CQ160-CW 2021

 コンテストでは2年ぶり、WWを含めても一年以上ぶりに真面目参加しました。
 …ということは、バンド拡張以来初?! (なのでタイトルにも「CW」を入れてみました)

 まぁしかしいろいろと準備不足でして、自分で自分がイヤになること複数件。


 それはそれとして、バンドが広いとこんなにも快適なんですね! 改めて、関係する皆さまに感謝です。
 それと共に若干贅沢な悩みが。今までは1810-1830を見てれば良かったんですが、これからはどうしようかな。とりあえずヒマなときは(40kHzスパンにして)1800-1840を見て、バンドが開けてくると慣れてる20kHzスパンに戻して1800-1820/1820-1840/1840-1860、な感じで見てましたが。これ以上は、もう大きな画面を導入するしかないかな? (困ったビョーキだ)

 以下、例によって箇条書きにて。(z付きの時刻はUTC、曜日などはJST)

<前提、予定してた現場作業>
・受信用同軸のコネクタハンダ上げ…長さを調べてなかったので現物合わせで片側を。熱量が足りないことも想定してガストーチも用意したが、必要なかった
・焼けたので切り飛ばした受信アンテナ用エレメントの更新…『事前にやっとけよ』はい、ごもっとも(^^; 結局面倒になって更新ではなく継ぎ足して長さを合わせた。どうせすでに継ぎ足して使ってるものだし(えぇ加減やなぁ)

<やらかし編>
・忘れ物多数
 ・ヘッドホン…あったはずの代替品も見当たらず、無線機の内蔵スピーカで聴くのはつらかった
 ・足温器…寝袋(二つ)があったからまだ良かったようなものの
 ・これまで使ってたマッチングボックス…後述
 ・QRM Eliminatorの電源コード…用意はしてたが勘違い&確認不足で口が合わず(要するに、その相手を忘れた)。応急処置は不可能ではなかったが、それまでに多数やらかしてたこともあって意欲減退し、今回は使用せず
 ・拡張されたバンドはどこからどこまでか調べてない(!)…1800は分かるが上限はどこ? 周囲の情勢を見て対応することにしよう(^^;
 ・アンテナアナライザ…これは未遂、充電したまま放置してたのを見つけた家内がすぐ電話をくれたので取りに帰れた。ところでこれ、バッテリの寿命が近い模様
・受信アンテナ設置完了後、調べてみるとSWR無限大。なにそれ…どうも同軸がどこかで短絡してるっぽい。さっきやったハンダか? と思って切り飛ばしてみたが変化なく、どうも手の届かない世界の話のよう。予備の同軸は持ってきてるけどこれは送信側想定で、せっかくきれいに上がった受信アンテナを下ろして一から上げ直す気力なんて微塵もなく、今回は受信アンテナなしを決意
・送信アンテナ、マッチングボックスで整合できない…考えたらこれ、今までまともに動いた実績なし。にもかかわらず今までのを持ってきてないあたり、何やっとんの状態…さすがにこの時点で敗退も考えたが、そもそもSWRなんてまやかし、昔のツェップはSWR無限大だったらしいなんて話を思い浮かべ、これでやってやろうやないかと思い直して撤退を思いとどまる。ちなみにSWR=4。この状態でIg=200mAだと800W、さすがはπマッチ。でもBird曰く200W帰ってきてるよ?(^^;
・無線機がPCとリンクしない…考えたらこのPC、Windows10にしてからK3をつなぐのは初めて。事前にやっとけよって話だが、引き継いだデータドライブにドライバを置いてあったのでなんとか無事解決


<土曜日夕方~日曜日夜明け>
・いつもは受信系にはアンテナ側から CMF-HPF-BPF を入れてるが、今回はそのうちのHPFを割愛した(他意はなし、確認の意味で)
・0730z、隣国のCQを聞いてスタート。このコンテストはJA同士のQSOもポイントになるので、とりあえずテキトーに呼びに回りつつ様子見
・08z、もうWのTXやCOあたりが聞こえてくるが、CAやAZも含め、呼んでもかすりもせず
・0820z、ZF5Tという局が聞こえ始める。これZF9CWに感じが似てるんやけどなぁ…この時間帯ではかすりもしないのも含めて。その後一時間以上聞こえてたが、残念ながらQSOには至らず
・10z前、ようやくKH6からリターンを得る。W本土からはさらに遅れて11zが最初(OR)で、それまではJA含む近場でその場しのぎ
・12z前、zone5が聞こえ出す(NR4M、K0DI)。いずれも弱いながら安定してるので頑張って呼ぶが、全くかすりもしない
・東海岸だけでなくこっち側も含め、そこそこ聞こえてるのに全くかすりもしない状態が続き、飽きてきたので1245zからCQ。ほとんど国内コンテスト状態
・13z頃から西海岸を中心に散発的に呼んでもらえるが、アンテナの状況を考えるとまぁそれなり
・1330z過ぎからはzone16の大御所に呼んでもらえだした。こんな早い時間帯やったかな? って毎回言うてるかも
・今回こんなアンテナなので、いつもの夜中の休憩を割愛し、完徹を決意
・16z前からzone15、そしてSM(zone14)がいい感じで聞こえ始め、そのSMは1620z過ぎに無事ゲット。考えたら相手のSSなので当たり前なんだがなぜかそこまで頭が回らず、今までは美味しい時間帯を逸してた模様(ぉぃぉぃ)
・17zにはDLが聞こえるが、この局とは以前から相性が良くない印象があり、案の定JA3KDJとしてQSOされたことになってしまう(もちろんロギングせず)
・いつもの救世主DJ0MDRを探してダイアルを回すが、今回は欠席? 幸いもう一人別の(比較的相性の良い印象のある)DLに取ってもらえて無事マルチ確保、1720z
・20zからようやく少し飛び始める感触。それでも振られること多数、というかほとんどそんな感じ
・初日の夜明け過ぎの時点で左上の画像の状況。落としてるマルチ多数でとても「良い」とは言えないが、カリブや東海岸が聞こえたしzone14もできたので、アンテナの割りにはそこそこかも?


<日曜日夕方~月曜日夜明け>
・夜明けからは03zまで泥のように眠る…もっと寝るはずがなぜか目が覚めて、それからはダラダラと過ごす
・0730z始動、まだバンドはJAやBYばっかし
・08z、早くも西海岸やzone4あたりが聞こえてくる。聞こえるだけでなく呼んだらそこそこ取ってもらえて、昨日よりはいいかも?
・08z過ぎ、ふわふわしながらXEが聞こえてきたのでちょろっと呼んだらコールバックがあったような。確信なかったので黙ってたらいきなり強い信号で再度呼ばれ、無事ゲット。4SQみたいなので瞬間的にこっち向けてくれたのかな? すごいなぁ
・09z前、バンバンCQ出していらっしゃるある方がZLから呼ばれてるのを見かけてしまい、こちらも呼んで欲しいのでCQを出す→ZLどころかJA以外から呼んでもらえず撃沈(呼んで下さった皆さん、ありがとうございます!!)
・その後呼び回りに戻ってほどなくZLを発見し、無事ゲット
・またまたZF5Tが比較的安定して聞こえてくるが、呼んでも一度JI4?と返ったきり。過去ZF9CWは2回できたが、いずれも強く聞こえてるこの時間帯ではなく、相手のSR時にできた記憶があったので、その時間帯を狙う作戦に
・ちょろっとCQ出したり呼びに回ったりしつつ迎えた12z、そろそろカリブのSRに見えたので聞きに行ったら誰も呼んでない? それっと呼んでみたらCBあり、何往復かで無事ゲット! いやはやありがたい、こんなアンテナですのにねぇ
・その後他のカリブを含め、貴重な東海岸を探してダイアルを回す…と、昨日も聞こえたK0DIが安定して聞こえてる。何度か呼んだら無事CBがあり、これまた嬉しいFLゲット!(12z半ば)
・二匹目のドジョウよろしくNR4Mを探すが発見できず。ただ、昨日苦労してできなかった局を相次いでゲットできた。コンディションか?
・13z前、特徴あるスローなキーイング。K3LRだ! しかし見つけるのが遅かったのかこちらが非力なのか、残念ながらかすりもせず
・この後東海岸が聞こえなくなった時のマップが左上の状態


・1430z、早くもzone15が聞こえ始める
・15z、かなり眠い
・1630z、どうにもならないので19zまで仮眠を取ることに。この時点が左の状態

・目覚ましで起きて臨戦態勢に戻った1930z、zone15からの返りがかなりいい感触。出遅れたか? と思いつつ…今回は元々肩の力を抜いた参戦なので、取りこぼしてたマルチを中心に粛々と埋めていく
・21z、久しぶりにFが聞こえるが残念ながらかすりもせず
・同様に結構強く聞こえてきた9Kも、?すら返ってこず
・ただ、DLは2局上乗せできた
・初日にできなかったDLを呼びながらできないまま、22zでコンテスト終了
・終了直後は左上の画像の状態

<結果>
221QSO(積極的に呼んではいないもののJA多数) 14s 37cの得点74.5k。減点はそんなにないかなと思いますが、アンテナの割りには頑張った方かも。でもCQバンバン出して稼いでた上位の皆さんは1000+QSOが普通なんでしょうね…

できたカントリー(37):
AS - BY HL HS JA JT UA9 UN VR
EU - 9A DL E7 ES EU HA HB LY LZ OH OK OM S5 SM SP UA UA2 UR YL YO
OC - DU KH2 KH6 VK YB ZL
NA - KL XE ZF

できたセクション(14):
W0 - CO
W4 - FL
W5 - NM TX
W6 - CA
W7 - AZ ID MT NV OR UT WA
W9 - IL
VE - AB

聞こえてできなかったマルチ:
DX - 9K F I IT9 ON SV YU
W/VE - PA(K3LR) VA?(NR4M) BC(VE7NY)

<ローライト>
・Newなどはなし
・その他、やらかしと重複するので割愛(^^;;

<ハイライト>
・コンディションの変化がなかなか面白かった。こうでないとね!
・こんなアンテナでもそこそこ遊べた




2/3 追記:
> でもCQバンバン出して稼いでた上位の皆さんは1000+QSOが普通なんでしょうね…

 このうちのお一方と想像してたある方が某所に公開なさった情報によれば、その方 359QSO 16s 40c なんだそうで。マルチ的には思ってたほども差がないなという感じでちょっと意外なんですが、さてさてどうでしょうか。

コメント(6)

コンテストお疲れ様でした。
これを拝見したら格の違いを見せつけられました。
ZONE5なんて聞こえず、RUNしたらJAばかり、どこか呼ばれているのはわかってもコピーするのに時間がかかり効率悪いです。
80m なら少しは自信があるのですが、このバンドは今の環境ではアンテナを含め限界に近いのですが、まだ改良してみたいと思いますわ。
SVは最終日の2150ごろに強力に入っていましたが、飛ばすでした

 お疲れさまでした & 早速のコメントありがとうございます。
 いえいえ、格の違いなんてとんでもございません。いつになっても進歩どころかむしろ(設備的にもオペ的にも)退化していってるんではないか、とさえ思っていますので。
 それに比べて、大阪市内の商業・工業地のすぐ近くであれだけなさっているんですから、北村さんの方が相当すごいですよ! もう100も余裕で越えられてるんでしたよね?
 80mに比べて全然とのことですが、ひょっとしたら半径20mと40mでの環境の差なんてのがあるのかも?(いい加減な想像)

 あのSV、スッとできそうなくらい強かったのに振り向きもしてもらえませんでしたね。二日目なので向こうは多少空いてたであろう状況であれですから、まぁ今回は縁がなかったんでしょう…

お疲れ様でした。
参加されるだろうなぁ…とは思っていましたが、やはり…でしたね。
受信アンテナなしでも、相変わらず、私の聞こえないところをどんどん撃ち落されていましたので、やはり師匠は違う!!と痛感(笑)
仕事を終え出発したので遅くなり、いろいろ忘れ物もしてさらにドタバタし初日のANTはいつも通りダイポール。日曜日に市販のハーフスローパーも上げてみましたが、マッチングはうまく取れましたが長さが1/4弱の波長ですので1/2のダイポールとはSで2つくらい違い、送信もいまひとつでした。L型のANTまで上げる元気はなし。
今回は、トロイダルコアでコモンモード対策をし、新しいPCのUSBからのノイズがひどかったのでアイソレーターをかませ参戦。ノイズは少なく快適でした。今回KDHさんと同じカテゴリーにしましたが、60K点余り。多少減点され50k台になると思われます。
初日はコンディション悪くきつかったですね。SRのいい時間帯も含め4時間も寝てしまいました。2日目も1時間余り睡眠。
片付けながらリモート勤務をして月曜の23:55まで起きていました(笑)


 お疲れさまでした & コメントありがとうございます! えー、聞こえてないところとやってました? こちらが結構聞きづらいときでもコールなさったりしてたので、受信に関してはそんなに差がないような感触だったんですが。
 そうですかスローパー、それもハーフタイプをお試しだったんですね。我々のような環境では上に大きなアンテナを載せづらいので、スローパーは厳しいんやないかなとハナから決めつけてまして、自分では試したことないんです。確かに、うまくいけばラジアルの手間が省けますから、模索していくのもアリかも知れませんね。
 PCその他、身近なところからのノイズが結構あった、そしてそれを消せたというのは大きいですね。こちらもほとんどでスイッチング電源を駆逐しましたが、PCのACアダプタはまだ純正のなので、次回あたりはそこにも手をつけてみようかな。貴重な話題をありがとうございます。

 そして、例によってお仕事もこなしていらっしゃったんですね…いやはやすごいです。僕なんか休みを確保してた月曜だけでは体力が回復せず、火曜の業務にまで大幅に響いてしまいました。完徹なんてするもんやないですね…(^^;;

杉山さん、ご無沙汰です。
コメント遅くなりましたが、コンテストではQSOありがとうございました。杉山さんの電波は強いですね。
昨年はこの時期ハワイにいて、同様にこのコンテストに参加したのですが、遂に今年はハワイに行く事が出来ませんでした。一年間、一度も行かない事はここ30年以上で初めてのことです。
で、日本からリモートでコンテストに参加しました。リモートによる音質やS/Nの劣化はなく、現地で運用してるのと何ら変わりまでんでした。FTDX-5000とSPEのアンプ 出力は1.5KW、送信はバーチカル 、受信はビバレッジでした。
昨年と比べてハワイでは2日目のコンディションがどうしようもないくらい悪くてがっかりでしたが、リモートのトラブルもなくコンテストは楽しめました。
詳しくは、3830にポストしていますので、よろしければ読んで頂ければ幸いです。
http://lists.contesting.com/archives/html/3830/2021-02/msg01547.html

 奈木さん、QSO & コメントありがとうございます! 僕が去年不参加でしたので、ひょっとしたらKH6からお出ましの奈木さんとは初QSOかも知れません。
 今回アンテナで大きなやらかしをしたこともあり、社交辞令でも『強かった』といっていただけるのは嬉しいものです(^^) 最初信号を聞かせていただいたとき、いつものKH7Mかなと思ってたんですが、うん? KH7A? はて、どこかで見たような…なんて大変失礼な状態でした(^^; ずいぶん後になって、あれ、そういえば奈木さんでは? どうやってお越しになったんだろう、帰国後の二週間待機も受け入れる覚悟でかななんて思ってたんですが、まさかのリモート運用だったとは! QSOいただいたときは全く普通のテンポでしたので、そんなこととは微塵も感じられませんでした。
 3830へ投稿なさったレポート、拝読いたしました(ご紹介ありがとうございます)。KH6から出ていらっしゃる皆さんいい耳なのが改めて納得できましたし、二方向のビバレッジを強引に(?)並列接続なさったことも含め、すべてを大変興味深く読ませていただきました。初リモートで全くトラブルなしというのも驚きで、さすがですね。

 ZF5Tのレポートもそうですし、今個人的にやり取りさせていただいてるFLの方もそうおっしゃるのですが、あちらでは二日目がだいぶ悪かったそうで、意外です。もうお聞き及びのことと思いますが、こちらでは東も西も二日目の方が良かったように感じられましたので。
 いつも感じることですが、決して一筋縄でいかないところがいつまでも楽しい160m、ですね。

コメントする

この記事について

このページは、ji3kdhが2021年2月 1日(月) 23:18に書いた記事です。

ひとつ前の記事は「(今さら) 2020年の成果 & (今さら) FT4初QSO」です。

次の記事は「CQ160-CW 2021 内訳」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。