AA-200の修理

 この時に突然壊れたアナライザを修理しました。


 壊した心当たりは全くなかったんですが、症状としてはアンテナの状況にかかわらず、常にほとんどSWR≒1を示すというもので、ネットで調べてみたら本家サイトに全く同じ事例が掲載されているのが簡単に見つかりました。しかも日本語で。


 そんなモードがあるのも知らなかったんですが、「メータテスト」の結果も全く同じ。そのページにはご丁寧に修理の方法まで掲載されていて、ありがたいというか壊れんようにしといてくれよというか…ともかく、小さいチップ部品一つさえあれば自力で修理できそうなことが分かりました。
(元々海外の販売店から購入したので、日本の代理店さんにお願いするわけにいかんというのもあります)


 ところが残念ながらDigi-Keyでは品切れ。他でも見つけられず。偶然見つけたこちらの方がメーカから直接購入されたようなので、仕方なく同じ方法で注文。クリックしてから一週間で届いた小箱の中に入ってたのがこちらの袋なんですが、


 ご本尊はこちら。これで25個で、右に少し写っているマウスと比べていただければある程度大きさがお分かりいただけると思います。


 しかも今回必要なのはそのうちの一つ、たったこれだけなんですが…単価2.43USD、25個で60.75USDはまだいいでしょう。問題はその送料。北京かららしいんですが、なななんと53.22USD…まいってしまいますねぇ。


 ターゲットはこちら。たどり着くのにそれほど苦労しませんが、キーボードコネクタが少し窮屈ですね。あと取り付けビスが中途半端な小ささで頭のあうドライバが手元になく、ちょっと固かったくらいでしょうか。


 パターンを傷めないようにとそればっかり気にしすぎたこともあって、取り外しはちょっと手こずりました。


 取り付け後。拡大してみてみると、あまりきれいではないですね…まぁしかし見えませんわ。それほど小さい部品でもないんですがねぇ(^^;


 なんにもしてないのにポンポン壊れてしまうのはグツ悪いんで、ついでにコネクタ部分におまじないを追加してみたんですが…これは低いバンドでSWR指示を狂わすことが分かったので、すぐに取り外しました。


 無事完了。









 …ではありませんでした。実はこの個体、当初から表示が突然消える症状があり、ディスプレイ部分を押さえると復帰することがあったので、これまた開けたついでに基板の連結部分をハンダ上げし直してみたら…なんと!! 全く表示しなくなってしまいました!! 相当焦りましたよ。英語でどうやって説明しようか、最悪ディスプレイ基板だけ分けてもらえるかな…









 道中は割愛しますが、一日頭を冷やし、連結部分をばらして手配線で連結し直したら、ヤレヤレ無事復活しました。両面基板のスルーホール処理が良くなかったのかも知れませんが、本来の修理よりよほど時間と手間がかかってしまいました(^^; 一時は諦めの空気も漂っていただけに、ほんとヤレヤレ。

コメント(8)

入手難の半導体は大変ですね.

ダメもとでイーエレさん

http://www.e-ele.net/

にリクエストするっていう手もあります.

うちはマイクアンプの石を取り寄せてもらいました.

数年してやっと売り切れたみたいですHi

おぉ、そういう方法がありましたか! 今後の参考にさせていただきます。

 しかし…残り24個もどうしよう(^^; しばらく在庫しておいて、そのうち某ークションにでも出してみましょうか。ご入り用の方はお早めに、どうぞ(^^)

こんにちは。

おおっ、どこかで見たような三端子半導体...

でも、違った。私はSGA6289Zというのを、やっぱり25個、買いました。

これは動作電圧が4Vで、6589Zよりもゲインがやや低いバージョンみたいです。

良かったら10個くらい、交換か譲ってくださいませ。

おぉ、なんと!! どのような目的で購入なさったのか興味あるところですが、しかし恐らく同じように高くついたんではないかと思います(^^;

 いずれにしてもこちらではこんなに必要ないので、10個も引き取っていただけるなら大変ありがたいことであります。誠に勝手ながら少々ドタバタいたしておりますので、今しばらくお時間をいただけますでしょうか。折を見て私信させていただきますm(_ _)m

こんにちは。

えーと、スペアナと組み合わせて使うトラジェネを作ってみたくなりまして...

スペアナから1st LOと2nd LOの出力をもらい、ミクサでスペアナの受信周波数と同じ周波数のキャリアを作って出力することでフィルタやアンプなどの特性を測定できるようになります。

この半導体は出力の広帯域アンプにどうかなぁと思った次第です。ただ、私が探した時にゲインが高くてパワーがやや高い6589は無くて、6289を買いました。

出力の広帯域アンプは-20dBm(0.01mW)くらいの信号をせいぜい10dBm(10mW)程度まで増幅すれば良いので、6289を二段で良いかと思っていましたので。ただ選択肢としては6589も良いなあと。

なるほど了解です。自分はせいぜい周波数カウンタのプリアンプ程度しか思いつきませんでした。トラジェネ、欲しいですねぇ。まぁいにしえのスペアナしかないので、今のところ欲求を抑えることができておりますが(^^;

今気づいたのですが、このICは出力に向かってい最終段です。
なので、抵抗をつけるか、ICのバイアスを絞れば回避できそうな気がします...(どこかしら測定結果は悪くなりそうですが...)

 実はこの投稿には続編がございまして、当時動作状況を変えるのはよろしくないかなと思い、どうにかして保護を入れる方向で考えてました。
 それで皆さんにアドバイスいただき、こんな感じに対策して以降はお陰さまで再発しなくなり現在に至ってます。(最近はあんまり出番ないんですが)
https://www.1508.jp/~ji3kdh/weblog/archives/2013/06/aa-200_14.html

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このページは、ji3kdhが2013年2月10日(日) 18:55に書いた記事です。

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