この時に出た不具合の修理です。
最初使ってたDFC-230は省スペースにはいいんですが、マジ使いにはRITが不便(一度OFFするとリセットされる)だったりメモリとのタスキがけができない点が目立ったり、やっぱりあくまでもモービル用だなということで急きょVFO-230を引っ張り出してきたんですが、こっちはこっちで、しばらく使っているとダイアルに追随しにくくなり、下げ方向だけ時々カウントするなぁと思っているうち全然言うことを聞かなくなってしまう、という症状に見舞われてしまいました。いつでも最初は良くて温もってくるとだんだんダメになっていくので、エンコーダユニットにあるサーミスタ(写真、R17の黄色いヤツ)あたりを疑いました。
ところがこのサーミスタ、最初はえらいゆがんでついてるなと思ってたんですが、よく見たらトランジスタ(エンコーダのLED側電流制御)の温度を見てる? 回路図を見ながら電圧を見てみると、温もったあとでもそれなりの数値で問題なさそう。(ちなみに手持ちの回路図内に記載されてる電圧は間違ってるみたい)
ここでちょっと脇道へ。以前からダイアルを回した時ちょっとゴリゴリした違和感があったので、外したついでに「ボールベアリングをバラして掃除しようか」とシャフトを抜いてみたら…
予想に反しボールベアリングなんてありませんでした!
どうもシャフトに薄く溝を切ってある部分にオイルをため込んで潤滑させているようです。きれいに掃除してから軟らかめのグリスを塗布して組んでみたら、違和感はなくなっていい感じになりました。
快適になったシャフトをくりくり回しながら、本題に戻ってカウントミスを調べてみたところ、全くカウントしなくなってからも、どうもエンコーダユニットからはちゃんとパルスが出ているような感じです(ズボラしてテスタの周波数モードで観察)。受けの4011までは来てますが、出力がない。例のハンダ不良かとまわりのパターンをハンダ上げ直ししてみるんですが、残念ながら状況全く変わらず。待てよ、受けの4011は二つあるけど、一度に両方不良になるか? それはないやろ…ってことは、出てきてるパルスそのものに問題ありか!
ここまで来てやっと、押し入れからシンクロを出してきてサービスマニュアルを参照しつつ波形を見てみたら…デューティ比がめちゃくちゃ。こらあかんわ、とこの白いVRを回して50%に持っていったら、見事解決。結論からいうと修理というより単なる調整で終わりました。
最初からシンクロで見てれば早かったかもですが、楽しませていただけましたのでまぁいいでしょう。
明けまして。今年も宜しくお願いします。
TRIO/KENWOODのエンコーダ入力は、経年変化?で段々とそのような故障になりますね。940でもRITエンコーダが何台かそのようになり、やはりオシロで調べて適当にVRを調整したら直りました。
オムロンやコパルなどのメーカー製エンコーダを使わないのはコストダウンのためだろうと思いますが、片方向しか動かない、などのトラブルになるので困りますね。
私もお正月休みには普段ずぼらでやっていなかった小物の修理や、ドリルで材料が回転してぶつけて割った、三角形のパドルの再修理などをしました。
今年もご活躍ください。
こちらこそ、今年もよろしくお願いいたします。
早速情報ありがとうございます。他のものでもよく見られる症状だったんですね。ちょっと検索してみればもっと早く解決したかも知れません。ただ今回のコンテストは他人からのアシスト一切禁止なので、あらぬ疑いを避けるためにもいつも通りネットを切っておりました(まぁそうでなくてもそこまで思いが至りませんでしたが)。ともかく、今となっては入手が難しそうなフォトカプラの劣化でなかったのは幸いでした。
他にもやっておいた方がいいことは数々あるんですが、例によっていつも通りの先延ばし状態になっております(^^;;
そういえばVFO-230はやったことあるな..と
あれやこれや思い出しましたHi
まずは無事のご帰還、遠路お疲れさまでした。
早速「ブログ内検索」で見せていただきました(^^) そうなんです!! 潤滑油が切れてくるとダイアルが勝手に回る傾向がありますね。今回期せずして同様にフェルト地をかませましたが、今のところそれの効果よりも潤滑油をたっぷり仕込んだことによる抵抗が効いてる感じです。ということは夏場になったらまた勝手に回り出すかも…こりゃ設計が良くないかもですね(^^;