TR-8200 1の1 イントロ編

 『今さらそんな古いの、どうするん』
『ていうか、また中途半端なまんま別のに手出しするん』
…いずれもおっしゃる通りでして、反論の余地は1㍉もございません(^^;

 学生時代にこの周波数帯で水晶式の無線機(いずれ記事にするかも)を使ってたこともあり、TRIOのそれも触ってみたいなという昔から思ってた変な動機から、当時知ってたTR-8300と大して変わらないだろうと勝手に考えて格安でゲットしたのが、こちらのTR-8200。


 いつも通りツマミやフロントパネルまわりを掃除したあと、ケースを留めるビスがなかったり、その部分の受けナットが一部なかったりしたので、


 M4のカレイナットを手配して打ち込み。

 とりあえず無事通電できたんで、各部の調査・調整をと思いつつ…これ普通の送受それぞれ水晶を用意するタイプではなく、TR-1300みたいに何か特別な細工をして水晶を減らす工夫をしてるような雰囲気が。
 これは回路図がないと素人にはどうしようもないな…ということで、厚かましくメーカのサービス窓口に「サービスマニュアルが存在するのなら販売して欲しい」旨問い合わせてみましたら…『製造からほぼ50年経過してて、もはや回路図しか残ってない』という回答とともに、PDFで回路図を送っていただけました!


 いやー、ないものは仕方ありませんがそれにしましてもこの対応は嬉しいですねぇ

 早速その回路図を元に


 各部の周波数を再調整。

 最終的にはちゃんとしたカウンタで合わせ込む必要があるんでしょうけど、とりあえずはオシロの画面で簡易的に。

 本題からそれますが、0-40MHzというオシロではやっぱりこのあたりの波形を見るのは厳しいですねぇ…
(当たり前)


 話が前後しますが、内部を観察してて気づいたこちら。
 同軸コネクタまわりのハンダがいかにも怪しい…素人さんの手が入ったのかな?
 それと、送受切替用のリレーに50MHzですら厳しそうなものが使われててビックリ。まぁ時代を考えると仕方がないんでしょうけど、いま実用に供するなら要検討かも。


 それにしましても…どうですかこの感じ!


 美しい…電球ならではですねぇ


 こちらは別に入手した個体。まだフロントパネルまわりの掃除をしてないんですが、無事通電できたものの球切れしてましたんで、とりあえず白のLEDを入れてみたところ。
 確かに明るいですが、これはちょっと味気ないですよねぇ

 こちらの別個体、結構使い込まれてきたようで外装の汚れが酷いんですが、意外にも中身はキレイでパワーもしっかり出てる感じなので、こっちをベースにした方がいいのかもと思いつつ。
 とりあえずは、はじめの個体をもう少し触りながら考えることにします。

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このページは、ji3kdhが2023年6月 6日(火) 21:25に書いた記事です。

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