R-4C 実戦初投入

 先日のCQ160で、R-4Cに初めてまともなアンテナをつないで聞いてみました。

 直前にでっち上げた切替器がうまく動作してくれたので、TS-950SDと並べて聞き比べてみました。なおこの950にはINRADのルーフィングフィルタを入れてあります。一方R-4Cは基本的に500Hzのフィルタを入れただけの状態です。

 最初、結構混んでる状態でパチパチやってたところでは、うーんやっぱしなんぼなんでも35年前の機械には厳しいか、さすがに強い信号が近くにあるとあかんよなぁ…というのが正直な感触でした。それでもこれだけきれいなものに触れることができたんやし、動態保存していくのも悪くないかなと思いながらふと、バンドが比較的静かなシーンで弱い信号を聞いてみて…「!!」 聞きやすいんですこれが。何と言えばいいんでしょうか、セットノイズが少ないという表現でしょうか。パリパリという音がなくて、要するに聞きやすいんです。実際の音を聞いていただくと分かりやすいと思うんですが、先述の通りずっと忙しかったのでほとんど録音してません。分かりにくいですが、25日夕方に聞こえだしたときのこちらをどうぞ。

K4TD

え、分かりづらい? ですよね(^^;; 前半がR-4C、後半が950です。この時はQSBもありましたからまともなサンプルにはなってませんが、これ以降は近くで強い信号がない限り、弱くて聞きづらい時はR-4Cにして聞く事もしばしばでした。これは、今後やろうとしてる作業が進めば、かなり面白いことになりそうな感じです。

 その他には、

・AF出力が低い…トランス追加が良くなかったのかも。いつもAF GAINは3時の位置だった。これより右だと音割れし、左だと音が小さい。やっぱりAF部の回路そのものを入れ替えた方が良いか?

周波数カウンタの表示が不安定…というより、バンドにもよるが最初良くても数分後にはデタラメな表示をする。レベル不足なのか、試しにプリアンプ(バッファ)を入れてみたいところ。

・950で聞いているところに合わせるのが予想以上に面倒…これは慣れるまで仕方ないが、S&Pの時は基本950で、どうしても聞き難いときだけR-4Cにした。昔のセットにある「CAL」のようなシカケがあるとラクだが…ディップメータかアンテナアナライザを横で動作させてみるとどうかな。

・使い込むなら250Hzもあった方がいいかも…次の作業の結果を見てからでも遅くないが。

・(1/29追記) ハム音は全く気にならない。むしろ、背面のDIN7Pからシールドも使わずにAFを取り出した950の方がハム音が大きいぐらい。え、シールド使えって?(^^;;

というところでしょうか。

 次回の実戦までには少し時間があるので、ボチボチやっていくつもりです。それと、950に入れたルーフィングフィルタ、今ごろですが結構効果があるように感じました。強い局がバンド内に出現しても、思ったより近くまで寄ることができますので。

コメント(8)

ルーフィングフィルター1日の割引デーにぽちっとなとしかけましたが効果がどんなものか分からなかったので断念しました。
良さそうなのでぽちっとしてみようか・・・・

ここ2、3年、全く無線設備に投資していないので、FT−1021にルーフィングフィルターを入れようかとの思いになりますね。 Blogは結局やり直しが必要のようで、MT4を考えてますが、仕事もあり、2月に入ってからです。 趣味なので節電も考える必要があり、AtomCPUサーバー、消費電力の少ないHDDが必要です。

お二方、小生はINRADの回し者などではありませんし、効果のほどは定かではありませんのでそのおつもりで(^^;; 瞬時にon/offを切り替えて聞き比べできるようにしてあればまだいいんですが。

 西岡さん、確か950SDXでしたよね? DSP機でも効果があるであろうってのは、K3の例を挙げるまでもないと思います。コンテスト屋さんなら必須かも?

 奥村さん、そういうわけでコンテストがメインの小生的には、少なくとも邪魔にはなってません。それからブログの方ですが、データベースからデータの吸い出しはできましたでしょうか? MTからMTなら、少なくともデータの受け渡しは問題ないと思います。それにしても、なんでそんなことになってしまったんでしょうねぇ…セキュリティ的に何かあったのかな…とすると、我が家も早く最新版にしなくては。差分ファイルの情報までは入手してあるんですが、カスタマイズの適用が面倒でまだ手つかずです。なのでMT4なんて小生にしてみればとんでもない、です(^^;

その昔、R4Cの第一周波数変換のところにGUF1(6000Hz)、GUF2(600Hz)のいまでいうルーフィングフィルターをつけるキットが出ていました。
私のR4Cにはこのフィルタが入っていて、リードリレーで切り替えるようになっています。ノーマルのトップのフィルターは余りにも貧弱なのです。

いろいろ発見があったようですが

1.低周波の利得が低い・・・う〜ん うちでは判りませんが、何故でしょう?トランスを入れられたそうですが600Ωから8Ω?回路図が無いので記憶だけですが不要では?
2.250hzが必要な場面が結構あったようですが・・・950と同じでTop-Filterの影響が大きく関係しているのでは?600を入れてからの課題かと?
なお、250hzを入れると500<−>250と切り替える度にPassBandを調整しなければならないのでコンテストのような忙しい時は結構面倒ですが・・・
3.カウンタ不安定が出たようですが・・・最初にメールでコメントしたと思いますが、R4Cの周波数は動いていないのに表示が変わる。これはうちでもあるので多分ゲート時間の変化? または入力レベルがぎりぎり? のいずれかだろうと想像しています。タイムベース時間を測ってみないとなんとも判りません。
4.R4Cの受信周波数と950のCALは、今のところ手探り・・・これは232cで制御してやらないと完全追随は無理なのでは?160mだけなのでR4Cの常時出ている波と水晶発振周波数をを必要時だけMIXして160mの波を作り出せないことは無いでしょうけどね。
ボタン一発は やはりソフトのお世話にならないと。

そのためには周波数カウンタがしっかりしてくれないとダメですね。結構 宿題が出来ました。Hi

しかし R4Cの聞きやすさが実感頂けたのは本当に嬉しいことでした。

とりあえず 読ませて頂いたのでコメントを羅列しました。委細はメールでしょうかね。。。。。

北村さん、ご紹介ありがとうございます。そのあたりについては検索が下手なこともあり、うまく見つけることができませんでした。リードリレーで切り替えるとのことですが、600HzはCWと連動で良いとして、8kHzと6kHzはどうやって切り替えるのでしょうか? モードスイッチかAGCスイッチの接点(ポジション)を増やすのでしょうか? それと、W8JI Tomが「最低でも600Hzを入れないとまともには使えない」とはっきり書いていますので、今回はいわばダメ元だったというのもあります。もちろんお察しの通り手配はしてたんですが、残念ながらコンテストまでに間に合いませんでしたので。

 山崎さん、詳しいコメントをありがとうございます。

・AF出力についてですが、600Ωのままだと音圧が大きすぎる(からハムも大きい)という記事を見たものですから追加してみたんですが、もう少し容量の大きな物でないとダメなのかも知れません。
・フィルタの帯域については、全くおっしゃる通りです。頭を600Hzにしたら250Hzは必要ないかも知れません。事実950ではほとんど250Hzは使いません(ただしルーフィングフィルタはもう少し広く、8.83と455にそれぞれ500を入れてる)ので。
・カウンタについては、どうもレベルが少し足りていないようです。バッファを入れようと思いますが、面倒なので後回しの予定です(^^; 送信機との同期ですが、苦労してソフト的な細工をしたとしても、ご想像通りズレが結構ありそうです。なので、次回はディップメータ作戦で行ってみようかなと思ってます。

 ともあれ、お陰さまで単なる骨董品収集に終わらず、何とか現役で働いてもらえそうですので楽しみが一層増えました。ありがとうございます。

お返事が遅くなりすみません。
有名な米国のこのお店にいまでも同じようなものが販売されているようです。
http://www.sherweng.com/ham.html
世和が輸入した当時もこのトップフィルタの問題があったみたいで、SSB用(GUF1)とCW用(GUF2)にフィルタがサードパーティーから用意されていました。狭帯域のフィルタを直接R4Cにつけてしまうと、SSBやAMでの使用ができなくなるため、小型のリレーにて外部から切り替えるようになっています。いろいろなアクセサリがあり、AGCのスイッチのところを二重構造にして切り替えることのできるもののありました。私は、R4Cの裏側にトランスバータ用?のRCAジャックを取り付ける穴がありますので、そこにRCAジャックを取り付けて、リレーの切り替え線を外部に引き出しています。あと、R4Cの回路を見ていると色々と???なところがあります。たとえば、PTOの電源なんかは150Vから抵抗の分圧+ツエナー、不思議なAFアンプ。ここいらへん改造は良く指摘されていまして(たぶんご存じだとおもいます)、これも改造したほうがいいと思います。
私は、たぶんですが、真空管時代の設計者が半導体を使うようになって設計した機械ではないかなと思っています。でも色々と触っていくうちに愛着がわいてきまして、いろんな欠点もそれも味だとおもいます。
#特に、ロータリースイッチが安物で、以前K8FFOがDRAKEパーツを扱っていたときも数枚のウエファーを交換しました。

北村さん、詳しいご説明とご紹介をありがとうございます。まずSherwood Eng.ですが…ネタをバラしてしまいますと、先日ここからの荷物が無事届いてます(^^; で、今どうやって実装しようか楽しく悩み中です。AGCスイッチとの連動は今ひとつ納得行かないので、リアパネル関係に逃げようかなと思っていますが…そっちの方が不細工ってという声も。そうですかロータリスイッチのウエハ交換までなさったのですね。それが可能なら、ついでに予備接点を持たせてモードスイッチと連動にすれば、大変スマートに収まるんですが。安物なのはまだいいとして、図面にありそうな予備接点がないのはちょっとガッカリでした。あと弱そうな電源関係と、先ほど記事にさせていただいたAF関係は、おっしゃる通りいずれ触ってみたいところですね。

 まだまだ駆け出しで当分は遊ばせていただけそうですから、また何かございましたらどうぞよろしくお願いいたしますm(_ _)m

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この記事について

このページは、ji3kdhが2009年1月29日(木) 3:31に書いた記事です。

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