補足:迎撃失敗


 先日の運用で、それまでに準備していたものを導入してみました。

 まず左奥のアンテナ切り替え器春のJIDXでコントロール回路が強烈に中波を拾ってるのが発覚し、その後各部にパスコン0.1μFを入れてありました。今回調べてみましたところ、ほとんど減衰されましたがまだうっすらと聞こえています。少しとは言えノイズ分もこの経路で混入していることでしょう。もう少し厳重な対策が必要なようです。

 次に右側のコモンモードチョーク。コネクタをつなぎ換えて入れたり抜いたりしてみましたが、違いがよく分かりませんでした。もっと都市ノイズの多いところでは有効なのかも知れません。インターフェアよけの意味も含め、運用中ずっとエキサイタとリニアの間に入れっぱなしにしておきましたが、ドライブパワー程度では発熱などによるトラブルはありませんでした。特に邪魔にはなりませんから次回以降も入れておくつもりです。

 そしてお待ちかね、左手前のトップフィルタですが…残念ながら「おぉっ!」というシーンは皆無でした。帯域外は素晴らしくカットされ無音に近い状態になるのですが、帯域内ではノイズが減るなどの効果は感じられず、従ってほとんど入れることはありませんでした。どこかのページ(今探しましたが発見できず)に「付近に中波局がある環境でのみ効果があるのでお間違いなく」と書かれていたのを、購入前に読んでいれば良かったですね(^^; まぁそんなにかさばるものでもない(し悔しい)ので、もう少し追試してみます。

 というわけで、役に立たないレポートでした。

コメント(6)

1.初期の頃は455K−250Hzフィルターで受信
去年から8.2M−500Hzフィルターで受信。
 理由:少々ずれても聞こえる、弱い信号は250hzでは聞こえない。
2.できるだけヘッドフォンで聞いていますが、耳、頭に負担が多くなり、長時間はできない。
3.リニアー:ALCを外してる(ドライブは必要最小)
理由:トランジスタは真空管に比べて、電子移動速度が低く、負帰還は立ち上がり特性を悪くすると聞いた為。 間違いかな。

奥村さん、早速ありがとうございます。

1.については小生も普段500Hz-500Hzで聞くことが多いです。160mDXでは横の信号が邪魔に感じることはコンテストでなければそれほど多くないですね。小生のは455のみ250Hzも入ってるんですが、リンギングはないものの若干信号が痩せる感じもして、必要がないときは500Hzにしてます。

2.ですが、長時間ってどれくらいでしょうか? いくつか試してきて今はインナータイプの(音楽再生用の比較的安い)ものを使っていますが、音域・装着感ともなかなか良くて、一晩くらい連続で使っても疲労はあまりありません。ただ、あとで録音を聞くとよく分かるのにということも結構ありまして、肝心なところがまだまだ煮詰まっていないようです。

3.小生は電信しかしませんのでALCは接続していませんが、電子移動速度についてはさすがに?ですね(^^; そのような考え方もあるのかな…という感じですが、移動速度が遅くても移動距離も短いからどうなんでしょう? まぁそれはともかく、もし電話も運用の可能性があるならとりあえずマナーとして接続しておいた方がよいのでは、と小生は思います。(完璧な動作をさせるのはなかなか難しいでしょうけれど)

杉山さん
実験お疲れさまです。色々と判明するものですね。「W1JR巻き」はどこの恵方巻きやろう?と思ったりしておりましたが、新版の方のトロ活(これも変な略だなぁ)の後ろの方に載っていました。

トップ・フィルタは、昔の、二信号特性のあまり良くない機械につなぐと効果があった由。今の機械にはもしかして不要なのかも。

奥村さん
HEMTというFETがあり、high electron mobility transistor の略で、英語で高電子移動度トランジスタと訳すようです。ご存知の通り、ALCは出力をダイオードで検波して直流に近い成分にして、エキサイタに戻すことによって閉ループを作りゲイン(つまりパワー)の制御を行う回路ですが、検波・整流の段階で時定数を持つので、真空管とトランジスタの電子移動度の差に関しては関係無さそうに思います。

平滑回路には1000pFくらいの平滑コンデンサが二発以上入っているので、真空管もトランジスタも一緒だと思います。もちろんALCが掛からないくらい軽い押しでお使いになるのはFBですが、普通のALCは普段は掛からないでしきい値を超えたら掛かるようになっているので、間違って大きな電力で押さないように接続しておく方がFBかと思います。

β教粗さま、そんなことおっしゃらないで下さい。新版も見たくなってしまうではないですか(^^; (新しい方では章が一つ増えているそうですね) トップフィルタについてですが、そう言われれば小生の場合例のルーフィング・フィルタを入れてありますから、もう必要ないという状態なのかも知れませんね。

 ALCの件も、いつもながら分かりやすくご教示いただきましてありがとうございます。

奥村さん
ちょっと思い出したことがあります。ALCのデメリットに関しては電子移動度の問題というより被制御素子(系)が非線形で歪みが増えるという説もあったように記憶しております。

ALCは設定値を超えた部分を抑えるように動作する、言うなれば動作の遅いクリッパですから歪みは当然増えますよね。AGCと共通の問題です。でも、私は歪みが増えるというデメリットよりも、ピークパワーをある程度抑えられるというメリットが勝るように思い、使っております。

杉山さん
「トロ活」は、最初に出たのと、定本と、現行の改訂新版定本の三種類あるようですね。私はずっと最初の物を持っていましたが、去年、改訂新版を買いました。改めて眺めると第11章「小信号用トロイダル・コイルの損失」、第12章「大信号用トロイダル・コイルの損失」が追加されているようです。

11章には1.9〜50MHzの各バンドの2ポールBPFの設計例が載っています。今更ながら、50MHz用のを作ってみようかな。12章には大き目のコアのシングルやスタックを使ったバランやCMフィルタの製作例が載っています。税込み3,360円と高いですが、一度立ち読んでみたらいかがでしょ(笑)。Amazonでは送料無料で売ってまっせ。

あれ、とすると小生のは時期的に最初のではなくて「定本」の方かな? うーむ、そうですか…送料無料なんて聞くと、手元にある方が無駄になるのを分かっていて購入してしまいそうです(^^;

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この記事について

このページは、ji3kdhが2008年10月 4日(土) 22:21に書いた記事です。

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