうちに(^^; 抜け落ちてしまわないようホットボンドで留めておきます。

 というのもこの互換品、CANも足も6CW4そのものと形状が少し違うので、そのままだと抜け落ちそうな感じなんです。
 本来なら元々のようにCANをしっかり接地すべきなんでしょうけれど、発振が不安定だったりしたらまたその時に考えることにします。


 ここで我が家のディップメータ(TRIO DM-800)登場。

 DM-6の意外な小ささが面白い。


 二つを鳴き合わせてみましたところ…たまたまですがダイアルの目盛りがバッチリ合ってます。

 同じメーカということで、コイルの規格を合わせて継承してきたってことなんでしょうか。
 今後のコイル巻きが少しやりやすくなるかも。


 こちらはオマケ。

 光り物大好きなミーハー(!)なので、パイロットとしてネオンランプを仕込んでみたんですが…暗くてよく分かりません(^^;


 次はコイル巻きですが、さてさていつになるやら・どうなりますやら。

コメント(6)

オオッ!また懐かしいものですねぇ.
段々と知らない世代が多くなって来ましたね.
ちなみに,TRIO DM-800 以前持ってましたが,アンテナアナライザーと交代しました.
今,使い方の判る人は少なくなったでしょうねぇ.

 正味のグリッド・ディップメータなんてコードも邪魔ですし、現代ではほぼ出番なさそうですよね。
 我が家でも僕自身が近ごろその手の修理や製作を全くしてないこともあって、DM-800ですらほとんど使ってないです。

お久しぶりです。
きれいなDM-6ですね。言ってくれたら6CW4も在庫あったのに...

うちではデリカのNew Ham Bandをアキバの東映無線で76年5月に入手し、それ以来現役で使っていましたが、最近、久々に通電してみると目の前で直径3cmくらいの火の玉が発生して指を軽く火傷し、何が起こったかと見ると、オリジナルの黒いACコードの根本の被覆が弱って短絡したことが判明、プラグだけ市販の物に交換しました。50年近い昔の製品ですからね...w

ここしばらくは、スペアナ+TGで回路の伝送特性を見るためにアルミ板+リード線のインチキ冶具を製作したので、同調回路のボトムはその冶具を使って簡単に測ることができるようになって、DMはあまり使わなくなっていましたが、つい、良さそうな物があると入手したりしてしまいます。

現在、この他にデリカのNew Ham Band、WB-200、DMC-230Sなども在庫がありますので、ご興味があるようでしたらご相談くださいませ...

 えぇーー、6CW4お持ちでしたか! 実は今回のロシア産、2本セットだったんで結果的に予備まで確保してしまったんです。なんでそんなん持ってはるんですか?! ってのは置いといて、ちょっと考えさせて下さい。

 しかし恐ろしいですね…大したお怪我でなくて何よりです。今回のも見るからに怪しかったので、コードごと交換してしまいましたがやっぱり正解だったかも。
 そして、デリカの各種をお持ちのようで素晴らしいです。ディジタルのは便利そうですしアナログのは見てるだけで楽しそう。僕ならついつい無駄に発振させたりしてそうな。

 なんて思ってるとまたいろいろ目移りしてしまいそうですが(^^; いずれにしても結局使うことはほぼなさそうですから、とりあえず今回のもののコイル巻きをどうするかに絞ってボチボチ楽しんでいこうかなと思ってます。

まあ代替品で動作するのでしたら良いですね。
コイルが一本もないんですか。まあお手本はあるようですし、ハニカム巻以外の平巻きや、U字、ワンターンコイルなどならできるのでは...

6CW4は昔々、6CW4-7360で6mのコンバータを作った時に、数本入手しました。
その後6HA5-7360のコンバータも作りましたが、結局、3SK48-1SS43のDBMの方が性能が良かったので、それをメインに使っていました。

New Ham Bandはトロイダルコアを巻いてシルバードマイカを抱かせて輪っかにして、コイルにぶら下げて測ったものですが、今は冶具で測っているのでホールまでわかり、すっかり使わなくなってしまいました。
今シャックを探すと、現用の他に二台あったので、ボチボチ処分したいと思っているところです。

 そんなに高い周波数でどうこうするつもりもありませんので、そこそこ使えればって感じですね。ただダイアルの目盛りに合わせるのがちょっと面倒そうなのと、ソケットに合うプラグを見つけるのが難しそうなのでどうするかな、と思案中です。

 三田無線製のディップメータはいずれも某ークションでは結構なお値段で引き取られてるようですから、そのおつもりでしたらそこそこ楽しめるかもですね。

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この記事について

このページは、ji3kdhが2024年5月19日(日) 22:00に書いた記事です。

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